2016年1月21日(木)より東京・世田谷パブリックシアターにて、二兎社公演40『書く女』が上演される。本作は、わずか24年の生涯で『たけくらべ』『にごりえ』などの名作を残し、日本女性初の職業作家として名を成した樋口一葉の半生を舞台化した作品。2006年に寺島しのぶ主演で上演されており、約10年ぶりの再演となる。
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今回主演に抜擢されたのは、黒木華。映画『小さいおうち』(2014年)では、第64回ベルリン国際映画祭にて日本人で4人目となる最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞するなど、抜群の演技力で高い評価を得ている。以前、出演するCMを手がけた岩井俊二監督によって「文学的な香りがする女優」と評された黒木。明治の女流作家ははまり役といえよう。
共演者には、一葉の小説の師であり、恋の相手でもある半井桃水役に平岳大、一葉を応援しながらもプレッシャーをかけ続ける母・たき役に木野花、一葉の名声を決定的なものにした立役者の一人・斎藤緑雨役に古河耕史など、ベテラン勢が脇を固める。ほか、朝倉あき、清水葉月、森岡光、早瀬英里奈、長尾純子、橋本淳、兼崎健太郎、山崎彬(悪い芝居)らが出演。なお、今回の公演にはピアニストの林正樹による生演奏がつくという。
師と仰いだ半井桃水に恋心を抱きながら、創作活動のため絶交を決意し、狂おしい愛情を内に秘めながら文学の道に生きた一葉。その波瀾万丈の人生が、舞台の上によみがえる。二兎社40『書く女』は、2016年1月21日(木)から1月31日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演される。その後、全国公演の予定あり。