1986年の公開映画『愛は静けさの中に』で映画初出演し、デビュー作でアカデミー賞主演女優賞を受賞したマーリー・マトリン。聴覚障害を持つ彼女が、ブロードウェイのリバイバル版ミュージカル『春のめざめ』に出演決定したことが明らかとなった。米BROADWAY.COMが報じている。
関連記事:トニー賞リバイバル作品に注目! 古き良きブロードウェイ・ミュージカルの世界
1891年に出版されたフランク・ヴェーデキントによる戯曲『春のめざめ』に登場するのは、性に目覚め始めた思春期の少年少女たち。そんな子ども達を抑圧しようとする大人たちにより、痛ましい出来事が起きてしまう…というストーリー。マーリーは、子ども達の母親の一人を演じるとのこと。
2006年にブロードウェイで初演されたミュージカル版は、2009年に閉幕しているが、今年5月、大人気ミュージカルドラマ『SMASH』でアナ役を演じたクリスタ・ロドリゲスと、ブロードウェイミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役で知られるアンディ・ミータスの共演で、ロサンゼルスの劇場にて復活。こちらのバージョンは、聴覚障がい者のために、手話で舞台を構成するデフ・ウェスト・シアターが製作し、アメリカ式手話と英語の両方で舞台が進められるという、画期的な演出方法がとられた。
マーリーが出演するリバイバル版も、同じくデフ・ウェスト・シアターのもとプロダクションが進められ、同様にマイケル・アーデンが演出を手掛ける。ブロードウェイ版に、アンディとクリスタの続投も期待したところだが、詳しいキャスティングの情報は追って発表される予定。マーリーが出演する『春のめざめ』は、ブルックス・アトキンソン劇場にて、9月8日(火)からプレビュー公演が開始。9月27日(日)から開幕する本公演は、2016年1月9日(土)まで上演される予定。