“カビ人間”役に佐藤隆太が決定!『ダブリンの鐘つきカビ人間』待望の再演決定

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2015年10月、10年ぶりに舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』が上演される。本作のタイトルロールである“カビ人間”を、映像・舞台で活躍中の人気実力派俳優・佐藤隆太が演じる事が決定した。本作は、1996年に脚本の後藤ひろひとが当時座長をつとめていた劇団「遊気舎」で初演。その後、G2(演出)×後藤ひろひと(脚本)のタッグによるプロデュース公演で、2002年(大倉孝二主演)、2005年(片桐仁主演)と再演を重ね、笑いと号泣の唯一無二の世界観を生み出し、根強いファンを獲得した伝説の作品だ。

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物語は中世。住民皆が異なる症状の病にかかり、奇病に冒された、とある町。鐘つき男の“カビ人間”は、かつて美しい容姿に醜い心を持った男であった。しかし今は、奇病によって心と容姿が入れ替わり、水晶の泉のような心とカビに包まれた醜い容姿を持つ、町の嫌われ者となっていた。カビ人間は、ある日、思った事と反対の言葉しか話せない病に苦しむ娘・おさえに出会う。二人は惹かれ合うようになるが、周囲を渦巻く思惑や裏切りが
、いつしか二人を思わぬ悲劇に巻き込んいく…。ファンタジックな世界観と胸に刺さる寓話性、まさに“大人の童話”といった作品である。

本作の主人公である、かわいらしさやコミカルさ、悲哀を併せ持つ“カビ人間”。このキャラクターに必要な強い個性と魅力を備え、かつ全く新しい“カビ人間”を生み出すことができ、そして、パルコ劇場でその実力を存分に発揮できる俳優…というカンパニーサイドの絶対的な信頼から佐藤隆太に白羽の矢が立った。佐藤は、「今回、作の後藤ひろひとさん、演出のG2さんとは、初めてご一緒させて頂きますがとても楽しみです。この作品は、一見童話的ではありますが、人の心の真理のようなものが描かれていると思います。物語の中では沢山の感情が渦巻いて、おそらく観客の皆さんも、物語の世界に入り込んだような気持ちになってご覧頂けるのではと思います。ファンが多い作品と聞いていますが、僕なりの、新たな“カビ人間”の姿をお届けできるよう稽古に臨みます。僕にとっては出発点でもあるパルコ劇場で、新たなチャレンジが出来る事を楽しみにしています。」と、意気込みを寄せた。

後藤は、「居酒屋で『いつか僕も後藤さんの作品に出してください!』と佐藤隆太君が私に熱く語ったのは今から12年も前の事でした。まっすぐに私を見つめて話す彼に「さーてね!」と笑って答えた私でしたよ。まさか再会する彼が“カビ人間”になっているとは夢にも思いませんでした。あの時の誠実で正直な彼の瞳を思い出すと、今はなんだか作者である私の心の扉が一つ開けられるのを感じています。隆太君が演じる“カビ人間”はきっとたくさんの扉を開けるのでしょうね」と、佐藤の“カビ人間”に大きな期待を寄せた。

また、演出のG2は「大人向けの毒のあるファンタジー。ラストは衝撃的な美しさ。その美は目にも見えないし音にも聞こえない。佐藤隆太の演技が観客の想像力を喚起するはず。巧さだけでは表現不可。彼の持つピュアさが武器になるでしょう。」と力強くコメントした。

『ダブリンの鐘つきカビ人間』は、個性的な登場人物全員の絶妙なアンサンブルによって、ファンタジックでドラマティックな世界が繰り広げられる所も見どころ。まだ未発表のキャストにも、作品ファンの期待が寄せられるだろう。公演は、2015年10月3日(土)~25日(日)(予定)で、東京・パルコ劇場を皮切りに、大阪、札幌、仙台など、各地で上演予定。

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