ロック界のスーパースター、デヴィッド・ボウイは音楽だけなく、映画『戦場のクリスマス』や『ラビリンス/魔王の迷宮』などの作品に俳優としても出演。彼が主役を演じた映画『地球に落ちて来た男』(1976年公開)のオフブロードウェイ版『Lazurus』で、ボウイが共同で執筆を手掛けて楽曲を提供することが明らかとなった。
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米BROADWAY.COMによると、映画版は、1963年に出版されたウォルター・テヴィスの同名小説を脚色したもので、舞台『Lazurus』は、小説にインスパイアされた演劇とミュージカルの中間的存在の作品となるようだ。本作は、地球に落ちてきた宇宙人トーマス・ジェローム・ニュートンが世界的な特許をもとに大会社を経営し、滅びつつある母星に残した家族を救おうとするストーリーだ。
『Lazurus』は、ボウイとブロードウェイミュージカル『Once ダブリンの街角で』でもタッグを組んだ脚本家エンダ・ウォルシュが共同でペンを取り、ベルギー出身のイヴォ・ヴァン・ホーヴェが演出を手掛ける。さらに、ボウイは脚本だけでなく新旧織り交ぜた楽曲を提供し、過去の曲には舞台用に新しくアレンジが加えられるそうだ。残念ながら、ボウイ自身が舞台に立つ予定はないとのこと。
『Lazurus』は今年の暮れ辺りに、ニューヨーク・シアター・ワークショップにて上演されることが伝えられている。公演日程や、誰が主役を演じるのかといった詳細が分かり次第、追って情報をお伝えしていきたい。昨年は新曲を収録したベストアルバム「NOTHING HAS CHANGED」をリリースし、68歳になった今もなお精力的に活動するボウイの活躍から、これからも目が離せない。