鴻上尚史による書き下ろしの舞台『ベター・ハーフ』が、2015年4月3日(金)より東京・本多劇場にて上演される。本作は、それぞれの関係が密接に絡み合いながら展開する登場人物たちの内面を鋭く描き出す4人芝居。初日を目前に控えた4月2日(木)の囲み取材には、風間俊介、真野恵里菜、中村中、片桐仁、そして作・演出を務めた鴻上尚史が登壇した。
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和気あいあいとした雰囲気の中、まず風間から初日の意気込みが語られた。「最初にこのメンバーであればおもしろい作品になる確信があるって言っていたんですけど、その確信はあっていたと改めて確認することができました」しかし、こんなに仲良くなるとは予想していなかったという。片桐が「稽古中4人でごはんを食べに行ったり、休みの日もずーっと一緒にいたんですよ」とコメント。そこでは「大人になってからこんなに恋愛の話をしたことがない」というぐらい話をして、個々の恋愛観を役に投影していったという。
恋愛はこれからという真野は「いろんな恋愛がぎゅっとつまっているので、良くも悪くも…舞台をやったあとは少し複雑な気持ちになる」とのこと。そんな真野は、芸能界を目指しながらデリヘル嬢(!?)をやっているという複雑な役どころ。普段絶対に発することのない単語を口にしたり、ハロプロ時代の衣装を上回るガチのコスプレなども披露するという。「ファンがどういう顔をするか」と気にしていた真野だった。
素晴らしい歌声の持ち主である中村は、劇中で選りすぐりの恋愛の歌を5曲歌う。コンサートとは違い4人の気持ちを背負って歌う場面もあり「どの世代の方も知っている曲が必ず1曲はあると思うので、(心に)しみるな…って思ってもらえるんじゃないかな」と語った。また、鴻上によると「(中村は)コメディエンヌとしてもすごい!」と新たな魅力を開眼させているという。
会見では、風間の親友である嵐・相葉雅紀が本公演を観に来てくれるか?という質問も飛び出したが、「来たいとは言ってくれるんですけど本当に来るかどうかは…」とのこと。「普段お芝居に触れていない人たちにも観てもらいたい。日本国民全員に観てもらいたい」とアピールする風間。「すべての人の恋愛が詰まっている作品です。劇場で笑って泣いて、恋って素敵だなと思って帰って頂けたらと思います。是非足をお運びください」と風間がよどみない言葉で締めると、片桐が「100点だな!」と突っ込み、最後までチームワークの良さを感じさせる会見だった。
恋は楽しく少し苦しい。そんな経験を乗り越えて、すべての世代に恋する勇気を思い出させてくれる作品。『ベター・ハーフ』は、2015年4月3日(金)から4月20日(月)まで下北沢・本多劇場にて、4月25日(土)・26日(日)には大阪・サンケイホールプリーゼにて、その後、5月3日(日・祝)から5月5日(火・祝)には東京・よみうり大手町ホールにて凱旋公演が行われる。