現在、ブロードウェイのミュージカル『The Last Ship』に出演中のスティングが、舞台出演のためのリハーサル時間が、2日しか取れなかったことを明かしている。『The Last Ship』は、スティングの子ども時代の体験と自身の同名タイトルアルバムにインスパイアされた作品。劇中で歌われるナンバーは、全て作詞・作曲ともにスティングの書き下ろしによるオリジナルミュージカルだ。
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スティングは、4週間休みを取ることになったジャッキー・ホワイト役のジミー・ネイル(『エビータ』)の代役として、12月9日(火)から2015年1月10日(土)まで出演することとなっていた。米トーク番組『LIVE with Kelly and Michael』に出演したスティングが、舞台出演について述べている。「リハーサルをする時間が2日しかなかったんだ。だから舞台の初日は、エレベーターの昇降口に放り出されたような感じだったよ」と、かなり大変だったことを打ち明けている。以前のインタビューで、“どのリハーサルもパフォーマンスにも顔を出した”と言っていた彼だが、どれだけ熟知した作品でも、いざ自分が舞台を踏むとなると話は別のようだ。
本作の舞台は、スティングが育った船乗りの街がモデルとなっており、主人公は造船所で働くギデオン・フレッチャーという男だ。「どうしても造船所で働きたくなかったから、大学で学位を取って音楽を始めたんだ。自分が逃げ出した場所なのに、インスピレーションを求めてそこへ戻るなんて皮肉だね」と、自分が去った故郷について語っている。
なお、スティングの出演は1月10日(土)までの予定だったが、1月24日(土)まで2週間延長されたことが報じられている。『The Last Ship』は、現在ニール・サイモンシアターで上演中。