ウィリアム・シェイクスピアの初期の傑作喜劇で、1971年にミュージカル化、ブロードウェイでの公演でトニー賞最優秀作品賞と最優秀脚本賞を獲得した『ヴェローナの二紳士』。今回、演出の宮本亜門、主演の西川貴教をはじめ個性豊かなキャストで現代的な作品に生まれ変わった。12月7日(日)東京・日生劇場にて初日を迎えた本作だが、その初日公演直前の時間に舞台衣装姿で記者会見に臨んだ。
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登壇したのは演出の宮本亜門、キャストの西川貴教、堂珍嘉邦、島袋寛子、霧矢大夢、武田真治、斉藤暁。開口一番、宮本は「面白く出来ました! 今回はメンバーが個性的で稽古も楽しいし、年末とクリスマスに向けて最高に愛が高まります。これは幸せになります」と作品に対しての自信と意気込みを語った。続けて、西川は「シェイクスピア生誕450周年という節目に、こういう作品を届けられて嬉しい。盛り上がってもらいたいと思っています。それぐらい我々も意気込んでいる」と真面目に説明。だが、“(西川)らしくない”と出演陣からツッコミを受けると、徐々にテンションをあげていく西川。そこに堂珍が乗っかって「愛してるかーい!!みたいな感じですね」とコメントすると、西川が「意味が分からなくてゴメンなさい」とフォローし、会場は大爆笑。西川のテンションはさらに上がり続け、しまいには島袋が「もう、うるさいですよ!(笑)」と思わずツッコむ始末。
一方、霧矢は「登場シーンがダンスシーン。思いっきりシェイクスピアの喜劇を楽しみたいと思います」と話し、斉藤は「こんなシェイクスピア作品は今まで観たことがない。観なきゃダメ!」、武田から「僕の魅力が詰まっている。今まで隠してきたものが全部出ています」と魅力を述べると、宮本はキャストたちを見渡して「本当に個性が強くて、表現力も大胆な出演者たちです。最高に面白いです」とまとめた。
本作の見どころについて話が及ぶと、武田が「島袋さんは今回ベッドシーンに挑戦しています」と発言、西川は「ベッドを使ったシーンですよ」と島袋へのフォローを入れたものの、当の島袋が「でも、見ごたえありますよ。技とか…」と返すと、そこからは武田の下ネタが暴走。島袋は「ハッピーな作品なのに!」とドン引きするが、出演者達や会場は大爆笑となった。
最後に、舞台を観に来るファンに向けて、西川は「2014年の年末にふさわしい作品。話の根底に人を思う気持ちや、愛がいかに大事か感じていただける作品になっています。ぜひ、お越しください」、宮本は「本当に素晴らしいカンパニーとなっています。劇場に来たら、必ず今年最高だったと笑い飛ばせて、楽しい時間を過ごせます。絶対元気になります!」と自信を込めてメッセージを送った。
ミュージカル『ヴェローナの二紳士』は12月7日(日)より12月28日(日)まで東京・日生劇場にて上演中。2015年1月10日(土)から1月12日(月)まで福岡・キャナルシティ劇場にて、2015年1月17日(土)から1月18日(日)まで愛知県芸術劇場 大ホールにて、2015年1月23日(金)から1月25日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。