歌舞伎座で上演中の十二月大歌舞伎の通し狂言「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」に太鼓芸能集団鼓童の藤本吉利、齊藤栄一、元鼓童メンバーの阿部一成がトリプルキャストで出演することが発表された。市川海老蔵の指名により、一番の盛り上がりをみせる「大詰」で、上手の御簾内で平胴大太鼓の演奏をする。
鼓童とは、太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。1981年にベルリン芸術祭でデビューして以来、公演は5,500回以上を数える。特に中心的な「ワン・アース・ツアー」は、多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」をテーマに世界各地をめぐり、これまでに47か国で3,700回を越える公演を行っている。
劇場公演のほか、小中高校生との交流を目的とした「交流学校公演」や、ワールドミュージック、クラシック、ジャズ、ロック、ダンスパフォーマンスなど異なるジャンルの優れたアーティストとの共演や、世界の主要な国際芸術祭、映画音楽等にも多数参加。さる2012年、芸術監督に歌舞伎俳優(人間国宝)の坂東玉三郎を迎え、さらに進化を続けている。
鼓童メンバーが出演する、歌舞伎座 十二月大歌舞伎(夜の部)通し狂言「雷神不動北山櫻」は、12月2日(火)~26日(金)、歌舞伎座にて上演される。出演は、市川海老蔵、片岡愛之助、中村獅童、坂東玉三郎ほか。