2015年2月19日(木)から、「日本の演劇人を育てるプロジェクト」である在外研修の成果公演として舞台『The River』が上演される。本作はロンドン演劇界で最注目の若手劇作家、ジェズ・バターワースの最新作。ジェズは、1995年に『MOJO』でデビューと同時にオリヴィエ賞(Best Comedy)を受賞し、1997年には自身の脚本・監督で同作品を映画化。2009年に初演された『Jerusalem』はトニー賞にもノミネートされた。
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『The River』はロンドンのロイヤルコートシアターで 2012年に初演を迎えると、The Daily Mail、The Telegraph、The Guardian、The Independent、The London Evening Standard など各紙が絶賛した。ブロードウェイでも2014年にヒュー・ジャックマン主演で上演されており、日本では今回が初上演となる。演出を手がけるのは、平成24年度文化庁新進芸術家海外研修制度でロンドンに渡った青木豪。青木自身も在外研修中にロンドンで本作を観劇し、心を奪われたという。ロンドン版とは趣を変えた演出で挑む。
舞台は男(=岡本健一)の別荘。崖の下には川が流れている。男は、恋人と思われる女を招き、鱒釣りに夢中になっていたが、女は新月の夜に真っ暗闇の川で姿を消してしまう。そして突然男の前に現れたのは、その手に大きな鱒を持った別の女。そして鱒をさばく男のもとに再び現れたのは…。かわるがわる現れる二人の女性たちとともに、男をとりまく現実は、不可思議にループし始める。彼女達は何者なのか――。芝居が進むにつれ、交錯しあう現実と幻想に観客は翻弄され、人間の生存の不確かさを突きつけられる作品。
ブロードウェイ発!この秋冬のステージをピックアップ!!<1>
出演は、 岡本健一、南沢奈央、鬼頭典子、森尾舞。
『The River』は2015年2月19日(木)~2月26日(木)まで、東京芸術劇場 シアターイーストにて上演される。チケット一般発売日は12月13日(土)。詳細は『The River』公式サイトにて。