イギリスの文豪、サマセット・モームが残した傑作喜劇『夫が多すぎて』が舞台化されることとなり、その製作発表が8月13日東京會舘で行われた。会場には大地真央、石田純一、中村梅雀、徳井優、水野久美ら出演者と、演出の板垣恭一が出席、舞台への意気込みを語った。
作品の舞台は20世紀初頭のイギリス。3年前に戦争で夫を亡くし、夫の親友と再婚したヴィクトリア。そこへ死んだはずの夫ウィリアムが帰ってきて…というストーリー。記者会見で「日本最高のコメディエンヌ」と紹介された大地真央は「コメディエンヌと言われることはとてもうれしいけど、プレッシャーも感じます。この作品はいくつものハプニング、どんでん返しがたくさんある作品。100年前の話なんですが、今でも十分に共感できるストーリーなんですね。クスッと笑う部分も大爆笑もたくさんあり、とても大人っぽい作品」と作品の魅力を語った。そんな大地について、板垣は「可愛らしさだけでなく、(ヴィクトリアは)女性として冷静でしたたかな部分もあるんだけど、嫌な部分が見えない。まさに大地さんにぴったりな役」とコメント。
現夫を演じる石田は「僕の場合は『妻が多すぎて』でしょうか。自分の人生のエッセンスをどこかで入れられたら。これまでとは反対側の立場の役柄ですが…」と会場を沸かせ、さらに「今日は役作りで靴下を履いています」の言葉に会場中大爆笑。
今回はウィッグ製作などの技術に株式会社アデランスが全面協力したということもあり、翻訳劇初挑戦の中村が記者会見中にかつらを装着し再登場、という場面も。実はこの日登壇した俳優陣全員がかつら装着とのことで、石田がそれを明かした途端どよめきが起きる場面も。
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しかしながらこの作品、さまざまな秘密やどんでん返しが続くため、記者会見ではネタバレしないように俳優陣が四苦八苦。果たして“多すぎる夫”の結末やいかに?
舞台『夫が多すぎて』は、10月30日(木)~11月17日(月)に東京・日比谷シアタークリエで上演。その後11月20日(木)から12月16日(火)に全国7カ所で上演予定。