C.I.A.「SUPER LIVE 2019」同い年で真逆な二人?金井成大×川原一馬インタビュー!

当ページには広告が含まれています

2019年も終わりが見えてきた今日この頃。年末を彩るイベントの一つ、C.I.A.presents「SUPER LIVE 2019」もビジュアル発表などもされ動き出した。「C.I.A.」とは、株式会社キューブに所属する俳優たちのサポーターズクラブの略称のこと。年末に様々な作品で活躍する俳優たちが一同に介し、ファンを大いに盛り上げる一大ライブイベントも今年で2回目の開催となる。

昨年は、川原一馬が総合演出を手掛け、メンバーそれぞれの個性が際立つエンターテインメントショーを作り上げた。実は、その影には金井成大とのぶつかり合いがあったという。二人は、来年30歳を迎える同い年。佇まいも、俳優としてのスタンスも正反対だけど、とても仲がいい。そんな二人に、昨年のライブを振り返りながら、今年の構想を語ってもらった。

013620.jpg

目次

川原リーダーと中間管理職 金井?20代最後の青春

――C.I.A. presents「SUPER LIVE 2019」に向けて、いよいよ始動しました。昨年末のライブでは川原さんが演出をされていましたが・・・1年経つのが早いですね。

川原:そうですね、この時期になると、あっという間だったなと感じますね。去年は、総合的な演出を務めさせていただきました。メンバーの皆がやりたいことや要望、すべてをまとめていくのは大変でしたが、皆さんに助けてもらいながらなんとかやり遂げられましたね。

――ライブの最後に思わず涙する皆さんが印象的でした。C.I.A.自体も発足して2年になります。ライブや運動会と、いろいろな形でイベントを作られてきましたが、改めて「C.I.A.」の活動をどう感じていらっしゃいますか?

金井:僕らはみんな、キューブという事務所の仲間なんですが、「C.I.A.」ができたことで、若手の結束力やチーム力が培われたと思っています。ほかの事務所さんについては詳しく知らないんですけど、これだけ結束しているのは珍しいって言えるぐらいの関係になっているんじゃないかな。いつもメンバー全員が意見を出し合って、真剣にいいものを作ろうと一致団結する。これは本当にいい機会を与えていただきました。

川原:僕自身としては、先ほども少しお話した昨年の「SUPER LIVE 2018」で演出という大役をいただいたことが、抱えきれないぐらい大きな経験でした。去年、誰よりもぶつかった相手が成大だったんですよ。僕のいいところも悪いところも、成大のいいところも悪いところも、お互いをすごく理解できた1年だったなって、今振り返って思います。ほかの作品でも一緒にやってきたから結果でもあるとは思うんですが、その中でも去年のライブは、僕らの関係において一番濃厚な時間でしたね。

――金井さんは演出をされている川原さんを見て、どのように感じていましたか?

金井:まず第一に、大変そうだなと(笑)。でも、支えようとするよりも自分の率直な意見を伝えるようにしていました。今後のことを考えても、そうすることがいいと自分的に判断してそうしたんですが・・・。でも、気づかないうちに「川原一馬がリーダー」「中間管理職が僕」という立ち位置になっていて(笑)。

川原:そうそう(笑)。「C.I.A.」において20代後半の僕たちはまとめるポジションになっています。みんな責任感を持って、イベントではお客さんにどう見せたいかというアプローチを追求していく中で絆が深くなったなと感じます。特に、(冨森)ジャスティンと成大と僕の3人でやっているユニット「□シカク」のコーナーでは、相当話し合って作り上げたので、20代最後の青春みたいな感じでした。

金井:自然と二人で、いろんなことを話す機会が増えたよね。

川原:うん、そうだね。

013620_3.jpg

「はてな?」を生み出したかった成大ワールド

――経験を積まれたお二人が「C.I.A.」を引っ張る形ができたことで、クオリティもどんどん上がっているように感じます。今年もさらなるパワーアップを期待してしまうのですが、今はどんな話し合いをされていますか?

川原:単純にバージョンアップするだけでなく、「俳優にしかできないライブ」があると思うので、それを目指していきたいと思っています。もちろん、個々の見せ場はどれも重要視はしているんですが、「□シカク」としては成大の見せ場をどうするか話しています。去年の公演では、成大自身がやりたいというものを明確に作れたと思います。今年もまた、成大自身の成長にも繋がるようなーナーにしていきたいですね。僕個人としては、いつも言っているように「僕が全部かっさらっていく」という思いでやるつもりですので(笑)。そして「C.I.A.」がよりよいものになるようにという立ち位置でいこうと思っています。

そういう意味では、今年も挑戦です。お客さんたちに、僕たちのもっと深い、プライベートに近いような部分までお見せしたいなと思いますし、歌やダンスのクオリティの底上げは、今年もさらにやっていきたいです。

――金井さんの昨年のコーナー、すごくおもしろくて瞼の裏に焼きついています。

川原:あれは成大にしかできないですからね(笑)。

金井:実は、僕的には笑わせようとは思って作っていないんですよ。(冨森)ジャスティンは笑わせたいタイプの人だと思うけど、僕は「はてな?」にさせたくて。

川原:去年はそれがテーマだったんだよね。

金井:本来、エンターテインメントとしてはやってはいけないことだと思うので(笑)。折り合いを考えて笑いにしたところもありましたが、スタートは、お客さんを「はてな?」という気持ちにさせたい、でした。

川原:エンタメ要素も持たせたかったので、ポップな楽曲を僕が提示をして、すり合わせはしました(笑)。

――成大さんワールドが出来上がっていましたよね(笑)。

金井:曲を流して思いついたままに、みんなに「手伝って」って言って周りに動いてもらうところから作りはじめたんです。だからよく分からない動きが生まれたり、あまり聞こえなかったかもしれないけど、変な言葉をずっと発していたりしていました(笑)。そんなことがやりたかったんですよね。

川原:お客さんが「これはどう反応したらいいんだろう・・・」と思っていることが分かる空気にしたかったんだと思います。それは僕には作れないものですし、僕にはない感覚でした。

金井:だから、一馬とは戦いましたよ(笑)。多分、ほかのメンバーもスタッフさんも「これは大丈夫なの?」って思っていたと思いますし(笑)。

川原:ギリギリのラインを攻めようって話をしたよね。僕もどこまで成大のことを理解できるんだろう・・・と思っていました。

金井:ダンスをつけたほうがいいんじゃない?とか、たくさんの助言もいただきましたが、それも僕が突っぱね続けて。なので、本番でウケていて本当に良かったです(笑)。

――今年の成大ワールドは・・・?

金井:今年は具体的にはまだはっきりしていないんですが、新曲を作ってもらうことは決まっています。

川原:上がってきたデモを聞いたんですが・・・まさに「成大ワールド」です(笑)。

金井:僕的には超絶格好よくて、作られた方は天才だと思っています!

川原:でもきっと、去年のパフォーマンスがあったからこその、この曲なんだよね。

金井:そうだね。今回作曲していただいた方とは、人から絶対僕と合うと思うと言われていて、それをきっかけにお会いしたんです。言われていたとおり「人生の師匠に会えた・・・!」って思ったので、今回の新曲もすごく楽しみにしています。

013620_4.jpg

真逆の二人が考える、最高の忘年会

――お二人は同い年で、2020年は30歳という節目を迎える年になりますね。20代最後の1年でもあった2019年は、お二人にとってどんな1年でしたか?

金井:僕的には、今年の方が節目のように感じた年でした。変わらなければいけないと考えた1年。本来は30歳になってから考えることなんでしょうが、“30歳になるから”変わらなければいけないって思って、1年早くいろいろと考えていたので、逆に今30歳になっても何も変わらないように思います。この1年、勝手に悩んで、勝手にそういうことはもうやめよう!と思った年でした(笑)。

川原:スッキリとした気持ちで30代に入れそう?

金井:そうだね!結局、結局は、15歳の頃の気持ちと変わらないなってことに気づいて(笑)。気づいたことで、このまま行こうという方針が定まったので、来年は逆に「30歳いくぜ!」って気持ちで、最初から飛ばしていこうと思います。

川原:僕は、30歳までにできることをやらなくちゃ、と、出演させていただいた作品の中で、役者・川原一馬と対峙し続けた1年でした。俳優としての幅を広げたり、もう一度俳優であることを改めて考え直したり。そんな1年の最後に「SUPER LIVE 2019」のような“ザ・エンターテインメント”なステージに立てるのはよかったなと思います。やっぱり、バランスは大事です。ディープで重いものから、エンターテインメントなものまで、どちらか片方に比重を置かず、バランスを取っていかないとと感じました。

――お二人の考え方の違いが明確になって興味深いですね。

川原:仲はいいけれど、僕と成大は真逆なんですよ(笑)。この前「命を削らないで生きていきたい」と思っている俳優と、「命を削って生きていきたい」と思っている俳優がいるという話を二人でしていたのですが、そういった意味でも俳優としてのスタンス、考え方がまったく違っておもしろいです。

金井:ちょっと待て、それだと僕が命削ってない俳優みたい(笑)。

川原:そういうことではなくて(笑)。成大は、いかにそれだけに囚われず、自由でいるかを考えているんですよ。だからこそ、僕には成大の言葉が救いになることがあるし、逆に僕の言葉で成大が刺激されるんです。成大はなかなかいないタイプの俳優なので、本当におもしろいです。

金井:(笑)。

――おもしろがれる関係性って、すごくいいですね。

金井:そうですね。俺と一馬は、バランスがすごく良いんだと思います。

川原:昨年、特に一人じゃ何もできないなっていうのを痛感したよ(笑)。

金井:今年は、去年とはまた違っていて、みんなのやりたいことが意見としてもっともっと明確に出てきているので、それをつなぎ合わせたものから、一馬リーダーが引き算をしていくというイメージで舞台を作っていくことになりそうです。

川原:昨年一つの形ができたので、その上で、みんなが「やりたい」と思うことが出てきている感じだよね。

――まさにパワーアップ、ですね。

金井:すると思います。いい一年を締めくくれるように、最高の忘年会を捧げたいなと思っています。

川原:昨年よりもさらにお客さんとの密接な関係を作れたらいいなという思いで、今年も作っています。来てくださった皆さんが、来年も僕たちのことを応援したいと思ってもらえたら嬉しいですし、僕たちも皆さんにもっと楽しんでもらえるものをお見せしたいなと思っています。2回目のライブですが、まったく新しいものを作る気持ちでトライしていくので、そんな僕たちの気持ちも含んで観てもらえたらと思います。お待ちしています。

013620_2.jpg

◆公演情報

C.I.A.presents「SUPER LIVE 2019」

【開催日】
2019年12月27日(金)19:00
2019年12月28日(土)13:30/17:30
2019年12月29日(日)13:30/17:30
※開場は各回45分前

【会場】品川インターシティホール

【出演者】

白洲迅、加藤諒、木戸邑弥(29日のみ)、川原一馬、冨森ジャスティン、金井成大、永田崇人、坂口涼太郎、花塚廉太郎、中谷優心、市川理矩、村上貴亮(29日のみ)、菊池銀河、神田聖司、林勇輝、安田啓人、木村風太(29日のみ)、中田凌多
※出演者は変更になる可能性あり

C.I.A. presents「NEW YEAR EVENT 2020」
【日程】2020年1月13日(月・祝)
13:15開場/14:00開演
16:45開場/17:30開演
【チケット一般発売】2019年12月14日(土)10:00~

【公式サイト】http://cia.cubeinc.co.jp/
【公式Twitter】@CIAcube

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

エンタステージは、演劇初心者からツウまで、演劇に関する情報、ニュースを提供するサイトです。サイトを訪れたユーザーの皆さんが、情報をさらに周囲に広めたり、気になる作品や人物などを調べたり・・・と、演劇をもっと楽しんでいただける情報を発信していきたいと思います。

目次