累計発行部数6100万部、伝説的人気コミックス「花より男子」(原作:神尾葉子 集英社マーガレット刊)がついに世界初のミュージカル化!脚本・青木豪、演出・鈴木裕美、音楽・本間昭光という豪華&強力タッグも注目を集めている『花より男子 The Musical』で、F4メンバーを演じる4人へリレーインタビュー。
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最後の登場は、道明寺司役の松下優也(X4)。周囲からも言われるという“道明寺っぷり”に注目です!
――出演が決まったときの感想を聞かせてください。
嬉しかったんですけど、正直「僕に?」っていう気持ちもありましたね。
――作品のことはご存知でしたか?
もちろん知っていました! 見ていたのはドラマです。
――松下さんが道明寺司役、ぴったりですよね!
周りからは(道明寺に)合ってるってめちゃめちゃ言われるんですけど、何が合ってるのか、僕にはわからないです(笑)。「何を見て言うてるねん」って思う。僕の何が道明寺っぽいんやろ?でも、F4のなかでは僕が演じるなら確かに道明寺だとは思います(笑)。
――実際稽古で演じてみて、共感するところはないですか?
道明寺って、あんな感じだから(女性が)向こうから来てくれるんだと思うんですけど、彼自身は完璧に追っかけるタイプじゃないですか。僕も追っかけるタイプなので、気持ちがわかりますね。
あと、めっちゃ子どもじゃないですか。そういうところはかわいいなって思います。西門と美作がF4ではわりと普通の感覚を持っているほうで、(花沢)類と道明寺の二人はそうじゃないタイプで。道明寺って、堂々と間違ったことを言いますよね。マジボケというか(笑)。そういうところが好きですし、演じるうえでも大事にしてますね。
――F4のメンバーを演じる他の出演陣についての印象を聞かせてください。
白洲迅が演じる類は、彼にすごく合ってますね。感情の起伏がそう激しくなくて、優しいところとか、普段の彼も類っぽいですね。
真剣は、「僕も10代の時そんな感じだったかも」って感じ(笑)。なんかかわいいですね。長時間の稽古で集中力が切れちゃうと、僕はとりあえず(上山)竜治くんとかにちょっかい出しに行ったりするんですけど(笑)、真剣も(集中力が切れた時が)わかりやすい。真面目で完璧主義なところと、意外と中身が可愛らしいギャップも18歳だな、と。
竜治くんは、去年『Paco~パコと魔法の絵本~ from「ガマ王子 vsザリガニ魔人」』で一緒だったんですけど、空回り感が健在でした(笑)。面白いですね。
――F4インタビューではおなじみの上山さん話ですね!
例えば、演出家が何か話すじゃないですか。それをめっちゃ真剣に聞いているんです。でも竜治くんはその場で聞いてる人たちとはまったく別のとらえ方というか、違う方向に行ってることが時々あります(笑)。いつもそうじゃないですけどね!真面目なことっていうか。芝居に対してはストイックでやる人なんですけど、そういうのを見てると面白いです。あと言ったひとことが突飛だったり。演出家が思わず「何言ってるの?」って言ってしまうくらい(笑)。
――つくし役の加藤梨里香さんはいかがですか。
つくしっぽい。17歳なのにしっかりしていますね。それこそ集中力を切らずによくやってるよなって思います。カンがいいというか対応力というか、(鈴木)裕美さんに言われたことを理解している。なかなかそれってすぐにできないんですよ。僕も理解はしてもすぐそれを出せないことってよくある。分かっているんだけど、いざやったら「なんかちゃうねん」っていうのが。梨里香はそれに長けてますね。
――稽古場では皆さん仲良さそうですね!
稽古場では、竜治くんが水素水を作れる道具を持ってるので、みんなで回して使うのが日課です。F4の席が近いから話すことも多いです。
――稽古場で演出の鈴木裕美さんに言われたことで印象に残っている言葉はありますか?
特にこれ、ということより、今回の稽古を通して思ったことがあって。僕、自分以外の人のダメ出しとか、ここまで集中して聞けることって初めてだと思う。自分が言われてないことでも、「おおーっ」って納得できたり気づかされることが多いんです。
例えばミュージカルは、「役が音楽を引っ張り出すものであって、音楽が鳴ったから歌いだすものではない」ということ。感情を作り上げていけば音楽が自然に引っ張り出されるっていう。だからこそ、本当に稽古場での積み重ね、セリフの積み重ねだったり、人の気持ちの積み重ねっていうのがすごく大事なんだなって思いましたね。
――ミュージカルナンバーを歌ってみた感想はいかがですか?
本間昭光さんが作った曲は、『花男』の世界観にぴったり合ってると思います。僕は道明寺として歌うので、「普通に歌ったらいいラブソングなのに、なんでそんな感じで歌うの?」というところとか見どころかも(笑)。なんか固いな~みたいな。
――演じるうえで意識していることはありますか?
道明寺って、すごく俺様だし、オラオラだし、イヤな奴なんですけど、品があるところがいいと思うんですよ。あれで品がなかったらただのヤンキーじゃないですか(笑)。でも品があるのがいい。原作でいえば、牧野家に行ったら食べ方がきれいだとか、人の前では言葉遣いがきれいだとか。ただガラが悪いだけではないという部分は多少意識していますね。
――人気漫画が原作の舞台ということで、特に意識していることはありますか?
これだけの有名な作品ですし、原作に忠実にはしたいと思っています。まずそこは外せない部分だと思います。やっぱりほとんどの方は、僕らがどれだけ芝居を作ったとしても、原作を通して観るから。言ってみれば、原作があるってことは答えがあるわけなんです。それは僕もすごく理解している部分なので意識します。ただ、原作はこうだと考えすぎると、気持ちのリミッターがかかってしまうんですよ。こういう表現はいい、ダメ、という感じになって縮こまるのが一番良くないと思っています。そのキャラクターの持ってる良いところをどこまで出せるか、振り幅はすごく大切にしたいところです。
――原作を意識するという意味では、道明寺のヘアスタイルが舞台ではどうなるのか注目されていますね。
僕もあの髪型があってこそ道明寺という思いがあるので、どんな見せ方にするかは現場で固めているところです。道明寺って原作の全37巻の中でも髪型は徐々に変化してるんですよ。だからメイクさんと試行錯誤しながら、どれが一番道明寺らしいか、というのを探ってます。舞台での第一印象が大事なのでこだわろうと思います。
――早く生のF4に会いたいです! 最後にメッセージをお願いします。
いわゆる2.5次元ミュージカルというジャンルも生まれているなか、漫画原作の『花より男子』がここまでリアルに演技ができるとは思っていませんでした。生の『花男』を体感してもらえると思います。笑えるし泣けるし、ほんとこの作品を好きな方、初めて触れる方にもこの世界から離れたくないと思ってもらえるくらいのものにしていきたいと思っています。漫画とかアニメとかドラマと全く違う、生の舞台空間をお楽しみに!
★白洲迅さんから松下優也さんへ★
「好きな女性のタイプは?」
ほんまに興味あるんかい!(笑)
でも、ムズイな~。僕、好きな女性のタイプとか言い出したら細かいんですよ(笑)。大雑把にいうと、家庭的な女性、そして笑う人。「笑う人」といっても、ただハッピーに笑っている人、ニコニコしている人ではなくて、お笑いの感覚がすごい長けた人というか。関西では「ゲラ」っていうんですけど、一般的には「笑い上戸」かな?「そこで笑うねや」っていう人は笑かしたいと思うんです。笑い方かわいいとかじゃないですよ。マジ笑いする人です。
◇松下優也(まつした・ゆうや)プロフィール◇
1990年5月24日生まれ、兵庫県出身。2008年11月CDデビュー。2009年、ミュージカル『音楽舞闘会「黒執事」-その執事、友好-』で初舞台・初主演。以降、音楽活動と並行して俳優として舞台、ドラマなどで活躍。主な出演作に、『モンティ・パイソンのスパマロット』『イン・ザ・ハイツ』、ドラマ『私のホストちゃん』、映画『明烏』など。2015年10月、4人組ダンスボーカルユニット「X4」としてメジャーデビュー。
『花より男子 The Musical』
原作:神尾葉子(集英社マーガレットコミックス刊)
脚本:青木豪 演出:鈴木裕美 音楽:本間昭光
主催:東宝 キューブ ネルケプランニング
企画協力:集英社 マーガレット編集部
出演:松下優也(X4) 白洲迅 真剣佑 上山竜治 加藤梨里香
木村了 古畑奈和(SKE48) 玉置成実
寺元健一郎 坂口涼太郎 岩橋大 木村晶子 石井亜早実 大泰司桃子 石丸椎菜
生田智子 吉野圭吾
公演日程:
東京公演 2016年1月5日(火)~1月24日(日) シアタークリエ
福岡公演 2016年1月28日(木) 福岡サンパレス ホテル&ホール
名古屋公演 2016年2月6日(土)~2月7日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
大阪公演 2016年2月11日(木・祝)~14日(日) サンケイホールブリーゼ
<あらすじ>
超絶金持ち名門校‘英徳学園高等部’ に通っている庶民・ 牧野つくしは、学園を支配する御曹司集団「F4」(=Flower 4“花の四人組”) に 目をつけられることに。彼らからの手ひどいイジメにあうが、 持ち前の”雑草魂”で勇敢に立ち向かって行く。F4の道明寺司(松下)は、そんなつくしにいつしか惹かれていくのだった。一方でつくしは、やはりF4の不思議な魅力を持つ花沢類が気になり始め…。司とつくしの恋は果たしてどうなるのか?超セレブ学園で巻き起こる、恋と友情のハイスクールストーリー。
☆スペシャル映像公開中☆
2015年11月27日(金)にNHKホールにて開催された、音楽プロデューサー本間昭光生誕50周年記念「本間祭2015~これがホンマに本間の音楽祭おんがくまつり~」にて、シークレットゲスト出演したミュージカルキャストによる劇中歌「高望み」&「恋をしよう」の初歌唱披露の模様を公開!→スペシャル映像はコチラから
撮影:原地達浩