ミュージカルからストレートプレイまで幅広く活躍する村井良大が、初めて本格的な一人芝居に挑戦する。取り組む作品は、フィリップ・リドリー作の『ザ・ポルターガイスト(The Poltergeist)』。一人の俳優が11人の登場人物を演じ分けることで、主人公と、彼を取り巻く家族や人々との微妙な距離感、心の揺れ、葛藤を、濃密でスリリングな会話劇として繊細かつ色鮮やかに浮かび上がらせる。

11人の登場人物を一人で演じ分ける、濃密でスリリングな会話劇
作家のフィリップ・リドリー作品といえば、残酷さと美しさが同居する独特の世界観が特徴。そして、『ザ・ポルターガイスト』はリドリーがコロナ禍で執筆した作品だ。他者との隔絶によって深く自らを見つめ、追い詰めたあの頃の感覚を、芸術家を志す一人の青年の葛藤と再生、そして希望が見える物語として描いた。今回の上演台本・演出は、村井雄が手掛ける。
主人公は、10代で描いた大規模な壁画が話題を呼び、将来を期待された若き画家・サーシャ。アート界に旋風を巻き起こすはずだった彼だったが、今では世間から忘れ去られ、古びたアパートで俳優志望のパートナーと静かに暮らしている。輝かしい成功を手にするはずだったのに・・・。
そんな思いを抱えたまま迎えた、姪の5歳の誕生日。久しぶりに顔を合わせた家族や旧知の人々との何気ない会話を通して、記憶の食い違いや過去の栄光、無神経な言葉の数々が、封じ込めてきた感情を静かに揺り動かしていく――。
なお、本作は2024年6月にも永田崇人の一人芝居として上演されていたが、残念ながら公演途中で中止となっていた。
『ザ・ポルターガイスト』は、2025年9月14日(日)から9月21日(日)まで東京・下北沢 本多劇場にて上演される。
村井良大「自分の芝居の総決算のような感覚」コメント紹介
村井良大
この仕事を始めてもうすぐ20年。『ザ・ポルターガイスト』という初めての一人芝居は、まさに“自分の芝居の総決算”のような感覚です。僕は一人芝居の元祖は落語だと思っているんですが、そういうものも勉強しながら、今回、演出の村井雄さんと一緒にしっかりとした一人芝居を作れることがすごく嬉しいです!10人以上のキャラクターが登場する中、メインで演じるサーシャは天才肌であるが故に少しねじまがってしまっている状態・・・なのかな?まだまだ解読中ですが、演出の村井さんは一人芝居を作るのに慣れてらっしゃるので頼もしいですし、パフォーミングアーツ的な作り方をされているところもすごく勉強になっています。「いろんな役を演じるけど、全部村井良大でもいいよ」の言葉を信じ、本当に“一瞬の体験”のような・・・ある意味、想像力のテーマパークのような、そんなフレッシュな感覚で楽しめる作品にできたらいいですね 。新しい世界、まさに自分との戦いです。
村井雄(上演台本・演出)
コロナ禍で執筆された本作には、ソーシャルディスタンス等による他者との隔絶によって、より深く自らを見詰め始め、そして追い詰め始めた私たちの姿が描かれている。
主人公サーシャのとある一日を客席で見詰めながら、追い詰めながら、退路を断たれた私たちもまた、サーシャ同様、その答えに辿り着くのかも知れない。
『ザ・ポルターガイスト』公演情報
公演情報 | |
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タイトル | 石井光三オフィスプロデュース『ザ・ポルターガイスト』 |
公演期間・会場 | 【東京公演】2025年9月14日(日)~9月21日(日) 下北沢 本多劇場 |
スタッフ | 作:フィリップ・リドリー 翻訳:小原真里 上演台本・演出:村井雄 |
キャスト | 村井良大 |
チケット情報 | チケット料金:全席指定6,800円(税込)/U25(25歳以下):3,000円(限定枚数・当日指定券引換・年齢確認書提示)※141stageのみ取扱い 一般前売開始:2025年7月19日(土) 前売取扱:ローソンチケット、チケットぴあ、イープラス、カンフェティ、141stage |
公式サイト | https://thepoltergeist2025.com/ |
公式SNS | 公式X(Twitter):@2025POLTERGEIST 公式Instagram:2025thepoltergeist |


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