石黒賢、岡本圭人ら出演!野沢尚の傑作小説「反乱のボヤージュ」舞台化決定

当ページには広告が含まれています
石黒賢、岡本圭人ら出演!野沢尚の傑作小説「反乱のボヤージュ」舞台化決定

野沢尚原作の傑作小説「反乱のボヤージュ」が、鴻上尚史による脚本・演出で舞台化されることが分かった。石黒賢、岡本圭人、大内リオン、小日向星一、駒井蓮、小松準弥、谷口めぐ、前田隆太朗、財津優太郎、渡辺芳博、葉山昴、加藤虎ノ介、南沢奈央、益岡徹らが出演するという。

目次

名門大学の学生寮を舞台にした物語を展開!

脚本家として「眠れる森」や「坂の上の雲」など、テレビドラマの脚本を数多く手がけヒット作を世に送り出し、小説家としても「破線のマリス」で江戸川乱歩賞、「深紅」では吉川英治文学新人賞など、いくつもの文学賞を受賞した野沢尚。ミステリーの名手としての評価が高い野沢だが、その鋭い社会批評と緻密なストーリーテリングにも定評があり、ラブストーリーから群像劇まで、幅広いジャンルで多くの人々を魅了してきた。

その中でも、2001年に発表された「反乱のボヤージュ」はスペシャルドラマとしても放送された人気小説だ。そんな野沢尚の傑作が、ついに舞台化することが決定した。

「反乱のボヤージュ」は、集英社の文芸誌「小説すばる」にて2000年4月から2001年1月まで連載され、同年4月に単行本として刊行されました。緻密な人間描写と社会問題への鋭い洞察が、発売当時から大きな反響を呼び、2001年に若松節朗監督により2話のスペシャルドラマとして放送され、第52回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞するなど大きな話題になった。

物語の舞台は名門大学の学生寮。廃寮を目論む大学側から送り込まれた舎監と、寮存続を懸命に守ろうとする学生たちとの心の交流を中心に描かれている。ただの青春群像劇にとどまらず、学生たちが抱える葛藤や成長、そして舎監との絆が、瑞々しくも力強く描かれている。

さらに登場人物たちの色鮮やかな描かれ方により、自然と作品世界に引き込まれるのも、ドラマの脚本家として活躍した野沢作品ならではの魅力のひとつだ。今回の舞台化で脚本・演出を手掛けるのは、作家・演出家としてこれまで数々の名作を生みだしてきた鴻上尚史。社会を切り取る鋭い視点と斬新な演出スタイルで知られる鴻上尚史が、原作の緻密でスリリングな展開や人間模様を、現代的な視点も加えて、創り出す。

そんな注目作の出演者も発表された。元機動隊で学生寮の舎監・名倉憲太朗役を石黒賢、学生寮で暮らす医学部一年生の坂下薫平役を岡本圭、学生寮で暮らす三年生の江藤麦太役を大内リオン、かつて学生襲撃事件を担当していた刑事・久慈役を加藤虎ノ介、学生寮の食堂担当の調理師・日高菊役を南沢奈央、首都大学学長補佐で廃寮を主導する宅間玲一役を益岡徹が演じる。

「反乱のボヤージュ」の原作はこちら(Amazon)

『反乱のボヤージュ』キャストコメント

◆鴻上尚史(脚本・演出)

『反乱のボヤージュ』という青春の名作を舞台化するという幸運に恵まれました。
出演者も、石黒賢さんや岡本圭人さんをはじめとして、信頼できる俳優さんに集まっていただきました。

若者と大人、反抗と秩序、祝祭と日常、混沌と理性、息子と父親など、あらゆる対立がうずまくドラマをエネルギッシュに、ポジティブに描ければいいなと思っています。劇場でお会いしましょう。

◆石黒賢

野沢尚さん脚本のドラマがとても好きで、いつか野沢作品に出演したいと思っていたのですが、残念ながら機会がありませんでした。今回の話をいただき、野沢さんの原作作品に出演できる、とても嬉しいというのが最初の感想でした。この作品は、連続ドラマができそうなくらいそれぞれの学生に物語がある良質で素晴らしい原作なので、それをどう1本の芝居にまとめていくのか楽しみです。僕が演じる名倉は、学生たちとつかず離れず、時には兄のように、時には父のように見守る重石のような存在で、この役を演じるのは身の引き締まる思いです。

鴻上尚史さんとはお会いしたことはありましたが、お仕事はこれが初めてです。鴻上演出にどう応えることができるのか、いい意味で緊張しています。岡本圭人さんとの初共演も新鮮で、良いケミストリーが生まれると良いと期待しています。お客さんが座席の背もたれに背中をつける暇がないくらい前のめりに観てくれる作品にしたいです。

◆岡本圭人

坂下薫平役として出演させていただきます。
原作を読み、心を動かされとても感動しました。
この物語は、今のこの時代に、上演するべきだと思いました。素晴らしいスタッフの皆さま、鴻上さん、キャストの皆さんと稽古を重ねる日々が待ち遠しいです。大内リオンくんとの共演も、とても楽しみです。精一杯、坂下薫平として生き、稽古に励みます!5月に新橋演舞場、6月は大阪松竹座でお待ちしています!

◆大内リオン

演じる事が大好きなので、この舞台が決まって嬉しいです!
キャストの皆さんのお名前を見て驚きました!皆さんと一緒に舞台に立てることがとても楽しみです。
決まった瞬間から、小説を自分の役と照らし合わせながら読んでいます。
『反乱のボヤージュ』が初めて舞台化されるということで、緊張やプレッシャーもありますが、先輩方の演技からたくさん学び、しっかり吸収して舞台で発揮できるように全力で頑張ります!

◆加藤虎ノ介

今から数十年前 なんとなくフワッとした気持ちで演劇の世界に飛び込み 右も左も分からない小僧でしたが、鴻上さんのお名前は知っていました。
当時はきっと縁が無いだろうなぁーとぼんやりおもっていましたが
数十年経て鴻上さん演出の作品に出演させていただけるのは嬉しい限りです。
また 『反乱のボヤージュ』がいかに舞台化されてゆくのか 稽古に参加できるのを楽しみにしております!

◆南沢奈央

野沢尚さんの小説を、鴻上尚史さんが脚本・演出で舞台化なんて、おもしろいに決まっている!そう確信しています。『反乱のボヤージュ』は、社会問題を切り取りながら、大学側と闘う学生たちの熱き青春が描かれていきます。そこに、食堂の調理師・日高菊としてどのように関わっていくことになるのか、楽しみです。舞台ならではのエネルギーを客席にお届けできるように、これから個性豊かなキャストの皆さんと作り上げていきたいと思っています。

◆益岡徹

原作を読みました。野沢さんの作品はテレビドラマでも゙いつも面白く拝見して、早くに亡くなったことが、とても残念だと思っておりました。そしてこの『反乱のボヤージュ』、大学の寮の存続についての、学生達と、大学側が送り込んできた舎監の物語。反目で始まり、いくつかの出来事があって、両者の距離が縮まり、最後家族のような関係になるところまで、一気に読んでいました。
この物語を、鴻上さんを中心に、若い役者の皆さんや、舎監の石黒賢さんと一緒に舞台で作っていくのが、とてもたのしみです。

『反乱のボヤージュ』あらすじ

名門といわれる首都大学の学生寮“弦巻寮”。大学側はこの寮の取り壊しをもくろみ、元機動隊の名倉憲太朗(石黒賢)が舎監として送り込まれることになった。一方、一年生で入寮したばかりの坂下薫平(岡本圭人)は、活動的な三年生の江藤麦太(大内リオン)をはじめとする個性溢れる学生たちや、口は悪いが料理の腕は確かな食堂担当の調理師・日高菊(南沢奈央)らと楽しい日々を過ごし寮生活を満喫していた。

大学側は弦巻寮の存在を問題視しており、強行に廃寮を推進する学長補佐の宅間玲一(益岡徹)からの要請を受けた名倉は着任早々厳しい統制を始める。

時を同じくして起こった、薫平の父親問題や寮生に起こったストーカー事件。寮生たちは当初、心配はするものの物事に対してつねに他人事であったが、自分たちが抱える問題に踏み込んでくれる名倉との出逢いから、傍観者から当事者へと心情が変化していくのであった。一方で、過去のトラウマや秘密を抱えていた名倉も、かつての学生襲撃事件を担当した久慈刑事(加藤虎ノ介)との接点を持ちつつ廃寮に向けて学生に厳しく接し、容赦なく罰しながらも、やがて学生たちと心と通わせていくのであった。

そして一つ一つのトラブルを乗り越えながら結束を固めた寮生達は、遂に大学側との戦いに立ち上がる。その時、薫平は、そして名倉がとった行動とは――?

石黒賢、岡本圭人ら出演!野沢尚の傑作小説「反乱のボヤージュ」舞台化決定

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

エンタステージは、演劇初心者からツウまで、演劇に関する情報、ニュースを提供するサイトです。サイトを訪れたユーザーの皆さんが、情報をさらに周囲に広めたり、気になる作品や人物などを調べたり・・・と、演劇をもっと楽しんでいただける情報を発信していきたいと思います。

目次