宮沢りえ、佐藤二朗ら出演舞台『そのいのち』舞台写真&キャストコメント到着

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舞台『そのいのち』 舞台写真

2024年11月9日から東京・世田谷パブリックシアターで舞台『そのいのち』が上演中。東京を皮切りに兵庫・宮城と巡演する本作の舞台写真と、宮沢りえ、佐藤二朗、佳山明、上甲にからキャスト陣のコメントが到着した。

目次

佐藤二朗による書き下ろし戯曲!

本作で脚本も務める佐藤は、俳優としての活躍もさることながら、演劇ユニット「ちからわざ」の主宰として、全公演で作・出演を担当してきた。佐藤が原作・脚本・監督を務めた映画『はるヲうるひと』は、第2回江陵国際映画祭 最優秀脚本賞を受賞するなど高く評価されている。演劇の戯曲を書き下ろすのは、2012年に上演された『ハラナイ荘の人々』以来、12年ぶりだという。

舞台『そのいのち』 舞台写真

インスパイア元となった楽曲は、映画『竜とそばかすの姫』でヒロイン・すず/ベルの声優を務め、劇中歌で注目を浴びたミュージシャン・中村佳穂の楽曲「そのいのち」(2018)。

舞台『そのいのち』 舞台写真

舞台『そのいのち』 舞台写真

佐藤はこの楽曲から、介護ヘルパーとして働く山田里見と、彼女の雇い主で障がいを持った相馬花とその夫・和清の穏やかな日々、そして、あることをきっかけにその穏やかな関係が徐々に狂い始めていく様から、「持つ者」と「持たざる者」の間にある埋めようのない「溝」を描いている。

介護ヘルパーとして働く山田里見が宮沢りえが演じ、里見の雇い主である相馬花の夫・和清役は佐藤自身が演じている。

舞台『そのいのち』 舞台写真

舞台『そのいのち』は11月17日(日)まで世田谷パブリックシアターで上演。その後、11月22日(金)から兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、11月28日(木)から東京エレクトロンホール宮城で上演される。上演時間は約1時間45分(休憩なし)を予定。

(舞台写真 撮影:引地信彦)

スタッフ・キャストコメント

◆堤泰之(演出)

宮沢りえと佐藤二朗の演技は、言わずもがな濃密で複雑です。上甲にかと佳山明は、障碍のある女性をとことんリアルに演じます。
本間剛と今藤洋子は、作品に軽やかさを与えてくれます。負けじと子役達も必死で喰らいついています。そして生きたウサギはマイペースでエサを食べるのです。
役者、スタッフ、介護士の方々、子役たちの親御さん、いきものががり等々、とにかく総力戦です。近年稀にみる総力戦であります。

◆宮沢りえ

『いのち』とは何か、
『愛』とは何か、
稽古中向き合い続けました。
はっきりとした輪郭を帯びない、とてつもなく大きなものを出来るだけ掴みたい。
誠実に、心の密度を大切に、本番に挑みたいと思います。

◆佐藤二朗

筋ジストロフィーと共生する上甲にか。脳性麻痺の後遺症を抱える佳山明。この二人の女優と共に歩めたことは、座組全員の誇りです。
二人の女優が成し遂げんとすることの向こう側に、二人の女優が開けんとする未踏の扉の向こう側に、目映い光が射すことを、心から願う。

舞台『そのいのち』 舞台写真

◆佳山明

たくさんお世話になり、そしてご迷惑をおかけしてしまったスタッフの方々、俳優の皆様とともに公演初日を迎えることが出来まして、大変ありがたく光栄に思います。
観てくださるお客様と一緒に物語の世界を旅しながら、ほんのわずかでも灯りとなりますよう精進してまいります。よろしくお願いいたします。

◆上甲にか

本日、初日を迎えられたことを奇跡のように感じています。舞台「そのいのち」に関わる全ての方々に御礼申し上げます。
この座組は、生きている人の力を本気で信じています。私は、相馬花として全力で生き抜きます。
舞台『そのいのち』、どうぞお願いいたします。

舞台『そのいのち』あらすじ

マンションのキッチンで煙草を吹かす至って平凡な女性、山田里見(56)。彼女は介護ヘルパーである。新たな雇い主である相馬花(24)は障がいを持っている。花は動物ライターの夫・和清(45)とペットのウサギ「スケキヨ」と一緒に暮らしていた。要介助の妻と歳の差夫の関係はどこか奇妙ながらも幸せそうに見えた。

ある日、花の母・瑠依(44)とその再婚相手の悟(42)、息子の圭祐(10)が訪ねてくる。上辺は取り繕っていても実の親からも、世間からも見放されている花にシンパシーを感じていく里見。優しい時間の中で、花も徐々に里見や和清に自分の気持ちを吐露していく。しかしある出来事をきっかけに、穏やかだった3人の関係が徐々に狂い始めていく。そしてその先にあった驚愕の秘密・・・。

浮かび上がる「持つ者」と「持たざる者」の間にある埋めようのない「溝」。それを前にした時に、3人が選んだ衝撃の結末とは・・・。

舞台『そのいのち』 舞台写真

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