髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

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髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

2024年10月3日(木)に東京・新国立劇場 中劇場にて舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』が開幕した。直前に公開ゲネプロと会見が行われ、主演を務める髙地優吾(SixTONES)の他、忍成修吾、岡本玲、松井愛莉、高岡早紀、羽場裕一が登壇した。

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初日前会見レポート:髙地優吾「気軽に観て、笑って帰ってほしい」初単独主演に意気込み

髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

初日前会見は、初の単独主演に挑む髙地優吾の「昨日の夜まで役と向き合っていて、正直緊張していましたが、幕が開いてからは楽しくできたのでよかった」という、安堵の滲んだ笑顔からスタートした。

兄であるアランを演じる忍成も「心臓が爆発しそうだった」と、ゲネプロを終えての感想を語ると、母親役を演じる高岡が「2人(髙地と忍成)が悩んでいる姿を温かくパパと見守ってきました。成長がテーマの作品ですが、この2人がさらに成長していく姿も楽しみにしています」と、2人に温かい眼差しを向け、会見は実にアットホームな雰囲気に。

稽古の様子を聞かれると、髙地は楽しかったこととして「家族の一体感を肌で感じられたこと」を挙げ、「同じ6人なのにSixTONESとは大違い(笑)。最初はこんなに静かで大丈夫なのか心配になりましたが、それくらいみんな台本にかじりついていました」と稽古序盤を振り返った。

また、単独初主演への思いについては、「最初は不安でしたが、台本を読んで『めっちゃおもしろいわ』と思えたので、大丈夫だろうと。本に支えられる部分が大きかったです。そんなに“座長座長するタイプ”ではないので、皆さんに頼ってやろうかなと思いました」とコメント。

髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

バディが誕生日をきっかけに変化を求めるストーリーにちなみ、これまでで一番印象深かった誕生日を問われると、「20歳の誕生日ですね」と回答。「芸能界に入るきっかけとなった『スクール革命!』という番組の泊まりのロケの間に誕生日を迎えて、皆さんにシャンパンでお祝いしてもらったことが印象的でした」と懐かしいエピソードを振り返った。記者からの「シャンパンの味はどうでしたか?」の質問には、「アルコールが得意じゃないので、あんまりおいしくなかったです・・・」と素直な答えで笑いを誘う。

髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

主人公の変化が見どころの本作。髙地は「小心者なところ」、忍成は「不器用なところ」、鳥羽は「決められないところ」と、男性陣は揃ってやや弱気な発言に。これを聞いた高岡は「私は勢いでやって失敗してしまうタイプなので、髙地くんとパパ(鳥羽)と変わりたい」と、キュートな笑顔を見せた。

髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

岡本は「私はいつも基本的に5分前行動をしているのですが、皆さんもっと早いんですよ! 5分前に行動してもお待たせしてしまう場面も多くて……これからは10分前行動に変えていきたい」と、ほのぼのとしたカンパニーの様子を披露。

髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

自分とは真逆だというペギーを演じた松井は、「ペギーみたいな自信を持てるようになりたいです。アピールするのが苦手なので、そういう力がほしい」と、初舞台とは思えない落ち着いた様子で答えてくれた。

髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

最後は、主演の髙地が「今のこの僕たちを見てもらったらわかるように、本当に仲良く楽しくこの作品を作り上げてきました。フラッとした気軽に劇場にきて、笑って帰っていただけたら嬉しいです。劇場でお待ちしています」と笑顔で締めくくった。

ゲネプロレポート:小心者からプレイボーイまで!髙地優吾が“変化”で魅せる

髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

23歳の誕生日を迎えたバディは、両親の言われるがまま“いい子”として生きてきた人生を、家出という一大決心で変えようとする。転がり込んだ先は、10個年上のプレイボーイな兄アランが一人暮らしをするマンションの一室。まるで違う生き方をする兄弟だが、仲は良好。アランは弟バディの新たな人生の門出を祝い、これまでバディの人生にはなかったものーー異性との交流や、親の干渉のない自由な暮らしを全力で手助けしていくが……。

髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

髙地はおどおどとした小心者のバディを好演。自信なさげに移ろう視線や、声から伝わってくる繊細さなど、普段のオーラをここまで消せるのかと驚かされた。舞台の中央にいながらも、あえて華を持たない佇まい。それでいて、自然と目で追いたくなる独特な存在感で、序盤の内気なバディを演じきる。

兄との怒涛のやりとりがひと段落したかと思えば、かわいい息子が心配で家までやってきてしまった母親、アランの仕事のミスを咎めにやってきた父親・・・と次から次へと来客が絶えない。さらに、ここにプレイボーイなアランのガールフレンドたちも代わるがわるやってきて、ニール・サイモン作品らしい軽快なやりとりが小気味よく進んでいく。

小心者の箱入り青年は、一つの部屋で繰り広げられるとんでもない台風に巻き込まれながら、1幕中盤では女優志望のペギーの前で映画プロデューサーになりきり、2幕ではまるでアランのような自由奔放な姿を表す。膨大なセリフ量を滔々と語りながら、1枚ずつ皮を脱ぐように変化していく髙地の姿はファン必見だ。

髙地は会見で、意外にも一番演じやすかったのは、普段の自分とはかけ離れている“プレイボーイなバディ”だと明かした。「お調子者なところが演じやすくて、それは自分でも新しい発見だった」という2幕のバディをお楽しみに。

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バディもかなりのセリフ量をこなすが、それ以上に喋り続けるのはアラン役の忍成。プレイボーイとして独身貴族を謳歌するアランを嫌味なく演じつつも、只者ではない曲者感を感じさせる芝居で、髙地とともに作品の柱を組み上げていった。頑固で昔気質な兄弟の父親役の羽場裕一、心配性で空回りしがちな母親の高岡早紀が加わったベーカー一家の繰り広げる騒がしいやり取りは、令和の時代からすれば古い価値観に基づいたものだが、不思議と懐かしく胸が温かくなった。

髙地優吾「SixTONESとは大違い」舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』開幕!【レポート】

話の中心にいるのがプレイボーイとあって、そのガールフレンドである岡本 玲演じるコニーと松井愛莉演じるペギーの愛らしさも見どころ。稽古では「もっとかわいく、もっとぶりっ子に」という指示に難しさを感じながら作り上げたという、コニーとペギーにもぜひ注目を。

会見で髙地は、「舞台のように稽古を重ねて新しい自分の引き出しを増やしていく過程が好きなので、ぜひ舞台は毎年やりたいと思っています」と舞台への思いを語っていた。まずは本作で、2度も3度も“変化”を見せてくれる座長としての姿を味わってみてはどうだろうか。

舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』は10月20日(日)まで新国立劇場 中劇場、10月25日(金)から大阪・森ノ宮ピロティホールで上演予定。上演時間は約2時間30分(1幕90分/休憩20分/2幕40分)を予定。

(取材・文・撮影/双海しお)

『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』公式サイト

【公式サイト】https://www.comeblowyourhorn2024.jp/



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この記事を書いた人

お酒と舞台とアニメが好きなフリーライター。役者や作品が表現した世界の魅力を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。2.5次元作品を中心に舞台関連の取材を得意としています。

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