舞台『MASSARA』開幕!まっさらな7 MEN 侍のまばゆい煌めき【レポート】

当ページには広告が含まれています
7 MEN 侍『MASSARA』舞台写真

2024年9月4日(水)に東京・新橋演舞場にて、舞台『MASSARA』が開幕した。初日当日に公開ゲネプロと初日前会見が行われ、7 MEN 侍の中村嶺亜、佐々木大光、本髙克樹、菅田琳寧、今野大輝、矢花黎が登壇した。

目次

7 MEN 侍が新橋演舞場単独初主演!

本公演は、7 MEN 侍の中村、佐々木、本髙、菅田、今野、矢花がグループとして新橋演舞場単独初主演を務める舞台作品。構成・演出・振付に、ダンスアーティスト「GANMI」のリーダー兼ディレクター・Sota、脚本に、翻訳・訳詞や振付までマルチな才能をみせる福田響志を迎えて、7 MEN 侍とともに新しい舞台を創造する。

「後輩たちに受け継がれるような舞台に」と意気込む7 MEN 侍たち

7 MEN 侍『MASSARA』舞台写真

会見では、まずメンバーが初日を迎えた心境や役どころについてそれぞれ語った。ハルキ役の中村は「このチームの中ではちょっとリーダー気質があるというか、でも、すごく気さくで、みんなを巻き込んで一緒にやろうぜっていうタイプのリーダーなので、僕と似てるかって言われたらわからないんですけども、僕の憧れのリーダー像にちょっと近いかなと思っているので、この1ヶ月間楽しく演じられたらなと思っています」と意気込みを披露。

タカ役の佐々木は「タカは普段の自分と変わらない自由奔望で周りをかき乱す、でもその中でもちょっと引っ張るという、やっていて楽しい役です。1ヶ月間、新橋演舞場でタカとして楽しみたいと思ってます」と心境を明かした。

カズト役の本髙は「カズトは大学院に行っている役というところで、ちょっと近しい部分もあるんですけども、内面的なところは結構遠い部分もあったりします。この『MASSARA』という日常と非日常が入り組んだような世界で、楽しく演じられたらいいなと思っております」と期待を寄せた。

ダン役の菅田は「ダンという人間はとてもおちゃらけた感じではあるんですけども、実は周りが見えていて、結構的を得たことをズバッと言える意外と男らしいキャラクターなので、そういったところを愛してもらえれば嬉しいです。そして、おっちょこちょいな部分とか筋肉アホなところをちょっと楽しんでもらえれば嬉しいです」とアピール。

リョウタロウ役の今野は「リョウタロウは学生時代のイキがってるというか、チャラい感じからサラリーマンになってのギャップを皆さんに楽しんでいただけたらいいなと思って1ヶ月間頑張ります」と意気込みを語った。

ケイ役の矢花は「ケイは、本作のストーリーが始まるきっかけのキャラクターです。まさかそんな重要な役回りになると思っておらず、他のメンバーから座長として都合よく使われておりますが(笑)、そんなことは気にせずにケイなりの人生を1ヶ月、この新橋演舞場で楽しもうと思っております」と意気込んだ。

7 MEN 侍『MASSARA』舞台写真

7 MEN 侍として単独初主演の舞台になることに関して、中村「この新橋演舞場に7 MEN 侍として立つのは初めてで、主演という形で1ヶ月間も立たせてもらえるのはすごく光栄なことですし、これまでそうそうたる作品がありますけども、『MASSARA』もそこに並んで胸を張れる作品に僕たちがしていけたらなと思っております」と展望を明かすと、佐々木も「今まで先輩方がやってきた舞台、色々受け継がれた舞台がありますけど、どうせやらしていただくならこの先も後輩の子たちがこの舞台を受け継いでいく舞台になる初演をここで迎えたいなっていう思いで今回やらせていただいてます」と打ち明けた。

7 MEN 侍ならではの作品になるという本作について、本髙は「本当に構想段階からスタッフさんと密に話をして、僕らのツアーが始まるよりも前からそういった段階を経て今に至っています。もちろん僕らのいい部分も見えつつ、ただ、あくまで7 MEN 侍としてではなく、役として皆さんに世界をお届けできるようなものをできたのかなと思います」と胸を張った。

各役柄は、脚本の響志が7 MEN 侍に合うようにキャラクターを作り、名前も響志の知り合いから取り、そこに7 MEN 侍を当てはめたという。そんな中でも、最も役柄に近いメンバーという話になると、中村が「大光がタカすぎて、たまにステージ上で大光って呼んでしまいそうになる」というぐらい全員が佐々木の名前を挙げた。

その佐々木は「この役に関しては何も役作りみたいのはしていないんです。稽古のレクリエーションでも、役に対してどう向き合うかを1人ずつ話すことがあったんですけど、僕は元気にいつも通りやっていきたいと答えたら、『うん。タカはそれでいいと思う』と言われて終わりました(笑)」とエピソードを披露した。

7 MEN 侍『MASSARA』舞台写真

さらに、ケンカするシーンなどのシリアスなシーン以外はほぼ動きが違い、アドリブも満載だという本作。ゲネプロでも序盤で佐々木が裸にサスペンダーという姿を披露するシーンがアドリブだということが明かされると、本髙は「僕はあのタイミングで出てくるんですけど、あのアドリブがあまりにも長くて1回ハケてます」と苦笑。中村も「そうなんですよ。だから、『どうしたんだ急に』って一言目で言ったんですけど、本当は違う台詞なんです。でも、ツッコまずにはいられませんでした(笑)」と同調した。そんな自由奔放な佐々木に対して、困らないかと尋ねられた矢花は「いや、もう日常茶飯事なんで」と冷静に返答し、会場は笑いに包まれた。

会見の最後には、メンバーそれぞれからファンに向けてメッセージが送られた。矢花は「自分たちのライブツアーと並行しながら組み立て、いよいよ初日を迎えるということに感慨深いものが正直あります。通し稽古もいっぱいやらせていただいた段階でこの初日を迎えられるので、これまでやってきたルーティーンをこのまま安定してお客さんにお届けして、僕たちが初めてゼロから作った『MASSARA』という舞台を感じ取っていただいて、色々持ち帰って考察したりとか、味わい深く楽しんでいただければなと思っております」と期待を寄せた。

7 MEN 侍『MASSARA』舞台写真

今野は「僕自身が新橋演舞場に立たせていただくのが初めてになるんですけど、先輩方が数々の舞台をやられてきた中で、僕らが新しく舞台を作り上げ、そして、いずれかは後輩の方たちにもやってもらえるような、そんな素敵な舞台を僕らで1ヶ月間頑張ってやっていきたいなと思ってますので、楽しみにしててください」と呼びかけた。

菅田は「今ツアーとこの舞台で平行しながら各地に回って、無事に初日迎えましたけども、“まっさら”というようなテーマで、帰った頃には皆さんがどういう色に染まるかっていうのがあります。もちろん君色に染まってほしいんですけども、この舞台を通して、まっさらっていいものなんだなっていう、逆に言えば悪いもんだなって捉えても全然いいんですけど、自分の色ってなんなのか、私の色ってこういうことなんだなっていうのがわかってもらえればすごく嬉しいです」とコメント。

本髙は「この舞台は、本当に皆さんの日常に近しいような、ストーリーの中で展開されていくもので、皆さん1人1人が投影できる誰かがいると思っているんですけど、その中に今までの我々の伝統だったり、そこにまたプラスアルファして新しいエンターテイメントというものが組み込まれて、今の僕らができる全てのエンタメがこの舞台に詰まってると思います。ぜひ皆さんに楽しんでいただければと思っております」と語った。

7 MEN 侍『MASSARA』舞台写真

佐々木は「本当にまっさらから始まった舞台が今日から開演します。ここから僕たちとジュニアと、あとはここに来てくださるファンの皆さんと初演だからこそ一緒に作り上げるという舞台にして、後輩の人たちにもこれから受け継いでいく伝統的な舞台になるように頑張りたいと思います」と改めて意気込んだ。

そして、最後に中村が「まずは今日、無事に全員揃って初日を迎えられることを本当に嬉しく思ってます。本当にまっさらからスタートするわけですけど、僕らは今ツアー中ですが、逆にめちゃくちゃ仕上がっている状態なので、このまま一拍も間を置くことなく続けていけることをすごく嬉しくて、今、僕たちは無敵状態です」と力強く宣言し、「この仕上がっている状態で初日を迎えられること、そして来てくださる皆さんがこの作品を通して、まっすぐ前向きになったりとか、新しいことをやってみようかなとか、逆に辞める勇気だったりとか、そういったものを受け取ってもらって、僕たちと出会ってくれたタイミングはそれぞれだと思うんですけども、その出会った頃のまっさらな思い出から今に至って色づいていくまでを思い出したりして、これからも一緒に色を付けられたらいいなと思っています」と会見を締めた。

“MASSARA”なページから始まる7 MEN 侍のカラフルな魅力が描かれる舞台

7 MEN 侍『MASSARA』舞台写真

ある病院にケイ(矢花)が骨折して入院するところから始まる本作。そんなケイの元に、学生時代の友人たちであるタカ(佐々木)、カズト(本髙)、ハルキ(中村)、リョウタロウ(今野)、ダン(菅田)がお見舞いに訪れる。

彼らは高校1年生の時に、まだ何者でもない“まっさら”な状態で出会い、共に青春を過ごした仲間たち。卒業後、別々の人生を歩んでいた彼らは、思いがけない形ではあるが再会を喜び合い、近況報告を始める。

過去と現在がクロスオーバーする中、それぞれが抱えている問題や不安をありのままに語り合う一同。自分の色は何色なのか、自分は何者なのか、そしてまっさらとは・・・。

7 MEN 侍『MASSARA』舞台写真

青春時代に思い描いていた未来像とは違う今の自分にやるせなさを感じながらも、日々を過ごす青年たちが、再会をきっかけに写真に写された過去の思い出をなぞり、今の自分と向きあっていくストーリー。

カメラのレンズから覗いたような演出も印象的なステージ上で、タイトルナンバーの「MASSARA」などのほかに7 MEN 侍の先輩たちのヒットナンバーも交えて、物語と登場人物たちの心情にもリンクしたナンバーによる歌唱シーンと、7 MEN 侍メンバーそれぞれの魅力をさらに浮き彫りにする歌唱シーンの演出やダンスが物語を盛り上げる。

さらに、初日前会見でも語られた数々のアドリブシーンも複数回に渡って観劇するというファンにとっては注目だ。

7 MEN 侍『MASSARA』舞台写真

矢花は、内向的でありながら、みんなを結びつける不思議な魅力をもつケイを巧演。にぎやかにみんなを盛り上げるタカらしさを存分に発揮する佐々木は、ステージ上で存在感を見せつける。本髙は、裕福な家庭で育ったが、親の期待にプレッシャーを感じるカズトの心情を繊細に演じきる。

そして、なんとなくでサラリーマンとなってしまったハルキの今どきの若者らしさをリアルに演じる中村。イキっていた高校時代からサラリーマンとして漠然と日常を過ごすリョウタロウをギャップで魅せる今野。ダンのおっちょこちょいなところもチャーミングさとして運動神経や筋肉と一緒にアピールしていく菅田。

7 MEN 侍『MASSARA』舞台写真

それぞれの役柄が7 MEN 侍の彼らに合わせられ、当て書きもされているということで、ファンも思わずリンクするキャラクターたちに魅力を感じることだろう。

「物語はいつも、まっさらからはじまる」。勢いや瑞々しさが詰まった“MASSARA”なページから始まる7 MEN 侍 新橋演舞場単独初主演作品。エンターテインメントが詰まったステージと7 MEN 侍のパフォーマンスに、きっと観る者たちも自分色を見つけられるはずだ。

舞台『MASSARA』は、9月4日(水)から9月29日(日)まで東京・新橋演舞場にて上演。上演時間は1時間40分(休憩なし)を予定。

7 MEN 侍の関連商品はこちら(Amazon)

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

舞台『MASSARA』公演情報(公式サイトなど)

【公式サイト】https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202409_enbujo/
【公式X(Twitter)】@shochiku_stage

 
7 MEN 侍『MASSARA』舞台写真

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

目次