堂本光一×渡辺翔太×森本慎太郎で現帝劇最後の『DREAM BOYS』

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『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

20年前の滝沢秀明主演による初演以来、若々しく、パフォーマンス力を備えた最旬のタレントによって、大切に演じ継がれてきた『DREAM BOYS』。2024年10月9日(水)には、現・帝国劇場でのラスト上演となる『DREAM BOYS』が開幕する。その製作会見が7月31日(水)に都内にて行われ、渡辺翔太(Snow Man)、森本慎太郎(SixTONES)、紫吹淳、鳳蘭が登壇した。

目次

『DREAM BOYS』渡辺翔太と森本慎太郎が続投

亀梨和也(2004~2012年主演)、玉森裕太(2013~2018年主演)、岸優太(2019~2021年1月主演)、菊池風磨(2021年~2022年主演)らを中心に、毎年様々な組み合わせで演じられてきた『DREAM BOYS』。2019年の公演から演出を堂本光一が務め、作品を磨き上げてきた。初演以来20周年にあたる今年で、公演回数は750回を超える見込みだ。

中心となるのは、ショウタとシンタロウという青年たち。二人は、子どもの頃からボクシングジムへ通う仲の良い親友で、良きライバルだった。しかし、8年前の新人王争奪戦の決勝戦。3ラウンド目で突然ショウタは試合を棄権する。理由も告げずに・・・。

2025年2月に建て替えのため一時休館を控える現・帝国劇場にて最後の公演となる本公演には、前作(2023年9月)に続き、主演・ショウタ役を渡辺、チャンプ役を森本が続投することとなった。さらに今作は総勢21名の少年忍者が出演決定し、そのうち9名が初参加となる。

『DREAM BOYS』製作会見 堂本光一へのお願いとは?

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

製作会見では、最初に登壇者たちから挨拶が行われた。まず、主演でショウタ役の渡辺が「現・帝国劇場では最後の『DREAM BOYS』に僕らを選んでいただけたことを本当に光栄に思っています。悔いのないように最後まで全力で駆け抜けていけたらいいなと思っておりますので、皆さんぜひ応援のほどよろしくお願いいたします」と意気込みを披露。

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

チャンプことシンタロウ役の森本は「また今年もやらせていただきます。去年も自分たちらしくできたと思うので、今年も肩に力を入れず現・帝劇ラストだからといって変なことをせずに、光一くん演出のいい『DREAM BOYS』をお届けできればと思います」と語った。

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

マリア役の紫吹は「帝国劇場が1回歴史を閉じるという節目の大切な時に出演させていただけることをとても誇りに思っております。今年も素敵なマリアができますように、心を込めて演じたいと思います」と挨拶。

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

マダム・エマ役の鳳は「宝塚を退団した時に、もう日本ではレビューができないと思ってました。ところが、私の大好きなミュージカルレビューとして全てが詰まっている『DREAM BOYS』に出演できたことを本当に幸せだと思っています」と喜びを露わにした。

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

演出の堂本は、『Endless SHOCK』の大阪公演中ということで会見には登壇しなかったが、コメント動画が上映された。

前回公演の渡辺について、堂本は「あまり乗り気じゃなかったけど、その謙虚さが逆に良かったんじゃないかなとも思います。その自分の中にとどまるんだろうかという思いが稽古にも乗ってきて、本番もその思いが熱いものとなってお客さんに届いていったんじゃないかなと思います」とコメントし、森本については「翔太よりもある意味で器用なところがあるのかなと感じてました。チャンプの悲しみを背負っている感じとか、実は心優しい部分だとか、本当にうまく表現してくれたなと思いました」と評した。

『Endless SHOCK』の公演もある中での本作の稽古に関しては「リモートでやったり、本番も映像で見せてもらって、本番が始まってからも修正ポイントがあったらもちろん言わせてもらいますけど、新たな役を演じる少年忍者の子たちとかもいると思いますので、そういう子たちには、2人が思うところがあればこうやって動いてほしいとか、内容に関わっていって、みんなで一緒に作り上げていけたらいいなと思っております」と渡辺と森本の2人に期待を寄せた。

また、事前に堂本へ、渡辺が「のれんを作ってほしい」、森本が「一緒にご飯に行きたい」というお願いがあったとが明かされると、のれんを作るのに時間がかかることもあって、堂本は「はよ言ってくれよ(笑)」とツッコみながらも、「今、翔太と慎太郎の分も作っています。『DREAM BOYS』だけじゃなくて、これから舞台に立つこともあるでしょうから、そういった時に使ってくれたらいいなと思います」と答え、続けて、森本のお願いについては「言ってくれればぜひ行きたいと思うので。あんな話や、こんな話をしましょう。というわけで、ぜひそれは今年中にはできたらいいですね」と期待を込めた。

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

堂本の言葉を受けて、渡辺は「めちゃくちゃ嬉しいですし、(のれんが)間に合ってほしいですね」と笑顔を見せると、森本は「のれんのこともご飯のこともすごく嬉しいんです」と喜んだ。

今作の出演が決まった際の心境について、当初、森本は断ろうとしていたということを告白。その理由について、「去年やってみて、楽しかったんですけど自分の中で納得いかないとこがたくさんあったので、そのままステージに立つのってお客さんに失礼なんじゃないかなという思いがありました」と明かしながらも、渡辺とSixTONESのメンバーから背中を押されて出演を決意したことを吐露すると、渡辺はその時のことについて「本当に電話してめちゃくちゃ口説きました。『いやもう本当にお前じゃなきゃできない、頼む!』って」と、はにかみながら明かした。

そして、今回の公演に対する進化を問われると、渡辺は「現帝劇がクローズということもありますけど、肩の力を入れすぎずに、去年を超えるつもりで演じられたらいいなと思っています」、森本は「クローズするからといって何か特別なことを言いすぎると、たぶん空回りもするだろうし、それはたぶん光一くんも望んでないことだと思うので、光一くんの演出に従っていいものを届けられるように、ここから稽古していくのが一番いいのかなと思っております」と思いを明かした。

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

続いて、帝国劇場の歴史として、紫吹の帝国劇場初出演の舞台『喝采 愛のボレロ』、鳳の帝国劇場初出演のミュージカル『スウィーニー・トッド』と、鳳の日本初演となる『レ・ミゼラブル』の舞台写真が披露された。

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

舞台写真を見ながら、紫吹は「女性役なんですけど、宝塚を退団したてなので、ちょっとさまよってます(笑)。ボーイッシュな役だったんですけど、一応女性です。困るでしょ、コメントに(笑)」と笑いを誘った。

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

鳳は『スウィーニー・トッド』の作曲家スティーヴン・ソンドハイムとの思い出として「俳優に、わざと難しくこうやれば歌えないだろうって作る作曲家なんです」と苦労を明かしながらも、「43年前の歌ですけど、まだ覚えています」と話して、当時のミュージカルナンバーを生披露。また、『レ・ミゼラブル』の思い出として「私はすごく綺麗な役だと思ってたんですけど、子供をいじめる役だったので、宝塚を退団してすぐだったこともあり、その役を観たファンが3分の2消えました(笑)」とジョークを交えて語った。

帝国劇場での想い出を振り返り噛みしめる「エモさ」

帝国劇場が一旦クローズするということで、帝劇の思い出を振り返る登壇者たち。

渡辺は「『DREAM BOYS』でほかのメインの先輩たちの後ろにサポート側として出演していたこともあって、そこから最前線に立つというこの未来はあんまり想像してなかったので・・・これはエモーショナルです」と話すと、森本は「僕が『DREAM BOYS』に初めて出たのが17年か16年前ぐらいなんですけど、その時のプロデューサーさんに今回上演するとなって久しぶりにお会いした時に、互いに年取ったんだなと思ってエモさを感じました」と回答。

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

紫吹は、渡辺がまだ『DREAM BOYS』で主演を張る前の公演の稽古場で「高級なケーキが食べたい」とおねだりされ、ケーキを差し入れしたエピソードを披露。鳳は「帝国劇場は、舞台を目指している俳優にとって一生に一度は出演したいと願っている日本一の劇場です」と帝国劇場について語った。

さらに、クローズ時に帝国劇場から持って帰りたいものを尋ねられると、渡辺は帝国劇場の大浴場でみんなと一緒に入りながら、その日の公演についていろいろと語ったことを挙げて「そんな青春トークをした思い出があるので、その思い出を持って帰りたいです」と回答。森本は当時からずっと使ってる帝劇の「畳」が欲しいと答えた。

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

紫吹は「いろんな方の思いや汗だったり、たくさんの方が涙されたり、この素晴らしい作品のお稽古の何か一部を頂けたらという思いがあります」とコメント。鳳は、関西にある宝塚大劇場が取り壊された時に、客席に付いている座席番号のプレートをもらったことに絡めて、帝国劇場の座席番号のプレートが欲しいと明かした。

『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

最後にメッセージとして、森本は「クローズ前の最後の『DREAM BOYS』なので、僕たちらしく演じて、いい締めくくりに繋がったらいいなと思いますし、観に来てくださる方々は帝国劇場の素晴らしさも、楽しんでいただきたいなと思います」と呼びかけた。

そして、渡辺は「この帝国劇場が一旦クローズされるというタイミングで、選んでいただいたことをいい意味でプレッシャーにして、本当に素晴らしい公演にできたらいいなと思っています。スタッフさんやお客さんたちにも、この時点での最後の『DREAM BOYS』をこの2人に任せてよかったなと皆さんに思ってもらえるように精進して、本番まで稽古していきます。この後『DREAM BOYS』自体もどうなるかわからないので、最後のつもりで背筋を伸ばして頑張りたいなと思います」と会見を締めた。

『DREAM BOYS』は、2024年10月9日(水)から10月29日(火)まで東京・帝国劇場にて上演される。

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

『DREAM BOYS』公演情報

上演スケジュール

2024年10月9日(水)~10月29日(火)
帝国劇場

スタッフ・キャスト

【演出】堂本光一

【出演】
渡辺翔太(Snow Man)
森本慎太郎(SixTONES)

少年忍者
(田村海琉 織山尚大 川﨑皇輝 内村颯太 深田竜生 黒田光輝 檜山光成 久保廉 小田将聖 元木湧 北川拓実 青木滉平 安嶋秀生 ヴァサイェガ渉 鈴木悠仁 瀧陽次朗 川﨑星輝 山井飛翔 長瀬結星 豊田陸人 稲葉通陽)

紫吹淳
鳳蘭

『DREAM BOYS』あらすじ

ショウタ(渡辺翔太)とシンタロウ(森本慎太郎)は、子どもの頃から、ボクシングジムへ通う仲の良い親友で、良きライバルだった。しかし、8年前の新人王争奪戦の決勝戦。
3ラウンド目で突然ショウタは、試合を棄権する。理由も告げずに・・・。
同じ夢を追いかけていた二人の絆が、ふとした瞬間に切れた。
ショウタは、親に捨てられた過去がある。
そして同じ施設で出会ったコウキ(川﨑皇輝)を弟のようにかわいがってきた。
コウキは心臓に重大な欠陥があり、その事を知っているのはショウタだけだった。
彼の命を救うために、ショウタは一大決心をする。
その陰で不思議な動きを見せるマダム・エマ(鳳蘭)とマリア(紫吹淳)。
その昔、子供を捨てたことのあるこの二人の確執が、若者たちの人生を大きく揺さぶる――。

『DREAM BOYS』公式サイト

【公式サイト】https://www.tohostage.com/dreamboys/
【公式X】@toho_stage

 
『DREAM BOYS』製作発表会見(2024年)

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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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