2024年7月に、鈴木保奈美が主演する舞台『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』の上演が決定した。本作は、人気女性知事がスキャンダルの火消しに奔走する様を描いた予測不能でスリリングな異色の政治コメディ。アガリスクエンターテイメントの冨坂友の作品に惚れ込んだ鈴木のラブコールが、7年ぶりに実現する。
子育てを一段落させ、俳優業に復帰した鈴木は、『セールスマンの死』(2022年)、また舞台『レイディ・マクベス』(2023年)など精力的に舞台に出演しているが、実は復帰前に俳優仲間と共にワークショップや観劇を通じ、演技の研鑽の場「部活」を立ち上げていた。
その中で、鈴木は2017年に冨坂の舞台を観て衝撃を受け、緻密な構成と伏線回収によって巻き起こる笑いに飲み込まれながら「この舞台に一緒に立ちたい!」と思ったそうだ。
冨坂が得意とするのは、若き三谷幸喜作品を彷彿とさせるようなシチュエーションコメディ。鈴木は「部活」のメンバーである中田顕史郎との二人芝居を企画し、冨坂の『笑の太字』を渋谷のワインバーで上演をし、好評を博した。この時、冨坂も「いつか鈴木保奈美さんと新作をつくりたい」と強く思ったという。
そんな二人は、生ドラマとして話題にもなり、のちにギャラクシー賞奨励賞を受賞した2022年のフジテレビ年末特番『東京は24時』で再会。この作品では冨坂が脚本・監督に抜擢され、主演に鈴木保奈美がキャスティングされていた。
出会いから7年。二人がついに新作を上演することが叶う。鈴木のラブコールに応え、冨坂が書き上げたのがこの『逃奔政走』。人気女性知事を主人公に、彼女とその側近たちが、無茶苦茶な案やどうかしている屁理屈、時にダーティーな手段も使っていかに問題を切り抜けていくか。あの手この手の策がどんどん裏目に出続けてよりピンチに陥っていく様を、スリリングに、スピード感あふれるコメディとして描く。
出演は、鈴木のほか、ライバル政治家役に寺西拓人、副知事役に相島一之、大物政治家役に佐藤B作が決定。
上演に向け、脚本・演出の冨坂は「鈴木保奈美さんに初めて劇団公演を見てもらってから、6年越しで一緒に舞台を作ることになりました。その間に、作品を見てもらったり拝見したり“部活”でご一緒する中で、保奈美さんにどんな人物を演じてもらったら楽しいか、企画が始まる前から密かに(勝手に)考えていました。それが女性リーダー、『女帝』です。
知的で誠実で正義感のある女性知事が、しょうもない悪事に手を染め七転八倒する様を、どうぞ笑ってご覧ください」とコメントを寄せている。
舞台『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』は、7月5日(金)から7月16日(火)まで東京・三越劇場、7月20日(土)・7月21日(日)に京都・京都劇場にて上演される。
舞台『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2024年7月5日(金)~7月16日(火) 三越劇場
【京都公演】2024年7月20日(土)・7月21日(日) 京都劇場
スタッフ・キャスト
【脚本・演出】冨坂友
【出演】
鈴木保奈美
寺西拓人
中田顕史郎
伊藤圭太
鹿島ゆきこ
榎並夕起
斉藤コータ
熊谷有芳
前田友里子
淺越岳人
矢吹ジャンプ
古谷蓮
相島一之
佐藤B作
あらすじ
クリーンなイメージと圧倒的な女性人気で当選した小川すみれ県知事(鈴木保奈美)は、大ピンチをむかえていた。
知事室の中に豪華なシャワールームを作ったことが議会やメディアで追及され、「贅沢趣味だ」「税金の無駄遣い」と批判され始めたのだ。
無茶な答弁としょうもない屁理屈を駆使しつつ、あの手この手で追求を逃れようとする小川陣営。
この一見しょうもないスキャンダルに見える事件の裏には、より大きな政治とカネの火種が隠されていたのだった。
自分の理念と政治生命のため、なりふり構わず奔走する小川知事は、追及から、しがらみから、逃げ切ることができるのか?
そして小川知事の下した決断は・・・?
公式サイト
【公式サイト】https://www.touhonseisou.jp/