2023年12月に東京・明治座で上演されるシンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』。歴史上、作品化難易度MAX の「南北朝時代」を、世界一分かりやすくミュージカルで描く第一部とさまざまなヒット曲が披露される“室町時代の音楽フェスティバル”を開催する第二部を展開する本作。今回、第二部ではActSTONES、THE ZENのメンバーとして登場する相葉裕樹のビジュアル撮影に密着した模様をお伝えする。
年末恒例となった、演劇製作会社る・ひまわりと明治座のタッグが贈る“祭”シリーズ。2023年の締めくくりには、シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』(通称:る太/るたい)が上演される。足利尊氏役として座長を務めるのは、相葉裕樹。相葉は、シリーズ初演を上演した2011年以来、12年ぶりの祭シリーズ参加となる。
第一部では、軍機「太平記」をモチーフに、朝廷と幕府の覇権争いに巻き込まれる武士たちの奮闘を描いたミュージカルを展開。第二部は『猿楽の日1338~近頃都で流行るものフェスティバル』と題して、歴史上の人物たちが“アーティスト”として登場し、楽曲を披露する。総合司会は鯨井康介が務め、ActSTONES、鹿るGENJI、新しい都のリーダーズ、THE ZENなどが登場する。
今回、ActSTONESのリーダー・ウジーとTHE ZENの愛・尊氏を務める相葉裕樹の撮影に密着した。夏の暑さが落ち着き涼しい風が吹き始めた頃、まず都内のスタジオに登場したのはActSTONESのリーダー・ウジー(相葉)。ウジーが率いるActSTONESは、メンバーから愛される姫ポジションのほじょ(松田岳)、やんちゃな末っ子エリート・さだろー(前川優希)、何でも知ってるインテリジェンスなセクシー担当・MORRY(石川凌雅)、普段はちょいワルでたまに優しさを見せる悪い人・どーよ(井澤勇貴)、資格をいっぱい持っている多趣味男子・MASASHI(大山真志)の6人からなる“悪党の原石”たちだ。
完璧な「悪党」に憧れ、いつか「悪党」になるために日夜励む庶民集団で、ワイルドすぎる風貌ながら全員が14歳という“サンクチュアリ”なグループだが、相葉のウジーは14歳とは思えない妖艶で野性味のある雰囲気を醸し出している。源氏と北条のハーフで、バイリンガルな完璧男子ということでスマートな印象も感じさせる目が離せない存在だ。
カメラのシャッター音と共にさまざまな表情を見せる相葉。男性カメラマンから「まじでかっこいいです」という言葉がぽつりとこぼれるほど、色気に満ちた目線と気怠さと艶めかしさのバランスが絶妙なポーズがキマっており、スタジオ内にいたスタッフの目をくぎ付けにしていた。特に“色気の源泉”ともいえる胸元の開き具合に注目で、相葉本人も撮影の合間に鏡を見ながら“胸元の絶対領域” を調整。撮影の際、そこに相葉のスラっとした雄々しい手が添えられるとさらに魅惑度があがり、さらに惹きつけられてしまう。
そんな中、スタジオの外は晴天だった空を雲が覆い、雷が鳴り始めていた。スタジオ内にも激しい雷鳴が時折聞こえスタッフから驚きの声も上がっていたが、その中でも相葉は冷静に撮影をこなしリーダー・ウジーの貫禄を見せていた。雷鳴響く中でも物おじしない姿は先日公開されたActSTONESのビジュアルとリンクし、本番より何か月も前に行われた撮影ながらすでにウジーが出来上がっていたのだなと理解した。
ウジーの撮影を終えた相葉は妖艶でワイルドな姿から一転、白と金の上品で神聖さを感じさせる衣装に身を包んで再登場。THE ZENのメンバーは全員王家の血が流れる「愛」の一族で、愛・尊氏(相葉)、愛・直義(内藤大希)、愛・時行(井澤巧麻)、愛・義貞(前川優希)、愛・顕家(辻本祐樹)、愛・高時(松田岳)という、禅やわびさびを愛するプリンスたちによるグループだ。
禅の教えを広める「愛」の伝道師でサンスクリット系アイドルと呼ばれているTHE ZEN。皇太子である愛・尊氏の姿になった相葉からはひたすらに優雅さと気品が溢れていた。ウジーの時には見せなかったキラキラの笑顔は眩しく、柔和な表情からは“慈愛”を感じ、そのギャップに感動して愛・尊氏の神々しさに思わず手を合わせたくなってしまう。
順調に撮影が進む中、今度は“シャカサイン”というハンドポーズと片足立ちの姿が印象的な決めポーズの撮影を行うことに。間違いのないよう、ディレクターとカメラマンと一緒に腕の位置や上げる足などの確認を行った相葉。全身鏡でその姿を見ながら、足にかかる衣装の様子も確認し、一番綺麗に見えるシルエットに微調整。細かなところまで入念にチェックし調整する丁寧な仕事が垣間見えた。
「ちょっと(左足が)ぷるぷるしてきた(笑)」と撮影の合間にこぼしつつ、バランスが難しいポーズでも安定感のある見事なカットを撮り続け、難なく撮影を終えた相葉。「ありがとうございました」と爽やかな笑顔と共に控室に戻っていく姿も神々しく、初めて聞いた“サンスクリット系アイドル”とはこういうことかと納得させられた。本番のステージではActSTONESやTHE ZENに加え、鹿るGENJI、新しい都のリーダーズらのパフォーマンスがいかに観客を魅了するのか期待が高まるビジュアル撮影となった。
相葉が12年ぶり出演で主演を務めるシンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』は、12 月 28 日(木)から12月31 日(日) にかけて東京・明治座で上演予定。チケットは発売中だ。
(取材・文・撮影=エンタステージ編集部3号)
シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』公演情報
スケジュール
2023年12 月 28 日(木)~12月31 日(日) 東京・明治座
スタッフ・キャスト
【脚本】池田テツヒロ
【演出】原田優一
【音楽】かみむら周平
【キャスト】
相葉裕樹/内藤大希/
石川凌雅、松田岳、前川優希、井澤巧麻、広井雄士、井深克彦/
丘山晴己/井澤勇貴、伊藤裕一、加藤啓/大山真志、辻本祐樹/
原田優一/上口耕平/ROLLY/水夏希
【公式サイト】https://taihenki.com/