SpeciaL ／ジャニーズJr.4人揃っての初主演舞台！舞台『野暮兄弟と小狐ちゃんSpeciaL』ゲネプロレポート

2023年9月12日2024年7月31日

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SpeciaL ／ジャニーズJr.4人揃っての初主演舞台！舞台『野暮兄弟と小狐ちゃんSpeciaL』ゲネプロレポート

2023年9月7日に東京・紀伊國屋ホールにて、舞台『野暮兄弟と小狐ちゃんSpeciaL』が開幕。初日当日に公開ゲネプロと取材会が行われ、SpeciaL／ジャニーズJr.＝林蓮音、松尾龍、和田優希、中村浩大が登壇した。

他人には聞かせられない、赤裸々な本音が炸裂するズッコケ！青春！ポップコメディとなる本作は、2021年にも上演され、これまでに見たことのないキテレツなストーリーと観客参加型の演出で、観客の心をわしづかみにした。

出演は、ジャニーズJr.内ユニット「SpeciaL」＝林、松尾、和田、中村の4人。メンバー4人全員が主演として揃い、初めて一緒の舞台に挑戦。しかもキャストは「SpeciaL」のメンバー4人だけで、内容も4人での初挑戦となる痛快爆笑コメディとなっている。ゴージャス村上の原作をもとに、演出は三枝孝臣が務めている。

取材会では、公開ゲネプロを終えた4人からコメントが寄せられた。“負のぐるぐる男”こと瑛士を演じる林は、「僕たち初めて4人で主演舞台をやらせていただいて、緊張もあるんですけど、やっぱり一番は自分たちが楽しむこと、そしてファンの方々にたくさん笑っていただきたいと思っています。ハードルは上がるんですが、笑わせられるように、最後まで体調に気をつけて4人で頑張っていこうと思います」と意気込みを披露。

あざとすぎる女・謎の女・その他を多数の役を演じる松尾は、「この舞台として、『こいつらバカだな、何やってるんだろう』みたいな感じでほんわか優しい目で見守ってくれて、微笑んでくれたら嬉しいです」と期待を寄せた。続けて、複数役を演じることで着替えが9回もあったことについて、「9回も舞台中に着替えるなんて、コンサートでもなかなかないんですよ。しかも舞台ですからね（笑）」と苦労を明かしつつも、女性役を演じたことで、「でも、やってみて良かったなと思うのは女性の大変さに気づけたことです。ヒールで足がパンパンになって、昨日だって足のむだ毛を剃ってました。そういう女性の普段から気を遣ってカワイイ格好をしてきてくれることや、メイクも汗で崩れることなど、そういう大変さに気づくことができました」と役作りでの再発見を語り、「自分たちも楽しみつつ、初めての4人主演舞台を盛り上げていこうと思うので、千秋楽までよろしくお願いいたします」と意気込んだ。

“タイミングわる男”こと徹を演じる和田は、取材会で女装姿の松尾を見ながら、「初4人舞台ですけど、ここ最近で一番見慣れてきたのが龍のこの姿です。この姿じゃない普段の龍を見ると、『何か違くね？』となり始めてます（笑）」と笑いを誘いながら、改めて「この舞台は僕ら4人だけなので、お互いのやりやすさというのはメリットだと思っています。常に自分らが出せる最大を出しつつ、昨日より今日、今日より明日みたいな心持ちでやっていきたいと思うので、よろしくお願いいたします」と意気込みを語った。

“えせクール男”ことヒロユキを演じる中村は、「僕たち4人での舞台ということで、本当に貴重な経験をさせていただいてめちゃくちゃ嬉しいですし、感謝の気持ちでいっぱいです」と述べ、「僕たち4人グループということで、ほかのグループと比べたら人数は少ないですけど、4人だからこそできる舞台というか、4人でも十分だぞというのをみんなに感じていただきたいです。怪我や病気などなく、最後までしっかりやり通して、僕たちSpeciaLが今後もっともっと大きくなっていけるように頑張ります！」と気合いを入れた。

高校時代からの付き合いで、まるで兄弟のように仲の良い”ダメダメな男3人”に”謎の女”が絡んで、物語は次から次へとおかしな方向へと進み、本音が炸裂する痛快爆笑コメディとなる本作。

林は、負のスパイラルに陥りがちの真面目でマメ男な「負のぐるぐる男」瑛士を可愛く印象的な表情の数々で軽妙に演じ、和田は、タイミングが遅く裏目に出て、女心がわかっていない「タイミングわる男」徹という爽やかな見た目に反してウザいキャラクターを好演。

プライドが高くクールに見えるが、実は心の中で気にするタイプの「えせクール男」ヒロユキ役の中村は、クールさとそこから来るギャップの振り幅が魅力の役柄を演じきっていた。そして、そんな3人を振り回す、小狐感タップリなあざとい女のほか、数々のキャラクターを巧みに演じ分ける松尾のあざとすぎる活躍も面白い。

芝居にダンスに、日替わりパートもあり、アドリブ力が試され、演じる俳優たちの素の部分も垣間見えるという見どころ多数の本作は、三人三様のダメダメさに、プラスワンのあざとすぎる女が醸し出すポップな青春コメディ作品だ。

さらに、公式グッズのオリジナルペンライトを用いた観客参加型の演出や、客降りのファンサもあり、フレッシュなSpeciaLの魅力を存分に味わえるスペシャルな舞台となっている。

舞台『野暮兄弟と小狐ちゃんSpeciaL』は、9月18日（月・祝）まで東京・紀伊國屋ホール、9月29日（金）から10月1日（日）まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演される。上演時間は約1時間30分予定（休憩なし）。

（取材・文・撮影／櫻井宏充）

あらすじ

徹とヒロユキと瑛士の三人は、まるで兄弟のように仲が良く、高校時代からの付き合いがずっと続いている。
三人には共通点がある。女を理解していない。女にモテない。ゆえに女に苦労している。理由は三人三様。だからこそ、三人は兄弟のように仲が良く、暇さえあればいつも一緒につるんでいる。三人で一緒にいれば、彼女がいなくたって別に気にならない。
しかし、それぞれ真剣に好きになった女性がいた。徹はいつも女性から「鈍い！」と言われてきたのに、「優しいね」と言ってくれたアイツ。女になんか期待しないと虚勢を張っているヒロユキに優しくお弁当を作ってくれたあの子。経験不足で自分に自信のない瑛士に「こんなデート最高！」と褒めてくれた彼女。
ある日三人は、いつものように半分実体験、半分妄想の恋バナで盛り上がるのだが、三人にはもう一つの別の共通点があることが発覚し、いつしか三人は険悪のムードになっていく。なんと、三人が好きになり、今も想い続けている女性は同一人物だった！
「俺たちは騙されていたのか？この三人の中で本当に彼女に愛されているのは誰なのか？」仲が良かった三人の中で火がつき、闘志がめらめらと燃えていく。絶対に彼女は譲らない！
一体、三人を手玉に取ったその女の正体とは何なのか？
そして、三人は本物の愛を見つけることができるのか？