2023年6月7日（水）にまんが日本昔ばなし 舞台版『伝説・桃太郎～鬼の絆～』が東京・ヒューリックホール東京にて開幕した。初日前には公開ゲネプロが行われ、カーテンコールにて和田優希（SpeciaL／ジャニーズJr.）より初日に向けてのコメントが寄せられた。
本作は、国民的TVアニメ『まんが日本昔ばなし』のお話をもとに舞台化した作品。原作となる『まんが日本昔ばなし』は、今から50年程前に誕生し、今もなお、子どもから大人まで、幅広い年代にわたり愛され続けている。その名作を、アニメーション映像と音楽を融合し、リアルな舞台作品として豪華俳優陣らが演じ、未来へ語り継ぐものとなっている。
出演は、吉備の国桃太郎役を主演の和田、鬼子母神＜羽衣＞役に元宝塚歌劇団トップスターの大和悠河。桃太郎のお供で、吉備の国犬次郎＜犬飼健＞に小西貴大、吉備の国猿吉＜猿楽森彦＞に花園直道、吉備の国キジ姫＜留玉臣＞に小越春花（NGT48）。
赤鬼役を田代大悟、青鬼役を石井智也、妖っ子カスミ役で谷田ラナ、イザナミの巫女みやび＜黄泉醜女＞役で黒田こらん、鬼＜温羅（うら）＞役で門戸竜二が演じる。さらに、男の神イザナギノ尊（いざなぎのみこと）役に片岡鶴太郎、女の神イザナミノ尊（いざなみのみこと）役に松原智恵子が出演する。
舞台はTVアニメ『まんが日本昔ばなし』のオープニングソングとアニメーション映像から始まる。懐かしさに心を打つあの名曲と映像が流れ終わると、『まんが日本昔ばなし』の「桃太郎」の、桃太郎が桃から生まれるまでが語られていく。
そこから、いよいよ物語が本格的にスタート。桃太郎の伝説のモチーフとなった、黄泉の国にいるイザナミを訪ねたイザナミが鬼に追われ、桃の木の桃で鬼を退けたという古事記の神話。そして、青年へと成長した桃太郎が登場。
動物と心を通わせる力を持った桃太郎が犬次郎、猿吉、キジ姫たちとの交流を経て、鬼退治へと向かう姿が描かきながら、鬼と呼ばれる存在の裏に隠された真実と桃太郎との関係が明らかに･･･。
原作が「まんが日本昔ばなし」の舞台というと、子どもをターゲットとしたイメージを持ってしまうが、本作はそうではない。誰もが知っている桃太郎の昔ばなしと古事記の神話を結びつけた伝説を軸に、アニメーション映像を効果的に用いることでファンタジックな美しい舞台美術として世界観を確立し、日本神話と鬼の存在を交えながら、あらゆる世代が楽しめる“新たなる昔ばなし”をステージ上に作り上げている。
演じる和田は、桃太郎の強さだけでなく、優しさと愛情を爽やかに演じきり、お供の小西、花園、小越は3人はコミカルさを物語に加えて盛り上げてくれる。そこに、大和と門戸が演じる鬼が悲哀と絆の大人の物語を紡ぎ、松原と片岡の妙技がストーリーに深みをもたらす。
最後に、ゲネプロを終えて、初日を迎えた和田は「桃太郎の役と一緒にいろんなことを思いながら経験したり、いろいろしてきました。不思議と緊張はなく、自分が演技をしているのをしばらく忘れていたぐらいは、まっすぐやりきることができました。今日から6月11日まで、この気持ちを忘れずにこの気持ちをスタートラインだと思って、最終日までどんどん伸び続けられるように頑張っていきたいと思います」と意気込みを披露した。
まんが日本昔ばなし 舞台版『伝説・桃太郎～鬼の絆～』は、6月7日（水）から6月11日（日）まで東京・ヒューリックホール東京にて上演。
（取材・文・撮影／櫻井宏充）
公演情報
上演スケジュール
2023年6月7日（水）～6月11日（日） ヒューリックホール東京
スタッフ・キャスト
吉備の国桃太郎：和田優希（SpeciaL／ジャニーズJr.）
鬼子母神＜羽衣＞：大和悠河
吉備の国犬次郎＜犬飼健＞：小西貴大
吉備の国猿吉＜猿楽森彦＞：花園直道
吉備の国キジ姫＜留玉臣＞：小越春花（NGT48）
赤鬼：田代大悟
青鬼：石井智也
妖っ子カスミ：谷田ラナ
イザナミの巫女みやび＜黄泉醜女＞：黒田こらん
鬼＜温羅（うら）＞：門戸竜二
女の神イザナミノ尊（いざなみのみこと）：松原智恵子
男の神イザナギノ尊（いざなぎのみこと）：片岡鶴太郎
【原作協力】『まんが日本昔ばなし』（愛企画センター）
【上演台本・演出】モトイキシゲキ
【音楽】鎌田雅人
公式サイト
【公式サイト】https://mukashi-banashi.jp/
