熱い熱い『テニミュ』の夏が、今年も始まった。2023年7月15日(土)に幕を開けたミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン青学(せいがく)vs六角。『テニミュ』史上初登場となるキャラクターも含む総勢29名の俳優たちが、『テニミュ』20周年イヤーの夏を駆け抜けていく。
公演前に、主人公・青学(せいがく)の越前リョーマ役として「テニミュ4thシーズン」を引っ張る今牧輝琉と、六角の副部長である佐伯虎次郎役の松永有紘に、稽古の模様を振り返ってもらった。
――テニミュの夏がやってきましたね!
今牧:『テニミュ』・『新テニミュ』の本公演としては6回目、そして 3回目の夏を迎えました。『テニミュ』と一緒に迎える夏が、毎年本当に楽しくて!青学(せいがく)のみんなとはずっと一緒にいるので、プライベートでも仲がいいし、役としても距離が縮まっている感じがしています。そんな中で迎える六角戦は、1・2年生たちに今までにないプレッシャーがかかる描写がある公演です。学年を超えた絆を、たくさん見せられたらいいなと思っています!
松永:六角は、『テニミュ』に登場する学校の中でも明るい校風なので、ほかの学校とはまた違った魅力を僕ら自身も感じています。小さい頃から一緒にテニスをやってきたメンバーなので、上下関係がないというか、和気あいあいとしながらも言いたいことを言い合って切磋琢磨しているんですよね。そういう六角らしい、楽しいテニスをお見せしながら、公演を重ねる中でブラッシュアップして、六角らしさを高めていけたらいいなと思います。
――松永さんは、『テニミュ』初参加となりますが、出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?
松永:ついに『テニミュ』に出られる!という嬉しい気持ちでいっぱいでした。ずっと出たかったので・・・。毎回「今回こそは!」という気持ちでオーディションを受けていたので、決まったという連絡をいただいた時は、本当にめちゃくちゃ嬉しかったです。でも、サエさん(佐伯虎次郎)とは共通点があまりなかったので、意外だったんですよ。
今牧:え、そうなの?
松永:うん。僕自身は、そんなに爽やか!ってタイプでもないし、第一印象ではクールだねって言われることが多くて。似ている(共通点)のは、10月生まれってところぐらいかも?あと、サエさんは左利きなので、最初はラケットを振るだけでも感覚がよく分からなくて大変だったんです。でも、自分とギャップがあるからこそ、演じる楽しさを感じています。
今牧:でも、稽古場での感じが副部長っぽかったよ!「この曲練習しよう」とか、声をかけている感じが、裏で支えるかっこいいタイプだって思った。
松永:ありがとうございます(笑)!
今牧:僕もね、リョーマと最初から共通点があったというよりは近づいているって感じがしてます。僕が影響されやすいタイプなのもあると思うけど、最近昔に比べて口数減ったなって思う。でもそれは、シンプルに歳を重ねて大人になったからなのかもしれないな~(笑)。
松永:(笑)!
今牧:でも、原作にはない台詞が時々台本の中にあったりしても、リョーマがその言葉を言っている姿がぱっと想像できるようになった気がする。
松永:いやもう、演じてるとめっちゃリョーマだよ。でも、輝琉らしいかわいいところもあって。あ、これがギャップという魅力か!
今牧:あはは(笑)。
――今牧さんの目には、「テニミュ4thシーズン」の六角はどう映っていますか?
今牧:『テニミュ』って、初参加の学校のキャストさんたちは、フォームレッスンとか、ダンスレッスンとか、演技のワークショップとかで、少し早く稽古に入るんです。だから、青学(せいがく)はちょっと遅れての合流になったんですが、初めて六角のみんなとお会いした時はもう出来上がっていて、関係性がすでに六角っぽい!って思いました。歌う姿もコミカルでかわいかったり、かっこよかったり。 だから、最初からすでに「やばい!」という危機感を持ったと同時に、「やってやるぞ~!」って闘志が湧きましたね。
――では、青学(せいがく)の皆さんについて、六角の松永さんたちはどう思っていらっしゃったんでしょう?
松永:いや、もう・・・「青学(せいがく)、いる・・・!」って感じでした。
今牧:(笑)!
松永:ずっと観ていたので(笑)。稽古に合流されてからも、ここまで公演を重ねてきた青学(せいがく)と、初登場の六角ではどうしても経験の差があるので、そこを早く埋めないといけないという、焦りやプレッシャーを感じていました。
なんと言っても、輝琉がめちゃくちゃ引っ張ってくれる座長なんですよ。青学(せいがく)の中心にはリョーマがいるっていうのが、稽古の中でも見えるし。頼りにしています。
今牧:嬉しい、ありがとうございます!
――チームメイトや対戦校との関係性作りは、どのようにしていますか?
松永:サエさんはいっちゃん(樹 希彦)とダブルスを組んでいるので、そのコンビネーションは意識しました。小学校からの仲なので、僕らもお互いにたくさん話して、共通認識を持った上で良いダブルスを組めているんじゃないかなと思ってます。また、サエさんは青学(せいがく)の不二周助とは幼馴染という間柄ですが、不二を演じている持田悠生くんとは、もともと知り合いだったので、最初から自然といい距離感でできていた気がします。
今牧:青学(せいがく)は、1・2年生の3年生に対する想いをすごく大事にしました。それぞれの考え方は違うし、特に話し合ったりもしないけど、向かう方向はみんな一緒で、バラバラなのにうまくまとまっていってるなって思いました。
そうそう!荒通しをした時に、脚本・作詞・演出の三浦 香さんから「青学(せいがく)の曲、すごくよかった」って言ってもらえたんです。今までそんな早い段階でほめてもらったことがなかったので、青学(せいがく)として成長している証なのかなと思ったんですけど、まだまだ成長し続けたい。進化することを諦めたくないっていうのが、今の青学(せいがく)の目標です。
リョーマ個人としては、今回、初めて緑山の季楽靖幸が本役として登場するのが嬉しい!原作でも大好きな場面が『テニミュ』でもできることと、『テニミュ』史上一番最初に季楽としっかりと対戦する男になれるのがすごく嬉しいです。
――初登場といえば、六角にはオジイが登場しますね。
松永:はい!オジイがいることできっと六角として深みが増すと思うんですけど、僕らにとってオジイ役を演じるうじすけさんが近くにいてくださるのは大きいなって思います。すごく優しいんですよ。僕らが悩んでいる時に、一緒にやろうってさりげなく声をかけてくださったり。ダンスの稽古の時もいらしてくれて、手でカウント取ってくださったり、六角以外のパートを歌ってくださったり。
今牧:優しい~!
松永:本当に。うじさんは、僕らにとってのオジイです。
――おふたりのソロ曲など、注目ポイントを教えてください。
今牧:青学(せいがく)としては、大きなものを失ったあとに歌う楽曲が、さっき香さんに褒めてもらった楽曲なんですけど、ぜひ楽しみにしていてほしいです。一幕のラストに歌います。リョーマのソロ曲は、めちゃくちゃリズミカルなのにすっごくクールです!早く聞いてほしいです。
松永:サエさんの曲も、めちゃくちゃかっこいいです。サエさんのあの名台詞をたっぷりと使った曲になっております!
――松永さんは、最近オフの日は何をされました?
松永:オフの日ですか?!えーと・・・野球を見ました!
今牧:テニスじゃないんだ(笑)?
松永:サエさんが小さい頃からテニスを続けているように、僕は野球をやっていたんですよ。何かを好きで続けるっていうのは、共通点ですね(笑)!
――余談になりますが、今回の稽古場では何か事件はありましたか?
今牧:青学(せいがく)のみんなは個性が強すぎるので毎日が事件なんですけど、今回、大石秀一郎役の原ちゃん(原 貴和)にぜひ注目してほしいです!歌も台詞量も多くて、大石の内面がたくさん描かれているので、今まで見たことのない原ちゃんの一面が見れている気がしてます。
松永:六角は・・・常にボケてます。バネさん(黒羽春風)役の伶音(桐田伶音)が、唯一のツッコミ役で。
今牧:あとみんなボケ?
松永:うん。みんな性格からしてボケてて、誰もツッコまないから、いつも伶音くんが頭抱えてる(笑)。青学(せいがく)もだいたいボケだから、全体のツッコミを担ってるよね。
――今年も、熱い熱いテニミュの夏を楽しみにしております!
今牧:稽古場からバチバチに戦ってきたので、公演を重ねてどんどん磨き上げていって、毎日が千秋楽なんじゃないかっていうぐらいの気迫でお届けできたらと思っています!僕らもそうですけど、お客様も体調管理気をつけてくださいね。みんなで走り切りたいという気持ちでいっぱいです!
松永:「テニミュ4thシーズン」に六角登場!ということで、六角の良さを存分に出して、 最高に楽しく、最高に熱い夏の思い出を皆さんに届けられたらなと思います!
今牧:『テニミュ』20周年イヤーの公演ですからね!まさか主人公として出られるなんて本当に夢みたいな話ですし、おめでとうございますの気持ちでいっぱいです。これまで400人を超える俳優を排出してきたという歴史と先輩方をリスペクトしつつ、「絶対にあなたたちを超えます」みたいな下克上の気持ちを持って、「テニミュ4thシーズン」を引っ張っていけたらいいなって思います!劇場でお待ちしております。
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)
\U-NEXTでライブ・アーカイブ配信あり!/
初日:スイッチング映像の見逃し配信中!7月22日(土)23:59まで
ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs六角 公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2023年7月15日(土)~7月23日(日) TACHIKAWA STAGE GARDEN(公演中)
【大阪公演】2023年7月28日(金)~8月6日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
【愛知公演】2023年8月18日(金)~8月20日(日) 名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)大ホール
【東京凱旋公演】2023年8月26日(土)~9月3日(日) 日本青年館ホール
チケット
【チケット料金】6,800円(全席指定/税込)
【一般発売】好評販売中!
スタッフ・キャスト
【原作】許斐 剛「テニスの王子様」(集英社 ジャンプ コミックス刊)
【脚本・作詞・演出】三浦 香
【音楽】坂部 剛/Yu(vague)
【振付】遠山晶司(梅棒)/YOU
【出演】
<青学(せいがく)>
越前リョーマ役:今牧輝琉、手塚国光役:山田健登、大石秀一郎役:原 貴和、
不二周助役:持田悠生、乾 貞治役:塩田一期、菊丸英二役:富本惣昭、
河村 隆役:大友 海、桃城 武役:寶珠山 駿、海堂 薫役:岩崎悠雅、
堀尾聡史役:りょうた、加藤勝郎役:戸塚世那、水野カツオ役:市川愛大
<六角>
葵 剣太郎役:宮脇 優、佐伯虎次郎役:松永有紘、黒羽春風役:桐田伶音、
天根ヒカル役:栗原航大、樹 希彦役:森下紫温、木更津 亮役:岸本舜生、
首藤 聡役:中嶋 健、オジイ役:うじすけ
※鶴 翔麒さん降板のため、葵 剣太郎役は宮脇 優さんが務めます
<緑山>
季楽靖幸役:HARUKI
<氷帝>
跡部景吾役:高橋怜也、忍足侑士役:草地稜之、
向日岳人役:小辻 庵、芥川慈郎役:横山賀三
<テニミュボーイズ>
笹尾ヒロト、鈴木達也、高橋陸人、吉田拓也
ライブ・アーカイブ配信情報
配信プラットフォーム:U-NEXT
※各配信についてはU-NEXTの月額プランに申し込むことなく、都度課金制にて購入可能
すでにU-NEXTアカウントをお持ちの方と、まだお持ちでない方とでご購入手順が異なるため、詳しい購入方法については以下サービスサイトにてご確認を
ご購入方法詳細:https://video.unext.jp/feature/live_giftcord/
ライブ配信(見逃し配信付)
【配信公演】
2023年7月15日(土)17:30 東京公演【初日:スイッチング映像】
2023年8月27日(日)12:30 東京凱旋公演【青学(せいがく)スイッチング映像】
2023年8月27日(日)17:30 東京凱旋公演【六角スイッチング映像】
2023年9月3日(日)12:30 東京凱旋公演【大千秋楽:スイッチング映像】
【販売価格】各3,700円(税込)
【販売期間】
※ライブ配信終了後は、見逃し配信のみ購入可能
<初日:スイッチング映像>
2023年7月8日(土)12:00~7月22日(土)12:00
<青学(せいがく)スイッチング映像/六角スイッチング映像>
2023年8月20日(日)12:00~9月3日(日)12:00
<大千秋楽:スイッチング映像>
2023年8月27日(日)12:00~9月10日(日)12:00
【見逃し配信 視聴期間】
※ライブ配信終了後、準備が整い次第開始
<初日:スイッチング映像>
~2023年7月22日(土)23:59
<青学せいがくスイッチング映像/六角スイッチング映像>
~9月3日(日)23:59
<大千秋楽:スイッチング映像>
~9月10日(日)23:59
アーカイブ配信
【配信公演】
2023年7月15日(土)17:30 東京公演 初日:スイッチング映像
2023年7月15日(土)17:30 東京公演 初日:全景映像
2023年8月27日(日)12:30 東京凱旋公演 青学(せいがく)スイッチング映像
2023年8月27日(日)17:30 東京凱旋公演 六角スイッチング映像
2023年9月3日(日)12:30 東京凱旋公演 大千秋楽:スイッチング映像
【販売価格】
全景映像:2,800円(税込)
スイッチング映像:各3,700円(税込)
【販売・配信期間】
※購入から7日間視聴可能
<初日:スイッチング映像/初日:全景映像>
2023年7月28日(金)12:00~9月22日(金)23:59
<青学(せいがく)スイッチング映像/六角スイッチング映像>
2023年9月9日(土)12:00~9月22日(金)23:59
<大千秋楽:スイッチング映像>
2023年9月16日(土)12:00~9月22日(金)23:59
※ライブ配信終了後は見逃し配信のみの視聴
※見逃し配信とは、ライブ配信の映像を後日期間限定で何度でも視聴出来るサービス
※詳しい視聴デバイスに関してはサービスサイトにてご確認を
\U-NEXTでライブ・アーカイブ配信あり!/
初日:スイッチング映像の見逃し配信中!7月22日(土)23:59まで
公式サイト
【公式サイト】https://www.tennimu.com/
【テニミュ・モバイル】https://sp.tennimu.jp/
(C) 許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会