演出家・茅野イサムとプロデューサー・中山晴喜が立ち上げる新演劇ユニット「悪童会議」。その旗揚げ公演となる『いとしの儚』が、2023年7月に佐藤流司主演で上演される。黎明期から2.5次元作品の演出を手掛けてきた茅野が、今、何を思い、演劇ユニットを立ち上げるに至ったのか。佐藤を主演に迎えた理由は?様々な角度から、その真意を聞いた。
このタイミングで、もう1回原点に戻りたかった
――「悪童会議」の旗揚げ発表があった際は、大変驚きでした。今、新たな挑戦を始めたきっかけについてお聞きしてもよろしいですか?
茅野:僕、去年還暦を迎えたんですよ。このタイミングで、もう1回原点に戻りたいなと思ったんです。僕の原点と言ったら、やはり所属している劇団(扉座)でやってきたようなお芝居なんですね。そういうお芝居をやりたいと思ったのが、一番のきっかけです。
――「悪童会議」というユニット名も、インパクトと納得感がありました。
茅野:扉座は、もともと「善人会議」という名前で。僕は「扉座」に変わった時にショックを受けるぐらいその名前をすごく気に入っていたんです(笑)。でも、そのまま「善人会議」って使うわけにはいかないし、なにより僕に「善人」という言葉は似つかわしくないので、「悪童」はどうかなと。悪ガキって、僕らしいかなと思って、「悪童会議」という名前になりました。
――旗揚げ公演の演目に、『いとしの儚』を選ばれたのは?
茅野:この作品は、扉座の座長である横内謙介が書いた作品です。横内は、若い頃からいろんなところに作品提供をしたりしていまして、この作品を書いた当時も、スーパー歌舞伎をやったりと多忙にしていました。そんな頃、ある日横内の机の上にボツになった企画書のようなものが置いてあったんですね。ペラペラ見ていたら、その中にこの『いとしの儚』のプロットを見つけて。
読んだ時「これはおもしろい作品だ!」と、ものすごく刺さったんです。横内にも「これは絶対おもしろいよ、絶対いい!」ってプッシュしました。そういう経緯もあって、すごく思い入れが深い作品でもあります。
演出家になってからは「この作品を演出してみたい」という思いがあり、一度やっているんです。演出家として駆け出しの頃、『サクラ大戦』の舞台化でお世話になった広井王子さん、今回「悪童会議」を一緒に立ち上げてくださった中山晴喜さんと一緒に。「またいつかやりたい」と抱えていた想いが、時を経てこのような形になりました。
完全なる運命だなと思ったんですよ。『いとしの儚』を観に行って、そこにたまたま流司がいて
――旗揚げ公演の主演に佐藤流司さんを抜擢されました。
茅野:これは、なぜ『いとしの儚』を選んだかにも繋がってくることなんですが、実は、旗揚げが決まった時はまだ、何をやるかは決まっていなかったんです。どうしようかなと考えている時に、鳥越裕貴が『いとしの儚』をやると言うので、見に行きました。すごく良かった。やっぱり僕もまた『いとしの儚』やりたいな、なんて思っていたら、たまたま同じ日に流司も来ていて。・・・鈴次郎、ここにもいるじゃん!って思ったんです(笑)。
『いとしの儚』をやる上で、鈴次郎役をどうしようかという思いがありまして。難しい役だけど、キャスティングに妥協はしたくない。扉座では、山中崇史という役者が鈴次郎を演じていたんですけど、なんとなく僕の中で山中を超える鈴次郎のイメージがなかなか沸かなくて。でも、流司の顔を見ていける!って思った。
これってもう、完全なる運命だなと思ったんですよ。『いとしの儚』を観に行って、そこにたまたま流司がいて。しかも、むちゃくちゃ忙しい中で、たまたまスケジュールが空いていて。これはもう佐藤流司しかないだろう、と。
――そんな運命的な中でのオファーを、佐藤さんはどう思われましたか?
佐藤:とにかくびっくりしました。観に行った段階では、そういうお話はしていなかったですし。『いとしの儚』という作品を鳥越裕貴がやるって聞いた時、何故か分からないんですが、「絶対観に行きてえな」と思って、自分から連絡して行ったんです。それぐらい気になった作品で。そこで、偶然茅野さんと会って、一緒に観て、オファーいただいて、スケジュールが空いていて、やらせていただくことになった。そういう巡り合わせみたいなものがあったとしか言いようがないぐらい、いろんな偶然のピースがはまっていった感じでした。
――佐藤さんは、この『いとしの儚』という作品にどんな想いを抱かれましたか?
佐藤:率直に、めちゃくちゃおもしろかったです。割り切れないものだらけの中で、粋な台詞回しがいっぱいある。台本を読んでいると、鈴次郎にだんだん腹が立ってくるんですよ(笑)。なんでそうなっていくんだろうって。でも、読み進めていくとどんどん切なくなってしまう。言葉は汚いし、やることなすこととんでもないし。でも、何故だか最後は応援したくなってしまう。不思議な本だし、不思議な役ですね。
茅野:さっき言わなかったんけど、流司はクズ野郎が絶対似合うと思ったんだよ(笑)。クズって、悪口じゃなくてね!人の道に外れるような役ができる役者って、どんどん減っているけれど、きっと流司はできる。そういうクズな役を演じる流司って、絶対いいと思ったの。
キャスティングは、完全なるプロデューサー目線で考えた結果
――全キャストも発表されましたが、キャスティングはかなりこだわって選ばれたんですか?
茅野:勿論です。いつもキャスティングにこだわります。お芝居は役者のものですから、お客さんに「この演出いいな」とか、「この照明いいな」とか思われてしまったらいけないと思っているんですよ。役者って、人が書いた台詞、人が作った世界観の中にいるだけで、そこに真実以上の真実を生み出すものでしょう。そんな特殊能力を持っている役者って、すごい存在なわけですよ。そういう意味で、僕が本当に一緒にやりたいなと思う人に、声をかけさせていただきました。いろんな分野からおもしろいメンツが集まってくれました。
――儚役に七木奏音さんを選ばれたのは?
茅野:奏音は、彼女が18歳の時に『サイケデリックペイン』という作品で出会いました。なんかね、変わってる子だったんですよ。古風っていうか、すごく変わってるよね?
佐藤:そうですね、一筋縄じゃいかない(笑)。
茅野:色に染まっていないから、どうにでもなれるし、自分があって自分がない、みたいな。いい意味で、すごく捉えどころがない。なかなかいないタイプで、すごく新鮮な存在でした。歌も上手だしね。そんな彼女にはまだまだ表に出てきていない色気があると、演出家の僕の目には映っていて。彼女が成長の過程をどう過ごすかによるけれど、もうちょっと大人になった時、絶対いい花が咲きそうだなと思っていたんです。
一昨年、奏音がヒロインをやった芝居観たんですが、すごく良くなっていました。色気が香り出したぞ、と思って。これはぜひ、儚を演じてよりすごい女優になってほしいと思って、お願いしました。めちゃくちゃ期待しています。
――佐藤さんは、七木さんとはこれまでにも共演されていますよね。
佐藤:そうですね。だから、儚役が奏音だと聞いた時は安心しました。2.5次元作品を多くやっていると、女性と触れ合うお芝居はなかなか通らない道ですし、女性とやる芝居は得意じゃないという意識があったので。でも、奏音だったらその手を躊躇なく取ることができるので、ものすごく安心しました。
――そして、茅野さんのお名前も出演者の中にあって驚きました。佐藤さんは、茅野さんと「共演」することについてはどう思われましたか?
佐藤:目ん玉飛び出そうになるぐらい、衝撃でした。マジで嬉しいという気持ちと、マジで(共演)したくないっていう気持ちが、マジで半々です(強調)。めちゃくちゃ嬉しいけど、今、この段階で怖い。まだ全然先なのに。先輩の、高木トモユキさんという方に「茅野さんと一緒に稽古したら、多分流司はあの人に悔し泣きさせられると思う」って言われておりまして。周りからもハッパをかけられていますので、大緊張してます。
茅野:俺も半々だよ(笑)。だって、20年も役者やってないんだから。これね、役者として出たかったというわけではなく、完全なるプロデューサー目線で「誰を流司のライバル役に当てたらおもしろいか?」と考えた結果なんです。その答えが、「茅野イサムも出たらおもしろいんじゃないか?」「茅野と流司が共演したら、おもしろいんじゃないか?」だったんです。
もう20年も、誰も僕の芝居は見ていないんですよ。演出家になってから付き合いのある役者さんにも見せたことないのに、いつもみんなにああだこうだ言ってるわけ(笑)。だから、やばい芝居をしたら、みんなもう僕の言うことなんか聞いてくれなっちゃう。
佐藤:(笑)。
茅野:それから、20年ぶりだから体力とかいろんなことも心配なの(笑)。でもね、流司と真正面から芝居ができるのはすごく楽しみ。本当にバッチバチにやりたいなって思っています。お互いにこれを経たことでとんでもない高みに行けたらいいなと、心から思っています。
――対峙する役ということですが、茅野さんが演じられるのは?
茅野:僕が演じるのは、ゾロ政という役になります。鈴次郎とは因縁の役。彼と出会うまでは博打で負け知らずだった男です。勝負事って、例え世界チャンピオン同士が戦っても絶対に勝ち負けが決まるものじゃないですか。博打も同じで、誰にも負けねぇと思っていたら、上には上がいた。鈴次郎と儚の物語とは別軸で、男たちの因縁の戦いが描かれていくので、そこも楽しみにしていただけたら嬉しいです。
佐藤:怖い。本当に何が起きるかマジで分からないから、楽しみだけど。
茅野:稽古の時、僕は「芝居は決めちゃダメだよ」「その場で生まれてこなくちゃ」ってずっと言い続けてきました。演出家として、役者の時には気づけなかったこと、自分の中で見つけてきた演技論とかもあるわけです。彼らに求めてることが、自分にできるのか。できなきゃいけない。そして、演出家にとってもう一度役者をやることはていう。必ずプラスになると思っています。演出家として流司を見てきて、同じ土俵で一緒にバチバチやりたいなと思わされてきたので、本当に楽しみ。
――現時点で、役作りの構想などはありますか?
佐藤:そうですね・・・極端にやることはないです。ただしっかりこの作品に向き合っていけたらと。でもね・・・下ネタがめっちゃ苦手で。全台詞の3分の1ぐらいが下ネタなんですよね。
茅野:下ネタというか、言葉使いが汚いんだよね。鈴次郎は教育を受けてきていないから、言葉を知らない。ものすごく少ない語彙だけで会話してるゆえの、下ネタなんだよね。
佐藤:ですよね、「殺す」ばっかり言ってますしね。
茅野:お客さん、びっくりすると思う。流司もそうだけど、特に奏音の口からこんな台詞が出ちゃっていいのって思うかもしれない。でも、綺麗なものだけをお見せするのではなく、人間のそういう部分を見せていきたいなと。オブラートに包まないでやりたい。
演劇の多様性への危惧とチャレンジ
――2.5次元作品を一緒に作ってきたお二人だからこそ、生々しいお芝居がどう表現されるのか気になります。
茅野:2.5次元には、答えがある良さがありますよね。舞台化の際は、その答えにリスペクトを持ちながら近づいていく。生身でやる意味を考えて、みんなでいろんな工夫をしていく先にいいものが出来上がる。それゆえに、「答え」を超えてく大変さは大きいです。
一方、『いとしの儚』のような台本には文字しかない。鈴次郎がどう笑うのか、どんな髪型をしているのか、どんな服装をしているのか、全然分からないんです。答えは無限にある。それがおもしろいから、いろんな人が名作と呼ばれるお芝居を繰り返しずっと上演し続けているんですよね。
例えば『ロミオとジュリエット』。ロミジュリなんて、世界中で数えきれないぐらい上演されているけれど、作り手によって新しいロミオ像・ジュリエット像が生まれていく。それが、最初に言った「劇団でやってきたお芝居」なんです。答えがないものを、自分たちで見つけていかなくてはならない。
2.5次元には2.5次元の素晴らしさがあるし、僕らがやってきたような小劇場には小劇場の素晴らしさがあります。だけど今、世の中的にグランドミュージカルと2.5次元しかないような様相になっちゃっている気がするんですよ。それは当然、作り手側にも問題があると思っているんですけど。でも、演劇の多様性がどんどん失われていっている気がしてしまって。
僕は、まだ2.5次元という言葉が生まれる前から関わらせていただいてきた身であり、今もど真ん中にいると自負しています。だからこそ、僕がその多様性にチャレンジしなければいけない、と思っています。
佐藤:俺も、自分が歩んでいきたい役者人生がまさにそういう感じなんですよね。2.5次元以外のことも知る必要があるなと。こういった、いわゆるストレートと呼ばれるお芝居も知ることで、スキルを上げることができる。そうやって勉強していくことで2.5次元にも還元できると思うんです。だから、このタイミングでこの作品に関われることはすごくありがたいです。
演劇には「毒」が必要だと思うんです
――現段階で、上演に向けての構想などはどのような感じでしょうか?
茅野:僕は、どんな作品でも演出家として一番目指すのは、役者さんの魅力を引き出すことです。多分、今回の役は流司にしても、奏音にしても、今までなかなかやったことのない役柄だと思うんです。作品自体も、平安時代の絵巻物をベースに2000年に描かれた作品ですから、今の時代とはちょっと価値観が違っていたりもします。そういう「毒」も引き出したい。
『いとしの儚』って、価値観がちょっと古い部分も含めて、演劇の「毒」がいっぱい詰まっています。劇薬って書くように、演劇には「毒」が必要だと思うんです。そういう「毒」のあるお芝居ってどんどん少なくなってきているから、逆に、そういうお芝居があってもいいじゃんって言いたい。先ほども言ったように、お芝居って多様であるべきですから。流司のクズを、流司の持っている毒を引き出したい。そういう意味で、僕らだからできるものにしたいと思い描いています。流司くんはどうですか?
佐藤:台本を読んだ時に、一番最後のシーン、茅野さんだったらこうするのかなって想像しました。自分で勝手な想像をして、勝手に感動してました。なんか、当たってる気がするんですよね、でも、外しちゃったら恥ずかしいので、言いません(笑)。
茅野:それは、できたら外しにいきたい(笑)。
佐藤:すごい美しい終わり方なんですよ。台本の文字ですら、美しいから。
茅野:そうだね、美しいことは間違いないかな。めちゃくちゃ人工的な空間で、美しい景色を観ることができるのって、お芝居のいいところの一つだよね。真っ黒の壁に囲まれて、人工物の偽物しかない世界。本当の物なんか一つもない世界で、僕らは偽物が作り出す美しさに魅入られてきたといっても過言ではないわけで。僕らの作品もね、きっと美しくなると思う。でも、流司の想像は裏切りたいな(笑)。
責任を背負った上で、普段できない表現活動をやりたい
――ご自身が主体となる「演劇ユニット」だからできること、広がる可能性が見えてきそうですね。
茅野:僕、お芝居って本当に幸せな空間だなと思っているんです。若い頃、いろんな芝居を観たんです。高校1年生の頃に観たつかこうへい作品とか、ストレートプレイ中心だった頃の劇団四季とか、文学座のアトリエとか、唐十郎とか、アルバイトで稼いだお金を握りしめて劇場に通っていた時代がありました。若い頃によくぞいっぱい観てくれていたなと、自分に自分でお礼を言いたいぐらい、何にも代えがたい経験です。僕は演劇に救われた人間なので、自分も少しでも誰かにいい影響を与えられることができたらいいなと思っています。
それから、役者のおもしろさを引き出したい。役者さんの中には、博打を博打と思わないようなどこか欠けている人がいっぱいいて、そういう人はやっぱりおもしろいんです。でも、今の時代は誰よりもちゃんとしていることを求められることが多くなっているじゃないですか。もちろん、いろんなものを背負っているし、自分だけで作っているわけではないから、責任が生じますからね。
責任を背負った上で、普段できない表現活動をやりたいんですよ。そういうものを見て、僕がかつてそうであったように、今のお客さんたちが「こういうお芝居もおもしろいね」「素敵だな」って、お芝居の魅力に気づいてくれたり、人生のかけがえのない一部にちょこっと入れてもらえたらって、本気で思っています。
――どんな旗揚げ公演になるのか、楽しみにしています。
佐藤:がんばります。先だと思っていたけど、意外と迫って来てるなって感じがしていて、徐々に鈴次郎という役が自分の中で現実味を帯びて始めてきました。すごく良し悪しだと思うですけど、台本を読んでいると・・・めちゃくちゃ鳥越裕貴が出てくるんですよ。1回観ちゃってるので。彼のことはすごく尊敬しているので参考にしつつ、それを取っ払って、自分なりの「鈴次郎」としっかり向き合ってお見せできたらいいですし、鳥越裕貴本人にもお見せしたいですね。
茅野:色々と語ってしまいましたが、僕らお客様に観ていただいてなんぼの者なので。また観たいなと思っていただけるものにしなきゃいけないですし、旗揚げ公演だけでなく次回作に期待してもらいたいし。そして、みんなからもまた出たいって思ってもらえるような場所にしたいなって思います。ぜひ観に来てください。
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)
悪童会議 旗揚げ公演『いとしの儚』公演情報
上演スケジュール
2023年7月6日(木)~7月17(月・祝) 品川ステラボール
チケット
【最速・チケット先行】5月13日(土)12:00~
【期間限定 特典付き キャスト先行販売(抽選)】5月13日(土)12:00~5月21日(日)23:59
※特典内容は受付窓口毎に異なる
※受付URLおよび特典詳細は公式サイト/公式Twitterより近日発表
【チケット料金(税込・全席指定)】
前売当日9,900円
パンフレット付 11,900円 来場時に公演パンフレット(販売価格2,000円)引換
ヤング券(U-22)5,900円 一般発売時以降取扱(各回枚数限定)
スタッフ・キャスト
【作】横内謙介
【演出】茅野イサム
【音楽】和田俊輔
【作詞】浅井さやか
【振付】桜木涼介
【出演】
鈴次郎役:佐藤流司
儚役:七木奏音
福本伸一
郷本直也
野口かおる
田中しげ美
佐藤信長
淺場万矢
野田翔太
塩屋愛実
紺崎真紀
桜庭啓
大平祐輝
嶌田リョウ
日野陽仁
茅野イサム
あらすじ
天涯孤独の博打打ちの件(くだん)、鈴次郎(佐藤流司)。
手癖は悪いし意地も汚い人間のクズだが、博打の神様にだけは愛されていた。
ある日、鈴次郎は、鬼との賭けに勝ち美しい女を手に入れる。
女の名は「儚(はかな)」(七木奏音)。
この美女は、何体もの死体から良い所を寄せ集めて作った人間だった。
ただし、生まれてから100日経たないと抱いてはいけない。
100日待たずに抱けば、水となって流れてしまう、という。
愛を知らない男と、愛しか知らない女の100日間の物語が始まる――。
公式サイト
【公式サイト】https://akudoukaigi.com
【公式Twitter】@akudoukaigi