2023年4月16日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて千秋楽を迎えた、ミュージカル『太平洋序曲』。その英国キャスト版上演が、ロンドンのメニエール・チョコレート・ファクトリー劇場より発表された。
本企画は、英国メニエール・チョコレート・ファクトリー劇場と、梅田芸術劇場が初めて手掛ける日英共同制作ミュージカルとして立ち上がり、日本版キャストによる日本公演が実現。
クリエイティブスタッフは、日本公演と同様、演出にマシュー・ホワイトをはじめ、音楽監督キのャサリン・ジェイズ、美術家のポール・ファーンズワース、衣裳家の前田文子らが英国公演にも参加する。
メニエール劇場が本日発表したリリースでは、「スティーヴン・ソンドハイムの最も野心的な作品のひとつがである『太平洋序曲』が、日本の梅田芸術劇場との共同制作で、東京と大阪の大成功を経て、メニエールに登場。1853年、鎖国下の日本に西洋がやってきたというストーリーを、西洋的な視点でとらえつつ、東洋的なスタイルで描かれる意欲作。楽曲には、『Someone in a Tree』『Pretty Lady』『A Bowler Hat』など、ソンドハイムの最も魅力的な音楽が盛り込まれている」と紹介されている。
ロンドンでの活躍目覚ましいオフ・ウエストエンドに位置するメニエール劇場は、エッジの立った芸術性の高い作品のプロデュースに定評があり、近年では『屋根の上のバイオリン弾き』(2019年/トレバー・ナン演出)、『カラーパープル』(2016年度トニー賞受賞)、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』(2014年ローレンス・オリヴィエ賞受賞)などをウエストエンドやブロードウェイに輩出。
出演者は、今後、メニエール・チョコレート・ファクトリー劇場より決まり次第発表されるとのこと。
梅田芸術劇場との初のコラボレーションにより、西洋と日本の融合したアプローチで創り上げられた本作が、英国の観客にどのように響くのか、注目だ。
ミュージカル『太平洋序曲』英国キャスト版は、2023年11月25日から2024年2月24日までメニエール・チョコレート・ファクトリー劇場(イギリス・ロンドン)にて上演される。
【公式サイト】https://www.umegei.com/pacific-overtures-uk/
梅田芸術劇場コメント
弊社梅田芸術劇場は、本拠地となる大阪の劇場での作品上演をはじめ、舞台制作プロダクションとしても数々の作品を手掛けており、近年では海外との共同プロジェクトにも力を注いでおります。この度、世界に一流のクリエイティブが溢れる中、幸運にもメニエール・チョコレート・ファクトリーとの出会いに恵まれました。彼らとの有意義な日英コラボレーションは、まさに『太平洋序曲』で描かれた、日本が開国の折に西洋に触れた衝撃と同じように、驚くべきアイデアと感性により素晴らしい作品を生み出す結果となりました。この度の『太平洋序曲』、自信作です。
世界中がパンデミックの打撃を受けた3年間、演劇界もまた数々の試練を余儀なくされましたが、今回の日英共同企画では、共に苦難の時を乗り越えての上演が実現いたしました。日本公演をご観劇いただいたお客様をはじめ、本企画に関わって下さったすべての方に心より感謝申し上げます。
本作が、世界の舞台芸術を愛する皆様に届くことを願い、梅田芸術劇場は、挑戦を続けて参ります。