2024年2月から3月にかけてスーパー歌舞伎Ⅱ『鬼滅の刃』の上演が決定した。本作は吾峠呼世晴による同名漫画の歌舞伎化するもの。家族を鬼に殺され、さらには妹・襧豆子を鬼にされてしまった少年・竈門炭治郎が、妹を人間に戻すため、家族を殺した鬼を討つために“鬼殺隊”へ入隊するところから物語は始まる。市川染五郎、市川團子、松本幸四郎、市川猿之助が出演。
2016年2月「週刊少年ジャンプ」11号にて連載が開始され、2020年24号にて完結した「鬼滅の刃」。コミックス累計発行部数は1億5000万部以上(電子版含む)を誇る。さらには2019年4月にTVアニメ化。2020年には劇場アニメ『無限列車編』が公開され、興行収入は日本歴代第1位となった。続編となる『刀鍛冶の里編』のテレビアニメ化も決定している。そのほか舞台や能など様々なジャンルに展開を広げている。
そんな「鬼滅の刃」が今作スーパー歌舞伎Ⅱとして上演。古典歌舞伎の魅力を生かした上で、現代人の感動できる主題性のある作品を創造したいという三代目市川猿之助(現:市川猿翁)の長年の思いが結実したものが「スーパー歌舞伎」。1986年2月に新橋演舞場で初演された第一作は『ヤマトタケル』。早替りや宙乗りなどの演出を施し、古典歌舞伎の要素を十二分に取り入れ、台詞は全て現代語にするなどした。
このほか『新・三国志』シリーズなどを上演。「スーパー歌舞伎Ⅱ」はこのスーパー歌舞伎の精神を四代目市川猿之助が継承したもの。2014年の『空ヲ刻ム者』から始まり『ワンピース』『新版 オグリ』と続き、今回の『鬼滅の刃』で4作目となる。
出演に市川染五郎、市川團子、市川猿之助、松本幸四郎らを迎え、脚本を横内謙介、演出を杉原邦生、そして総合演出を市川猿之助が務める。また、スーパーバイザーとして、スーパー歌舞伎を取り仕切っていた市川猿翁が参加する。
スーパー歌舞伎Ⅱ『鬼滅の刃』は2024年2月から3月まで東京・新橋演舞場にて上演予定。
スーパー歌舞伎Ⅱ『鬼滅の刃』公演情報
上演スケジュール
2024年2月~3月 新橋演舞場
スタッフ・キャスト
【原作】吾峠呼世晴(『鬼滅の刃』集英社ジャンプ コミックス刊)
【脚本】横内謙介
【演出】杉原邦生
【総合演出】市川猿之助
【スーパーバイザー】市川猿翁
【出演】
市川染五郎 市川團子 市川猿之助 松本幸四郎
ほか
公式サイト
【公式サイト】https://kimetsu-kabuki.com/
【歌舞伎公式総合サイト「歌舞伎美人」】https://www.kabuki-bito.jp/