Official髭男dism・楢﨑誠が舞台初挑戦！西銘駿とW主演舞台『ギミトリックバード』公開ゲネプロレポート

2022年7月15日2024年7月31日

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Official髭男dism・楢﨑誠が舞台初挑戦！西銘駿とW主演舞台『ギミトリックバード』公開ゲネプロレポート

2022年7月13日（水）に、東京・こくみん共済 coop ホール／スペース・ゼロでFlyingTrip vol.18『ギミトリックバード』が開幕。舞台初挑戦となる4人組バンド・Official髭男dismの楢﨑誠と西銘駿が主演を務める本作の公開ゲネプロの模様をお伝えする。

春間伸一が作・演出を手がける本作では、怠惰な日々を過ごしていた阿久津（西銘）と阿久津と阿久津が所属する劇団を率いる中原宙也（楢﨑）を中心としたストーリーを展開。楢﨑、西銘の他、熊沢世莉奈、千春、吉宮瑠織、斉藤秀翼、若菜太喜、新井雄也、松本祐一、秋山皓郎、大下翔生、鈴木一希、上地慶、武子直輝らが出演している。

物語は、三流大学に進学後、就職もせず怠惰な日々を過ごしていた阿久津は、主軸メンバーとして活躍していたものの何もうまく行かず、お金に悩み、同じ劇団員からの誘いをきっかけに出会った若手起業家・沖田（武子直輝）の口車に載せられ“投資”の世界に入っていくところから始まる。

次の公演の為に一致団結してバイトに勤しみ資金を集める劇団員たちと、沖田らの甘い言葉に惑わされ深みにはまっていく阿久津。同じ夢を追いかけていたはずが、ほんのささいなきっかけで分かれた道。阿久津が組織の底辺から、のし上がるための餌食を献上、仲間たちも罠に落としていく中で、阿久津が、そして阿久津を信じる中原ら、解散目前の劇団と投資の世界で堕ちていく男。全く違う立場ながら、とあるところで“リンク”した時に辿り着く先とは――。

身近な出来事のように思いながらも、経験がなければ別世界のようにも感じる。もしかしたら共感できないこともあるかもしれないが、それでもどこかでキャラクターたちを応援したくなるような、そんな物語が展開していく。

普段バンドマンとして活躍する楢﨑は今作が舞台初挑戦とのことだが、“クズ”だけどそれでもなんだか憎めない中原を見事に体現していた。情けなさも頼もしさも、優柔不断さも、舞台に立った時の妙な華やかさも。初めてとは思えない堂々とした演技で、なんの違和感もなくその世界観に引き込んでくれた。この中原ならどんなにダメダメでも信頼して付いていきたい、素直にそう思わせてくれた。