「まさかの2！」赤澤燈・陳内将W主演『ビジネスライクプレイ2』レポート

2022年6月5日2024年7月26日

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赤澤燈と陳内将のW主演を務めるワーキング・ステージ『ビジネスライクプレイ2』が、2022年6月3日（金）に東京・新宿FACEにて開幕した。本作は、2020年11月に上演された『ビジネスライクプレイ』の好評を受けての第2弾。客席が舞台を取り囲むように設営され、客席と舞台との距離がとても近いのも魅力の作品だ。本記事では、開幕前に行われた公開ゲネプロの模様をレポートする。

脚本・演出を手掛けるのは川尻恵太。赤澤、陳内とともに前作から出演する松井勇歩、今立進に加え、第2弾には高崎翔太、松村龍之介、反橋宗一郎、小坂涼太郎、宮下貴浩、小浦一優（芋洗坂係長）という新たな顔ぶれが加わる。

第1弾では、営業職の日野洋治（赤澤）が「株式会社WEEKLY」に転職。配属されたのは、コピーライターの土田万平（陣内）を筆頭に仕事もせずに遊ぶように過ごす人ばかりの金平チームだった。そんな男たちが大ピンチに襲われたことをきっかけに一致団結し、大きな案件「雪解けチョコレート」をゲット！チームとして新たな一歩を踏み出したのだった。

そして、物語は今作へ。大案件をゲットして意気揚々としていた金平チームも、徐々に案件が減り、元の調子に戻りつつあったが、日野はまた活気あるチームに戻したいと考えていた。そんな時、土田が以前務めていた大手企業から、後輩の如月琉人（高崎）が金平チームに転職してくる。

突然、金平チームと犬猿の仲の松見（小浦）班とが一緒に研修旅行に行くことに。研修旅行は無事、終えられるのか？金平チームはビジネスチームとして再生できるのか？

続編ものだが、前作を見ていなくても心配ご無用。「ビジネスコメディ」と銘打つだけに、日野と土田のビジネススタイルを象徴する衝撃的な場面から物語が始まる。その短い2場面で、日野と土田の人となりと関係性がくっきり浮かび上がるので、すんなりと入りとこの世界観に馴染めてしまう。

そして全キャスト10名が登場する歌とダンスのオープニング・パレードで一気に盛り上がる。本作では随所にライブ感覚のステージが織り込まれ、舞台上の熱量が、客席までビシビシ届く。舞台は新宿FACEという劇場の特性を活かし、ステージをぐるりと取り囲むように座席が設けられている。この距離感が嬉しい。角度によって、拾える登場人物の表情が変化するので、場面の見え方が変わってくるかもしれない。

営業成績ではビリとビリから2番目の2チームだが、愛すべき素敵な個性の持ち主ばかり。その珍道中は笑いの宝庫だ。彼らがリズミカルに交わす台詞と、その絶妙な間合い、そして身体表現に客席が幾度も沸いた。

ストーリーは“ありふれたビジネスマンの日常”が基本ながら、スリルを感じさせる要素がたっぷり。10人それぞれの個性の輝きと、その個性がどのように物語とつながり、試練を経てどう成長していくのか。ぜひ、ライブ感たっぷりのステージを劇場で感じてほしい。

ワーキング・ステージ『ビジネスライクプレイ2』は、2022年6月12日（日）まで新宿FACEにて上演。当日券あり。上演時間は2時間15分（休憩含）を予定しているが、株式会社WEELLYの社員は自由なため、上演時間は多少前後する、かもしれない。

なお、6月3日（金）の初日公演は、ニコニコ生放送で無料（プレミアム会員登録により無料）独占生中継された。こちらは6月12日（日）いっぱいまで見逃し配信の視聴が可能。さらに6月12日（日）の千秋楽公演もニコ生にて独占生中継されることが決定している。

（取材・文／犬塚志穂、写真／オフィシャル提供）

コメント紹介

◆赤澤燈（日野洋治役）
『ビジネスライクプレイ2』。
いや、まさかの2でございます。あのヤバイ会社がカムバック。皆さまのせいで、いや！おかげで！『ビジネスライクプレイ』の続編が出来るということで、まずは感謝の気持ちでいっぱいです。
前回よりもまたヤバイ会社になってしまった株式会社WEEKLY。僕にはもう手に負えない会社ですが、皆さま温かい目で見守ってやって下さい。皆さまが少しでも元気になって劇場を出られますように。
明日もがんばろう!!

◆陳内将（土田万平役）
プレステの2がでるって。
2000年初頭に聞いた時のテンション感を、皆様は覚えているだろうか？
プレステというのは世間的にはPlayStationという世界的ヒットを遂げたゲームの略称である。
今やプレステ5となるまで進化を繰り返し、買いたくても買えないと批判の声まで上がるほどの一媒体と成り上がった。

似た話がある。
『ぷれすて』という言葉をご存知だろうか？
ワーキング・ステージ『ビジネスライクプレイ』という舞台が2020に爆誕した。
カタカナばかりのタイトルが、何故か『ぷれすて』という総称となる。
そのぷれすてが、2022年に『ぷれすて2』へと進化を遂げることとなった。
これは、共にぷれすてを愛し、ある種の現実逃避を共有してくれた、仲間である技術者のお陰や顧客のお陰で成せた事象に過ぎない。

あー、色々書いたけど。
ここまでの文章、丸めてポイっ。
楽と書いて楽しいとも読む。
すげぇ漢字だよな。
最高な千秋『楽』にみんなで向かえたら、ウッス。
土田万平