2022年9月から11月にかけて上演される、2022年劇団☆新感線42周年興行・秋公演SHINKANSEN☆RX『薔薇とサムライ2―海賊女王の帰還―』のビジュアルが公開された。天海祐希演じる海賊アンヌと、古田新太演じる石川五右衛門のタッグが、本作で役12年ぶりに復活する。
本作は、2010年に上演された『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive~』の続編となり、新感線の大人気シリーズ『五右衛門ロック』のスピンオフ作品だ。4年ぶりの生バンドを入れた“音モノ”Rシリーズとして、五右衛門とアンヌの冒険譚を再び描く。
女海賊アンヌが、天下の大泥棒石川五右衛門の協力を得て王国の混乱を収め国王となって十数年が過ぎた頃、王国は新たな危機に直面し、アンヌは国民を守るために五右衛門とともに再び立ち上がることに・・・。
共演には、新感線初参加となる石田ニコルと神尾楓珠、お久しぶりの森奈みはる、年に1作品のペースで参加している早乙女友貴、新感線初参加にして初舞台の西垣匠、5年ぶり2度目の新感線参加となる生瀬勝久。
そして、高田聖子、粟根まことを始めとする平均年齢50歳の劇団員たちに加え、“RX”ということで冠徹弥とイコマノリユキも名を連ね、総勢41名のキャストと5名のバンドメンバーが参加する。
2022年劇団☆新感線42周年興行・秋公演SHINKANSEN☆RX『薔薇とサムライ2―海賊女王の帰還―』は、9月9日(金)から9月11日(日)まで富山・オーバード・ホール、9月22日(木)から9月25日(日)まで新潟・新潟県民会館 大ホール、10月5日(水)から10月20日(木)まで大阪・フェスティバルホール、そして11月1日(火)から12月6日(火)まで東京・新橋演舞場にて上演される。
2022年劇団☆新感線42周年興行・秋公演SHINKANSEN☆RX『薔薇とサムライ2―海賊女王の帰還―』公演情報
上演スケジュール・チケット
【富山公演】2022年9月9日(金)~9月11日(日) オーバード・ホール
【新潟公演】2022年9月22日(木)~9月25日(日) 新潟県民会館 大ホール
【大阪公演】2022年10月5日(水)~9月20日(木) フェスティバルホール
【東京公演】2022年11月1日(火)~12月6日(火) 新橋演舞場
スタッフ・キャスト
【作】中島かずき
【作詞】森雪之丞
【音楽】岡崎司
【振付・ステージング】川崎悦子
【演出】いのうえひでのり
【出演】
古田新太 天海祐希 石田ニコル 神尾楓珠 高田聖子 粟根まこと 森奈みはる
早乙女友貴 西垣匠 生瀬勝久
右近健一 河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋 山本カナコ
礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ
村木仁 川原正嗣 武田浩二 冠徹弥 教祖イコマノリユキ
藤家剛 川島弘之 菊地雄人 あきつ来野良 藤田修平 北川裕貴 紀國谷亮輔 下島一成
米花剛史 駒田圭佑 前原雅樹 津曲希昌 上田亜希子 森加織 島田風香 髙橋優香
コメント紹介
◆中島かずき(作)
「『薔薇サム2』がやりたいのよね」という柴原プロデューサーの一言がスタートだった。「こんなご時世だから、スカッと楽しい芝居がやりたいの」
「『薔薇サム2』って、『薔薇とサムライ』の続編って事?完全にあの話の続き?」と聞くと「そう」と力強く頷く。
2022年の秋公演、天海祐希さんの出演が決まり、新感線側も久しぶりに古田新太、高田聖子、粟根まことが並ぶ。確かに続編は可能だ。こういう時は、誰かが強く「やりたい」と思うものをやった方がいい。
ということで、海賊女王アンヌが12年ぶりに戻ってくることになった。
「だったら世代交代の話にしたい」と思った。女王として生きている彼女なら、時の流れの中で、国の行く末を案じ次世代への継承を考えているだろう。そのために若い世代のキャスティングをお願いした。
石田ニコルさん、神尾楓珠くん、西垣匠くんという新鮮なメンバーに早乙女友貴くんが加わり、新世代の布陣が固まった。アンヌや五右衛門と対立する大きな存在が必要なのだが、そこを生瀬勝久さんが引き受けてくれて、頼もしい限りだ。さらに、前作から続投の森奈みはるさんが世界観を繋げてくれる。こうして新しい『薔薇サム』の船出が始まった。
今回は『五右衛門ロック』シリーズとは少し違って、アンヌを主軸とした物語になる。五右衛門ももちろん重要なキャラだが、彼女をサポートする立場といえばいいか。峰不二子が主人公になった物語のルパン三世的なポジションだ。分かりにくいかな。
まあ、それでも五右衛門らしさは随所に出るのでその辺もお楽しみにしていただきたい。
とにかく、自分達が見たいものを詰め込むのが『薔薇とサムライ』だと思っている。今回も賑やかで派手で笑えてちょっとシリアスな舞台になるだろう。
海賊女王アンヌと天下の大泥棒石川五右衛門の新たな航海、どんな波乱が待ち受けるか、ご期待下さい。
◆いのうえひでのり(演出)
姐さん(天海祐希)にまた劇団☆新感線に出ていただくのであれば、こんな時期だし楽しい音楽モノ、つまり“R”モノがいい、だったらやはり『薔薇サム』でしょう!ということになりました。しかも“五右衛門ロック”シリーズのスピンオフでありながらも、タイトルで“五右衛門”を名乗らず、あえて『薔薇サム2』にしたほうが面白いよね!と。あくまでもこれは、姐さんから派生したもの、ということ。今回はアンヌが主軸となります。
新感線の“R”シリーズ、つまり生バンドが入る“音モノ”芝居は、『メタルマクベス』以来なので4年ぶり。今回も、ベースはハードロックだったりはしますが、いろいろなジャンルの音楽満載でバリエーションも広がっていますから、ミュージカルシーンみたいなところはさらに精度を上げてお贈りできると思います。
“世代交代”がテーマの一端だということもあって、今回はフレッシュな若手も多く参加してくれます。若い人にしか出せない新鮮かつ刺激的な空気が、この物語を力強く引っ張ってくれるのではないでしょうか。
そして、古田演じる五右衛門というアイコンがいるだけで“なんでもアリ!”の世界観になるんです。ヨーロッパで刀を振り回している奴がいても、まったくOK。五右衛門はルパン三世でありスーパーマンであり、マーベルの『アベンジャーズ』シリーズでいえばアイアンマン的な存在ですね。
それにしても、姐さんみたいに、あんなに強くて頼りになる女の人はいないんじゃないでしょうか。しかもそれを何十年も続けていらっしゃるのは、すごいですよ。その姐さんが、必要以上に何度も着替えて出てくる“着せ替え天海姐さん(©いのうえ)”は今回ももちろんやります!宝塚の現役時代をほうふつとさせる姿もあれば、前回やったオスカルみたいな、現役時代にはやられていない姿もあり。そこが『薔薇サム』ならではの魅力のひとつでもありますので、みなさんどうぞお楽しみに。さらに、東京公演の新橋演舞場には花道がドーンとあるわけで。花道、もちろん使います!!姐さんが、花道を颯爽と走るのは『阿修羅城の瞳』以来。ここもまた見せ場になると思います、ご期待ください。
◆古田新太(石川五右衛門)
久しぶりの五右衛門スタイルだけど、今回、ブーツで高下駄じゃない。衣裳も、綿入れみたいだった時は暑いけど柔らかかった。暑いってことは同程度で、素材が固くて動きにくいので、あれでは泥棒は無理だね((笑))。でも公演を重ねるごとに大きくなっていった頭が今回は若干小さくなって、新宿コマ劇場でやった初回の五右衛門くらいのサイズになりました。でも今日の衣裳は、思ったより大人っぽい。オイラも、もうおじいちゃんだからさ。いよいよ60歳の声も聞こえてきたところだし。
ゆりちゃんは、本人に言うと嫌がるかもしれないけど、やっぱり派手な役がすごく似合う人だと思うんですよ。そしてそういう派手な役柄って、新感線の舞台であれば臆面もなくできるじゃないですか。他の舞台だともっとリアルな世界観になるだろうし、そう考えるともともとの宝塚時代からのファンの方々は新感線に出ている時のゆりちゃん、しかも今回はアンヌ・ザ・トルネードですからね、おそらく大好物なんじゃないかと思うんですよね。だいたい、あそこまでの格好をしてくれるのはもう新感線の舞台に出る時だけだから。みんなが見たいゆりちゃんが、きっと今回も見られると思いますよ。
皆さんが楽しんでいただけるメンツを、今回も集めました!そしてゆりちゃんの艶姿に、皆さん期待してください。五右衛門以下、劇団員たちはそれを邪魔しないように精々がんばります!
◆天海祐希(海賊アンヌ)
「薔薇サムの続編をやりたい・・・」
と聞いた時は、「嘘でしょ?」と思いましたよ。
だってあれから12年ですよ?私も古田さんも大丈夫なんだろうかと(笑)。
でもね、「せっかく劇団☆新感線と天海祐希の組み合わせで公演予定があって。
この数年、コロナ禍で辛い思いをした皆さんに、どうしたら元気や笑顔を届けられるか。
これはやはりバーンと派手な演目が良いでしょ?そこで薔薇サムですよ」
と、口説かれたら…そりゃもう賛同する思いしかなかったです。
前回は、海賊から新米女王でしたが、今回はきっと貫禄ある女王になっているのでは?衣装も髪も今回は白ですから(笑)。
また古田さんとご一緒させて頂けるのは、幸せの極み!神様的な方ですから!居てくださるだけで心強い!そして頼もしい劇団☆新感線の皆様に尊敬する生瀬勝久さんも!フレッシュな方々ともご一緒できるのは、本当に楽しみです。
私、よくよく考えると、劇団☆新感線には大体4年に一度、出演させて頂いてるんですよね。オリンピックイヤー並に(笑)。
大感謝祭、劇団☆新感線&天海祐希イヤーとなれる様に。皆様に楽しんで頂ける様に。頑張りたいと思います。
この数年、皆様それぞれ本当に大変な思いをされたことと思います。勿論、演劇界も。だからそんな事も吹き飛ばせるくらいにお祭り騒ぎの様な作品になれば…と思っています。皆様、是非とも奮ってご参加くださいませ!
【公式サイト】http://www.vi-shinkansen.co.jp/
【公式Twitter】@SHINKANSENinfo