『てなもんや三文オペラ』で生田斗真とウエンツ瑛士が恋人役に

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『てなもんや三文オペラ』で生田斗真とウエンツ瑛士が恋人役に

2022年6月より上演される鄭義信の作・演出、生田斗真の主演舞台、パルコ・プロデュース2022『てなもんや三文オペラ』のオールキャスト、および、メインビジュアルが公開された。

本作は、1928年に初演された、差別と貧困・資本主義社会を痛烈に風刺した音楽劇『三文オペラ』を原作に、鄭が物語の舞台を1950年代の大阪に置き換えて描く作品。第二次世界大戦で破壊された大阪砲兵工廠(現在の大阪城公園・森ノ宮地域にあった大規模な兵器工場)の跡地で、「戦争」を背負いながらも、逞しく生き抜いてきた当時の人間模様を重ね合わせて描く。

生田が演じるのは、主人公となる盗賊団のボス、マック(通称:マック・ザ・ナイフ)。

マックと対立関係にある「乞食の友商事」社長・ピーチャム役には渡辺いっけい、その妻シーリア役には根岸季衣。実はマックの古くからの盟友でありながら、ピーチャムに脅され、マックを逮捕しようとする警察署長のブラウン役に福田転球。

マックの昔なじみでありながら、ピーチャムにそそのかされてマックを裏切る”娼婦”のジェニー役に福井晶一、ブラウンの娘でマックの子を身ごもっているルーシー役に平田敦子と、個性溢れるキャストたちが個性の強すぎる登場人物に扮して物語を紡ぐ。

そして、特筆すべきなのが、原作ではピーチャムの一人娘・ポリーという女優が演じる役を、一人息子・ポールという役に置き換えること。演じるのはウエンツ瑛士。“ヒロイン”ポジションとなる本役は、マックの恋人であり、結婚までするという。

生田とウエンツとは、お互いが小学生の頃にNHK教育テレビ番組『天才てれびくん』で共演して以来の朋友。ウエンツは「生田斗真とは、小学生の時から学校の友達とは別のかたちの絆がある。『てれび戦士パワーみせようぜ!』と連絡をもらい、喜びと同時に、彼の座長としての責任感を学び、少しでも彼の力になれるように、一緒に引っ張っていけるように頑張りたいという気持ちになりました」と意気込みを語った。

生田も「時を経て、大人になって、一人の俳優同士として再会できるのはうれしい。こんな未来って想像してしなかったなというドキドキ感もありますし、まさかの恋人役です(笑)。でも、古くからの友人でもありますし、遠慮なくぶつかっていけるんじゃないかなと思います。この舞台が上演されること、本当に本当に楽しみに、この日を心待ちにしていました」と気合は十分。二人のパートナーぶりにも注目だ。

パルコ・プロデュース2022『てなもんや三文オペラ』は、6月8日(水)から6月30日(木)まで東京・PARCO劇場にて上演後、福岡・大阪・新潟・長野を巡演する。

目次

パルコ・プロデュース2022『てなもんや三文オペラ』公演情報

上演スケジュール・チケット

【東京公演】2022年6月8日(水)~6月30日(木) PARCO劇場
チケット一般発売日: 2022年4月23日(土)
【宮城公演】※3月16日(水)に東北地区を中心に発生した地震の影響により、宮城公演は、公演中止に
【福岡公演】2022年7月9日(土)~7月11日(月) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
チケット一般発売日:2022年5月21日(土)
【大阪公演】2022年7月16日(土)~7月24日(日) 森ノ宮ピロティホール
チケット一般発売日:2022年6月12日(日)
【新潟公演】2022年7月30日(土)~7月31日(日) 新潟テルサ
チケット一般発売日:2022年6月5日(日)
【長野公演】2022年8月6日(土)・8月7日(日) サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール
チケット一般発売日:2022年6月5日(日)

スタッフ・キャスト

【作・演出】鄭義信
【原作】ベルトルト・ブレヒト
【音楽】クルト・ヴァイル
【音楽監督】久米大作

【出演】
生田斗真 ウエンツ瑛士 福田転球 福井晶一 平田敦子
荒谷清水 上瀧昇一郎 駒木根隆介

妹尾正文 五味良介 岸本啓孝 羽鳥翔太 大澤信児 中西良介 近藤貴郁 神野幹暁

根岸季衣 渡辺いっけい

<演奏>
朴勝哲

あらすじ

1956年(昭和31年)、秋、早朝。猫間川沿いの川岸には、トタン屋根のバラックが肩寄せあっている。
その目と鼻の先、川向うに、「大阪砲兵工廠」跡地が見える。かつて、そこはアジア最大の軍事工場だったが、アメリカ軍の空爆で、廃墟と化した。数年前に勃発した朝鮮戦争の「朝鮮特需」で、鉄の値段がはねあがると、「大阪砲兵工廠」跡地に眠る莫大な屑鉄をねらって、有象無象の人々がつぎつぎと集まってきた。

彼らは、いくら危険だろうが、いくら立ち入り禁止の国家財産だろうが、おかまいなし。目の前のお宝を、指をくわえて見ている阿呆はいない。夜な夜な、猫間川を越え、環状線の鉄橋を越え、時に、弁天橋の警備員詰所を正面突破して、屑鉄を掘り起こした。そんな彼らを、世間の人たちは「アパッチ族」と呼び、彼らの住む場所を「アパッチ部落」と呼んだ――。

「アパッチ族」の親分・マック(生田斗真)は、屑鉄のみならず、さまざまなものを盗んで盗賊団を組織していた。恋人のポール(ウエンツ瑛士)との結婚式を挙げるマックのことを、うとましく思う「乞食の友商事」の社長ピーチャム(渡辺いっけい)と妻のシーリア(根岸季衣)は、警察署長タイガー・ブラウン(福田転球)を脅し、なんとかマックを逮捕させようとするが・・・。

マックの昔なじみの娼婦ジェニー(福井晶一)と、ブラウンの娘ルーシー(平田敦子)をも巻き込み、事態は思わぬ方向へとすすむ――。

【公式サイト】https://stage.parco.jp/

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