茜屋日海夏、河内美里、國島直希、桑原勝らが探り合うミステリー!舞台『フール』レポート

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茜屋日海夏、河内美里、國島直希、桑原勝らが探り合うミステリー!舞台『フール』レポート

2024年3月13日(水)に東京・赤坂RED/THEATERにて、100点un・チョイス!舞台『フール』が開幕した。本作は、同演劇ユニットの10周年記念公演第1弾で、ある別荘に集まった人々が“嘘”に巻き込まれていくミステリー作品。上演は3月17日(日)まで。上演時間は約2時間(休憩なし)を予定。

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目次

100点un・チョイス!とは?

「100点un・チョイス!」は、2014年秋に主宰の相馬あこによって旗揚げされた演劇ユニット。「全てにおいて100点満点をゴールとせず、最後まで妥協しない作品作りを」をモットーに、感情をゆさぶる作品作りを続けてきた。

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20回公演となる本作には、茜屋日海夏、イザベル矢野、河内美里、國島直希、桑原勝、西郷真悠子、清水拓蔵、古畑奈和、松本旭平、三浦海里らが名を連ねた。

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なお、一部Wキャストとなっており、岩堀なみき【A】/遠藤えりか【B】、渡部真也【A】 /川野雄平【B】のAチーム、Bチームの2チーム制で上演される。

公演レポート:“嘘つき”は誰だ?桑原勝、河内美里らが演じる12人の会話から解き明かす体感型ミステリー

主宰の相馬あこが、10周年の始まりのために書き下ろしたのはクローズドサークルのような状況で巻き起こるミステリー。“嘘”に満ちた会話の中で、登場人物たちの“真実”がじわじわとあぶり出されていく。

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物語は、とある別荘の一室に一人の女性が現れるところから始まる。不安そうに周囲を見回す女性(河内美里)。ほどなくしてまた一人、男(桑原勝)が現れる。お互いに、そこに人がいることにひどく驚く。男は「誰かに呼ばれてここへ来た」というが、「誰」に呼ばれたのかははっきりしない。一方女性は「ここまで来た記憶がない」と言う。

二人のほかにも、使っていないはずの別荘に次々と人が訪れる。一億をもらいに来たという男、道に迷ったという女、ここへ働くために来たという女、誘拐された娘がここにいるという男・・・。それぞれ「ここに来た理由」を語るが、誰もかれも怪しく見える。

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さらに、人々が集まったのはいわくつきの場所だった。この別荘では、10年前にオーナーが殺害されるという事件が起きていたのだ。今では誰のものでもなくなったというが、そこかしこに高価な装飾品があり、さらに“宝”が隠されているという噂もあった。

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しかも、島と本土をつなぐ唯一の交通手段だった船が運航できなくなるかもしれないという。何が「目的」でここに来たのか、いまいちはっきりしない人たちと、脱出不能になった別荘・・・いかにも、不測の事態が起こりそうな状況だ。

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きっと、この作品は文字で「読む」のと、人が「演じている」のを観るのでは、受ける印象がまったく違うものになりそうだ。登場人物たちは、言葉の裏にまったく違う感情を走らせている。互いに探り合うようで「目的」を持っている視線など、“真実”が明らかになるまで綿密に伏線が張り巡らされているので、どこに注目して観るかで気づくことが違ってくるだろう。

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ミステリー作品のオマージュなどを含みながらも、いわゆる「探偵役」のような人物は登場しない。そのため、登場人物が交わす会話の中から「違和感」を拾っていくことで、観客は第三者的視点で物語を「推理」しながら観ることができる。また、演劇という「同じ場所に居合わせる」からこそ体感できる仕掛けもたくさん。遊園地のアトラクションのような驚きが味わえる。

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物語が終幕を迎えるのが先か、あなたの推理が真実に届くのが先か。なんといっても、タイトルが「フール」である。劇場を後にしながら、してやられた!と語り合う時間もきっと楽しい。そして、真実を知ったらきっともう一度観たくなる。

(取材:エンタステージ編集部1号)

公演情報

上演スケジュール

2024年3月13日(水)~3月17日(日) 東京・赤坂RED/THEATER

スタッフ・キャスト

【出演】
茜屋日海夏
イザベル矢野
河内美里
國島直希
桑原勝
西郷真悠子
清水拓蔵
古畑 奈和
松本旭平
三浦海里

<ダブルキャスト>
岩堀なみき【A】/遠藤えりか【B】
渡部真也【A】/川野雄平【B】

<アンダースタディ>
岡愛梨

【作・演出】相馬あこ

公式サイト

公式サイト

https://unchoice.wixsite.com/fool

公式X(Twitter)

https://twitter.com/100tenun_choice

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この記事を書いた人

ひょんなことから演劇にハマり、いろんな方の芝居・演出を見たくてただだた客席に座り続けて〇年。年間250本ペースで観劇を続けていた結果、気がついたら「エンタステージ」に拾われていた成り上がり系編集部員です。舞台を作るすべての方にリスペクトを持って、いつまでも究極の観客であり続けたい。

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