約束を胸に、チームを勝利へ!ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝 レポート


ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝が、2023年1月7日(土)に東京・TACHIKAWA STAGE GARDENにて開幕した。初日前には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、越前リョーマ役の今牧輝琉、手塚国光役の山田健登、跡部景吾役の高橋怜也、日吉 若役の酒寄楓太が登壇した。

会見では、まず今牧が「テニミュ4thシーズンとして初の冬公演となっているので、真冬の初夏を楽しんでいただきたいです。関東大会に進んでより一層気を引き締めた青学(せいがく)と関東大学初戦の氷帝との試合を熱い熱量でお届けしますので、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです」と意気込みを見せた。

山田は「率直に言ってドキドキしています。いつも緊張感はありますが、また違ういい緊張感を僕自身感じております」と挨拶。

テニミュ4thシーズン初出演となる高橋は「手塚役の(山田)健登と同じくドキドキしていますが、満を持して関東大会に氷帝を引き連れて立つということで、ワクワクする気持ちが大きいです」とミュージカル『新テニスの王子様』経験者らしいコメント。酒寄は「僕もドキドキしていますが、初日をみんなで迎えられてよかったという気持ちが1番あります」と正直な心境を吐露した。

公演の意気込みを問われると、山田は「僕自身気合を入れて挑まないといけない試合があります。普段は跡部役の(高橋)怜也くんとは仲がいいですが、手塚と跡部の2人が真っ正面からぶつかり合っていく姿を青学(せいがく)の部員たちに背中で見せていけたらなと思うので、応援よろしくお願いします」と頼もしく語った。

高橋は「ミュージカル『新テニスの王子様』(新テニミュ)では氷帝部員がいない状況でやってきたので、氷帝一丸となって青学(せいがく)と真っ向勝負でぶつかり合えるのがすごく楽しみです。それぞれの試合が熱いですし、素晴らしい試合ばかりですが、僕たちが1番熱い試合を届けるという気持ちで今まで臨んできたので、それを存分にぶつけられたらなと思っております」と闘志を燃やす。

今牧は「稽古の中では色々大変なこともありましたが、それをカンパニー全員で乗り越えてきたので、学校ごとはもちろんカンパニーとしての団結力もお客さんに伝わったらいいかなと思っています」と座組のまとまりをアピール。

酒寄は「リョーマに勝つ気持ちはもちろん、跡部さんに下剋上する、勝つという気持ちも、公演中ずっと持っておきたいと思っています。全公演みんなで走り抜けられるように頑張っていきます」と熱く語り、続けて「めちゃくちゃ熱い試合を皆さんにお届けしたいと思っています。楽しみにしてください」と笑顔を見せた。

高橋は「僕たちの熱で最高に暑い冬になるようにお届けします。スタッフさんも含め、カンパニー全員でいいものをお届けするために、ここまで頑張ってきました。死ぬ気で頑張ってきたものを皆さんにお届けします。ぜひ楽しみにして、劇場に観に来てください」とコメント。

山田は「勝ちにこだわり、チームを約束の場所へ導きたいです。何より、今日から、ゴールテープを切る日までキャスト、スタッフ、そしてお客様と共に走り抜いていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」と胸を張る。

最後に、今牧は「今回は控え選手ですが、何が起こるかわからないので、青学(せいがく)vs氷帝公演を最後まで楽しんでほしいです。暑い冬なので、外と中の寒暖差には気を付けて、風邪をひかないようにしてください!」と場を沸かせ、会見を締めくくった。

本作では、都大会で優勝を果たした青学(せいがく)がついに関東大会へと進む。初戦では、試合で負けると「レギュラー落ち」という掟を持つ強豪・氷帝を相手に青学(せいがく)が戦いを繰り広げる。

オープニングから、氷帝が強い歌声で劇場を圧倒。歌声とダンスで、強豪校らしいチームとしてのまとまりと圧を感じさせ、レギュラー陣は200人の部員から選ばれた精鋭であるという事実に説得力を持たせていた。中でも部長である跡部の存在感は格別だ。テニミュ4thシーズン初登場とはいえ、これまで新テニミュでライブ公演も含め3度跡部を演じた高橋は、経験から生まれる圧倒的な風格を感じさせた。

対する青学(せいがく)も公演を重ね、不動峰や聖ルドルフ、山吹を倒してきたという自信に溢れて見えた。

ダブルス2では、青学(せいがく)の菊丸英二(富本惣昭)・桃城 武(寶珠山 駿)と氷帝の忍足侑士(草地稜之)・向日岳人(小辻 庵)が対戦。菊丸と向日のアクロバットが炸裂し、見応えのある試合が繰り広げられる。青学(せいがく)は不測の事態で大石秀一郎(原 貴和)不在となったが、だからこそ普段は大石に頼りがちな菊丸がダブルスを主導し、急造ペアだが食らいつく。菊丸、桃城ともに大石から教わったことを軸に動いていて、「3人でダブルス」の心を表現。

ダブルス1では、青学(せいがく)の乾 貞治(塩田一期)・海堂 薫(岩崎悠雅)と氷帝の宍戸 亮(広井雄士)・鳳長太郎(明石 陸)が対峙。どちらも先輩・後輩コンビであるが、先の試合を見据え戦略的にダブルスを組んだ乾・海堂と、宍戸のためならレギュラーの座を譲ることができる鳳と宍戸とではダブルスとしての性格が全く違う。先輩に従順な鳳と、乾相手にも意見が言える海堂の対比が面白い。

シングルス3で対戦するのは、パワー自慢の青学(せいがく)河村 隆(大友 海)と氷帝の樺地(栗原 樹)。河村が亜久津とリョーマの試合や亜久津からもらった言葉を胸に闘志を燃やす様子が手に取るように分かった。

シングルス2は青学(せいがく)不二周助(持田悠生)と氷帝の芥川慈郎(横山賀三)。弟の裕太(石原月斗)が芥川に負けているため、不二からすれば因縁の相手だが、芥川の天真爛漫さによって重くならず、ワクワクさせる試合展開となっている。

そして、シングルス1では青学(せいがく)の手塚と跡部の部長一騎討ちが描かれる。テニミュ4thシーズンはこれまでの3rdシーズンまでと比べ丁寧に物語や登場人物の感情を描いているが、今回のシングルス1では特にそれが色濃く描かれていた。

会見でも山田は「約束の場所」と語ったが、その約束について、試合中の手塚に大和部長が語りかける。ミュージカル『新テニスの王子様』で手塚と大和の過去と(中学生テニストーナメントよりも先の)未来が描かれたことで、何故手塚が痛みを我慢してまで青学(せいがく)を勝利へ導こうとするのか、その思いの強さをより深く感じることができた気がする。これを味わえるのは、先に『新テニミュ』を同キャストで上演していたテニミュ4thシーズンならでは。

最後には、控えの青学(せいがく)越前と氷帝・日吉の試合が行われた。手塚が大和から託された「青学(せいがく)の柱」という役割をさらに託された越前と、部長である跡部への「下剋上」を狙う日吉による次世代エース対決である。両者とも目の前の試合と真剣に向き合いながらも、その先の未来を見据えているような、強いエネルギーに満ちた試合だ。

本公演の上演時間は約3時間10分。それぞれがテニスに向ける熱い思いを味わうことができたテニミュ4thシーズンの氷帝公演。ぜひ、真冬に吹く初夏の風を劇場で感じてほしい。

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs 氷帝は、2023年1月7日(土)から1月15日(日)まで東京・TACHIKAWA STAGE GARDENにて上演後、大阪・福岡・岐阜・東京凱旋公演を行う。

また、1月7日(土)の東京公演初日および、東京凱旋公演では「青学(せいがく)」と「氷帝」それぞれを中心に追った映像のほか、大千秋楽公演がU-NEXTにてライブ配信される。いずれも公演終了後もお楽しみいただける見逃し配信付き。さらに、アーカイブ配信では東京公演初日の全景映像も含めた全5形式の配信も実施。

(文/MINE、取材・編集・撮影/エンタステージ編集部 1号)

ライブ配信・アーカイブ配信

【配信プラットフォーム】U NEXT
【特設ページ】https://t.unext.jp/r/4thseason_2023hyotei

U-NEXT視聴ページはこちら

配信期間

①1月7日(土)17:30公演
<初日:スイッチング映像>
ライブ配信:1月7日(土)17:30~公演終了まで
見逃し配信:準備が整い次第~1月14日(土)23:59

②2月25日(土)12:30公演
<青学(せいがく)スイッチング映像>
ライブ配信:2月25日(土)12:30~公演終了まで
見逃し配信:準備が整い次第~3月4日(土)23:59

③2月25日(土)17:30公演

<氷帝スイッチング映像>
ライブ配信:2月25日(土)17:30~公演終了まで
見逃し配信:準備が整い次第~3月4日(土)23:59

④3月5日(日)17:30公演
<大千秋楽:スイッチング映像>
ライブ配信:3月5日(日)17:30~公演終了まで
見逃し配信:準備が整い次第~3月12日(日)23:59

視聴料

ライブ配信+見逃し配信付き:各3,700円(税込)
※無料トライアル特典の600円分のポイントをライブ配信視聴料に使用可能(新規登録のみ対象)

販売期間

①1月7日(土)17:30公演
<初日:スイッチング映像>
2022年12月31日(土)12:00〜2023年1月14日(土)12:00

②2月25日(土)12:30公演
<青学(せいがく)スイッチング映像>
2月18日(土)12:00〜3月4日(土)12:00

③2月25日(土)17:30公演
<氷帝スイッチング映像>
2月18日(土)12:00〜3月4日(土)12:00

④3月5日(日)17:30公演

<大千秋楽:スイッチング映像>
2月26日(日)12:00〜3月12日(日)12:00

アーカイブ配信

①1月7日(土)17:30公演
<初日:スイッチング映像>
1月19日(木)12:00〜3月23日(木)23:59

②1月7日(土)17:30公演
<初日:全景映像>
1月19日(木)12:00〜3月23日(木)23:59

③2月25日(土)12:30公演
<青学(せいがく)スイッチング映像>
3月9日(木)12:00〜3月23日(木)23:59

④2月25日(土)17:30公演
<氷帝スイッチング映像>
3月9日(木)12:00〜3月23日(木)23:59

⑤3月5日(日)17:30公演
<大千秋楽:スイッチング映像>
3月17日(金)12:00〜3月23日(木)23:59

アーカイブ視聴料

①③④⑤:各3,700円(税込)/②:2,800円(税込)
※無料トライアル特典の600円分のポイントを視聴料に使用可能(新規登録のみ対象)

視聴期限:購入から7日間

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝 公演情報

上演スケジュール・チケット

【東京公演】2023年1月7日(土)~1月15日(日) TACHIKAWA STAGE GARDEN
【大阪公演】2023年1月20日(金)~1月29日(日) メルパルクホール大阪
【福岡公演】2023年2月3日(金)~2月5日(日) キャナルシティ劇場
【岐阜公演】2023年2月17日(金)~2月19日(日) 土岐市文化プラザ サンホール
【東京凱旋公演】2023年2月25日(土)~3月5日(日) TOKYO DOME CITY HALL

スタッフ・キャスト

【原作】許斐 剛「テニスの王子様」(集英社 ジャンプ コミックス刊)

【脚本・作詞・演出】三浦香
【音楽】坂部剛/Yu(vague)
【振付】遠山晶司(梅棒)/YOU

【出演】
<青学(せいがく)>
越前リョーマ役:今牧輝琉 手塚国光役:山田健登 大石秀一郎役:原 貴和
不二周助役:持田悠生 乾 貞治役:塩田一期 菊丸英二役:富本惣昭
河村 隆役:大友 海 桃城 武役:寶珠山 駿 海堂 薫役:岩崎悠雅
堀尾聡史役:りょうた 加藤勝郎役:戸塚世那 水野カツオ役:市川愛大 池田雅也役:大野紘幸

<氷帝>
跡部景吾役:高橋怜也 忍足侑士役:草地稜之 宍戸 亮役:広井雄士
向日岳人役:小辻 庵 芥川慈郎役:横山賀三 滝 萩之介役:中田凌多
樺地崇弘役:栗原 樹 鳳 長太郎役:明石 陸 日吉 若役:酒寄楓太

<聖ルドルフ>
観月はじめ役:三井淳平 不二裕太役:石原月斗

<山吹>
南 健太郎役:桑原 勝、千石清純役:TAISEI

井上 守役:北代高士

<テニミュボーイズ>
赤峰 優 西岡諒佑 益川和久

公式サイト

【公式サイト】https://www.tennimu.com/
【テニミュ・モバイル】https://sp.tennimu.jp/

(C) 許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

(C) 許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会







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