鈴木勝吾×平野良インタビュー!ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサート「生演奏との“セッション”」に期待

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昨年末に上演されたシリーズ第5弾で、一区切りを迎えたミュージカル『憂国のモリアーティ』シリーズ(通称:モリミュ)。2.5次元ミュージカル作品の中でも特に難解な旋律と俳優たちの確かな力量が、ドラマの輪郭をさらに浮き彫りにし、作品を愛するファンの心に物語を刻みつけた。

そして、シリーズ5周年を記念してコンサートが開催される。チケットはあっという間にソールドアウトとなったが、DMM TVにて4公演の配信が決定している。ファン待望のコンサートについて、W主演としてシリーズを牽引してきた鈴木勝吾と平野良に、コンサートならではの楽しみなどを聞いた。

\DMM TVでライブ・アーカイブ配信あり/

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鈴木勝吾×平野良インタビュー!ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサート「生演奏との“セッション”」に期待

目次

ミュージカル『憂国のモリアーティ』鈴木勝吾×平野良インタビュー

――まずはミュージカル『憂国のモリアーティ』一区切りを迎えたお気持ちは?

鈴木:月並みですが、長かったような短かったような。モリミュとしての志が見えたOp.1から、途中コロナ禍に入り、毎回楽しみつつ、いい意味で毎回いろんなものと戦いながら作ってきたのが僕にとってのモリミュですね。

平野:Op.1から足掛け5年、長かったなと思うんですけど、いざ一区切りを迎えると、大切な時間だったなという感覚になりましたね。なんか、学生時代を思い出しましたね。

鈴木:確かにね(笑)。

平野:毎日に必死で。振り返ったらいろんな思い出がある。これはもう学校に通っていた感覚と同じ。

――約半年ぶりにコンサートとして再びモリミュに触れることになって、いかがですか?

鈴木:楽しみたいと思いますけど、感慨深いですよ。物語の続きがあったとしても、今までやってきたメンバーでできるのかどうかも分からないし。区切りのお祝いでもあり、別れかもしれないと考えると、やっぱり感慨深さが勝りますね。

平野:でもさ、5年やってると「・・・ウィス!」って感じじゃない(笑)?

鈴木:(笑)!「・・・ウィス!」分かります(笑)。

平野:久しぶり!って感じでもないしね(笑)。今までも1年に1回集まる、みたいな感じだったから。どんな出来事でも、すべてのことが一期一会ですから。そう考えると、今回新しい出会いもあるんですよね。ギターとパーカッションの方がいらっしゃるんですよ。

鈴木:そうだ!公演ではピアノとヴァイオリンだけでしたけど、そこは新しい出会いですね。

平野:全部新しくアレンジされるってことだよね。リズム隊がいるから、音取りやすくなるのかな。

鈴木:逆にもう、(ヴァイオリンとピアノだけに)慣れすぎちゃってやりづらい~!ってなったらどうしよう(笑)。

平野:確かに。「俺の感じで歌わせてくれよ!」って(笑)。

鈴木勝吾×平野良インタビュー!ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサート「生演奏との“セッション”」に期待

――モリミュの皆さんは、今までにもミュージカルコンサートにご出演されたりもしてきましたが、バンドスタイルではなかったですよね。

鈴木:そうです、その時もピアノとヴァイオリンだけ。

平野:僕らもお客さんも初めて聞く感じになりますよ。

鈴木:ここまで違ったらもはや新曲かもしれない。

平野:アルバム作り直しました!みたいなね(笑)。

鈴木:僕らも未知の感覚になりそうです。

平野:これ、演奏者の方が変わることでも違うんですよ。ジャンフェス(ジャンプフェスタ)の時、ピアニストがただすけさんだった時とか全然違ったもんね!

鈴木:そうだ~!

平野:モモさん(Op.1・2・4・5を担当した境田桃子さん)と広田さん(Op.3を担当した広田圭美さん)でも違ったし。ただすけさんになると、またガラッと全部が変わるから、同じ楽曲でも公演の時とはまったく違う新しい感覚になりそう。

――難解と定評のあるモリミュの楽曲ですが、お二人はどのように向き合ってこられたんでしょうか。

平野:必死です。

鈴木:あははは(笑)。

平野:向き合うというか、どこ見ても逃げようがなかったから(笑)。

鈴木:やっぱり、シャーロック回りの推理の曲は特にね。出会いの曲に始まり、列車の曲になり、その辺りの推理曲一連は大変でしたよね。船での曲とか、舞踏会のあたりも・・・長いのよ!1曲が!

平野:あはははは(笑)!!

鈴木:自分が今どこにいるのか?全然分かんなくなるの。もう慣れましたけど、最初は・・・いやいや、どうやって覚えんねん!みたいな感じでした(笑)。

平野:歌とは・・・?って思ったもんね。

鈴木:1曲とは・・・?みたいなね。このシーン、全部歌でいくんかい!と思ったり。

――ちなみに一番長い楽曲は・・・?

平野:「列車」じゃない?

鈴木:「列車(二人の探偵)」「オペラ(闇の歌劇)」「船(狂騒曲)」。あのあたり?この3つのどれかの、はず。

――歌いこなす秘訣は?

鈴木:秘訣はない・・・とにかく譜面と、音と向き合っただけで。

平野:そうだね、ひたすらやってきただけだね。

鈴木:ただ・・・いつか、新章突入!とかになったら、主題歌は変えようね(笑)。

平野:あははは(笑)!!

鈴木勝吾×平野良インタビュー!ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサート「生演奏との“セッション”」に期待

――コンサートの歌唱予定リストを見て、また歌えるのが楽しみな楽曲を挙げるとしたら?

鈴木:そうだなあ。僕、総じて一幕ラストの曲好きなんですよね。最初にひとりで歌い始めた人が舞台袖に捌けて、それぞれのキャラクターが歌って、最後みんなで一緒に歌う、みたいな構成の曲。楽しかったんですよ。バトン渡しながら、もう一回集まって終幕する、って感じが。

平野:僕は・・・歌う時にまたあの気持ちになるのは、結構しんどい(笑)。シャーロックは後半になるほどウィリアムに対する慟哭のような歌が多くなっていったので。Op.3だったかな、シャーロックがほぼずっと悩んで終わる・・・っていう公演があったんですよ。 その想いを抱えていたので、Op.4やOp.5は動けることが楽しかった印象があります。やるべきことは分かっている、という気持ちが前で前に進めたので、歌う時も気持ちよく心が動くんですよね。

――2.5次元ミュージカルのコンサート公演はいくつか例がありますが、キャラクターの扮装状態ではないキャストの皆さんが登場するのは聞いたことがない気がします。

平野:確かに。聞いたことないかも。

鈴木:これまでにもコンサートに出させていただいた時とか、ジャンフェスでもこのまま歌ったりもしたし、僕は個人でミュージカルコンサートに出演した時にモリミュの曲も歌わせていただいたんですよ。だから、個人的にはあまり構えることなく舞台に立てると思うんだけど、モリミュのみんなと一緒に立ったらまた違うのかな。

平野:本編とは絶対歌い方も変わってくるし、音符に乗せる感情も多少変わるだろうから、どうなるか・・・。僕が一番気になってるのが、今まで芝居で覚えていた歌詞が、「え、なんだっけ・・・?」ってなってしまわないかどうか(笑)。芝居の感情で流れつくから。この1曲を歌うにあたって、どういうアプローチで始まって、どう盛り上がって、どう締めていくか、お芝居と一緒に、ピアノの桃さんやヴァイオリンのしゅうちゃん(林周雅さん)、音楽のただすけさんと 話し合って作ってきたから。

鈴木:そうだね。

平野:それをもう1回、今度はコンサートとして作るとどうなるのか、楽しみでもあり、ちょっと緊張もあり。

鈴木:そもそも2.5次元ミュージカル作品で生演奏を入れている公演って少なくて。コンサートも録音でやるじゃないですか。

平野:そうだね。

鈴木:だから、今回は“セッション”ができるんじゃないかなという楽しみが大きいかも。本編で歌っている時は、物語上「こう」っていう枠を芝居でそこまでたどり着かなければいけないって決めているけれど、コンサートはその日出たとこ勝負で、生演奏の皆さんとその日のグルーヴで歌えるのは、すごく新鮮な気がする。「2.5次元」という枠からいい意味で“飛び出す”楽しみを、皆さんにも感じてもらえるんじゃないかなって思います。

平野:別にふざけるわけじゃなくて、歌詞忘れちゃったらラララ~♪で演奏に乗ればいいんだ。みんなに歌ってもらえばいいよね!「セイ!」って(客席にマイクを向ける動作)。

鈴木:それも含めてね(笑)。すごく楽しみ。

――チケット完売状態ではありますが、配信で全国から観ることができます。コンサートのご成功をお祈りしております。

平野:お芝居みたいに毎公演新たな発見がある、ということとは違うと思うんですけど、日替わりゲストもいますし、本編で聴くのとはまた違う日々のグルーヴの違いがきっと出てくるでしょうから、チケットが取れなかった方もぜひ配信で楽しんでいただきたいですし、来ていただける方は、新しい劇場でどっぷり音に浸っていただけたらいいなと思います。

鈴木:原作を愛し、ミュージカルも愛してもらったからたどり着けたコンサートだと思うので、皆さんにどれだけ恩返しできるかを、カンパニーみんなで考えていきたいと思います。そうだ、皆さんワイン飲んでから来てくれたらいいかも。なんなら食事できるところでやりたかったぐらいです(笑)。それはいつか個人的にやろうかな。10公演、喉に気をつけながら、皆さんに必死にモリミュの音楽を届けたいと思います。

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ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサート 公演情報

<上演スケジュール>
2024年7月11日(木)~7月15日(月・祝) シアターH

<スタッフ・キャスト>
【原作】構成:竹内良輔 漫画:三好輝「憂国のモリアーティ」(集英社「ジャンプSQ.」連載)
【構成・演出】西森英行
【音楽監督】ただすけ

【出演】
鈴木勝吾、平野良/久保田秀敏、山本一慶、井澤勇貴、長江崚行/鎌苅健太/髙木俊
熊田愛里、柴野瞭、高間淳平、永咲友梨
Piano:ただすけ、Violin:林周雅、
Guitar:伊藤ハルトシ、野口亮(7月14日のみ)、Percussion:notch

【ゲスト】
7月11日(木)14:00/18:30 藤田玲、川原一馬
7月12日(金)14:00/18:30 七木奏音、大湖せしる
7月13日(土)14:00/18:30 大湖せしる、根本正勝
7月14日(日)17:00 七木奏音、山内優花
7月15日(月・祝)12:00 赤澤遼太郎、小南光司

ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサート ライブ配信・アーカイブ配信

【配信公演】
2024年7月12日(金)14:00(100回記念公演) ゲスト:七木奏音 大湖せしる
2024年7月12日(金)18:30 ゲスト:七木奏音 大湖せしる

【ライブ配信(見逃し配信付き)】
[配信期間]
ライブ配信:各公演上演開始~公演終了まで
見逃し配信:7月13日(土)18:00~19日(金)23:59まで

[販売期間]
7月5日(金)12:00~19日(金)20:00まで

【アーカイブ配信】
[販売期間]
7月24日(水)12:00~8月6日(火)23:59まで
[視聴期間]
購入から7日間

2024年7月15日(月・祝)12:00 ゲスト:赤澤遼太郎 小南光司
2024年7月15日(月・祝)17:00(千秋楽)

【ライブ配信(見逃し配信付き)】
[配信期間]
ライブ配信:各公演上演開始~公演終了まで
見逃し配信:7月16日(火)18:00~22日(月)23:59まで

[販売期間]
7月8日(月)12:00~22日(月)20:00まで

【アーカイブ配信】
[販売期間]
7月27日(土)12:00~8月9日(金)23:59まで
[視聴期間]
購入から7日間

【販売価格】
各3,700円(税込)

\DMM TVでライブ・アーカイブ配信あり/

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ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサート Blu-ray(CD付)発売

【発売日】2024年12月25日(水)発売
【価格】12,980円(税抜価格11,800円)
Blu-ray(CD付)
Disc 3枚組(Disc 1:本編映像 Disc 2:特典映像 Disc 3:特典CD)
《本編映像》7月15日(日)大千秋楽公演を収録予定
《特典映像》メイキング映像(稽古場、バックステージ、ゲストコーナー等)
《特典CD》本編公演の歌唱楽曲を収録(ライブ音源/収録曲数未定)
《封入特典》ブックレット

【特典情報】
《初回生産限定封入特典》ランダムブロマイドL判2枚セット(全8種)

【特設サイト】https://tce-25jigen.jp/shop/moriarty
《特設サイト特典》
スペシャルDVD:キャストによる公演の振り返り座談会映像を収録予定
予約期間:7月11日(木)10:00~11月10日(日)23:59
《特設サイト早期予約特典(12日間限定)》
舞台写真L判8枚セット:7/22(月)23:59までの早期予約で特設サイト特典に加え付いてくる!
予約期間:7月11日(木)10:00~7月22日(月)23:59

《法人特典》
アニメイト(通販含む):ブロマイドL判3枚セット
Amazon.co.jp:ブロマイドL判3枚セット
楽天ブックス:ブロマイドL判2枚セット

発売元:株式会社マーベラス 販売元:TCエンタテインメント株式会社

詳しくは【モリミュ公式サイト】https://www.marv.jp/special/moriarty/index.html

ヘアメイク:趙英
スタイリスト:吉田ナオキ

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)



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この記事を書いた人

ひょんなことから演劇にハマり、いろんな方の芝居・演出を見たくてただだた客席に座り続けて〇年。年間250本ペースで観劇を続けていた結果、気がついたら「エンタステージ」に拾われていた成り上がり系編集部員です。舞台を作るすべての方にリスペクトを持って、いつまでも究極の観客であり続けたい。

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