昨年末、開催された「ジャンプフェスタ2023」。毎年、イベント内では集英社「週刊少年ジャンプ」をはじめとするジャンプ関連コンテンツの舞台化に関する振り返りと新作公演情報などが発表される。株式会社ネルケプランニングのトークステージでは、今回も様々な“ここだけ”トークが展開された。その一部をご紹介する。
本記事では、昨年10月に初のライブ公演が行われたミュージカル『新テニスの王子様』のトークステージの模様をお届け。イベントには、種ヶ島修二役の秋沢健太朗、越前リョーガ役の井澤勇貴、徳川カズヤ役の小野健斗が「Revolution Live 2022(通称:レボライ)」のグッズである松明型のペンライト、オリジナルレボリューションライト2022を手に登壇し、MCの鎌苅健太と共にトークを繰り広げた。
ジャンフェス初登場となった井澤は、「すごく嬉しいね!」と客席に声をかけながら、参加できた喜びを爆発させていた。というのも、鎌苅曰く井澤は昔から「ジャンプっ子」だったそうで、本人は「いまだに、いつかドライブBができると思っていますから」と、少年心を忘れない発言をしていた。
話題は「テニミュ教えてやるぜ」のコーナーへ。ちなみにこのコーナー名は、井澤がソロ曲の「遊んでやるぜ」にかけて、SNSなどで「テニミュ!教えてやるぜ!」と書いていたことから取られたものだそう。
質問内容は、事前に募集された「新テニミュに関する質問」に寄せられたものの中から、ランダムで選ばれた。
「秋沢さんへ。種ヶ島修二と大曲竜次の関係性など、役作りする上で意識したことは?」
秋沢と大曲竜次役を演じていた畠山 遼は、偶然出身県が同じ秋田県だったこともあり、共通の話題ですぐに意気投合したという。そこで「ダブルスで戦う中学生役の子たちは初舞台に近い状態だから、僕らは役割分担をしていこうって、ある程度決めていたんですよ。例えば、ダンスのカウントメモを取るのは僕、中学生役の子に伝える雰囲気を作るのは遼くん。役としての立ち位置は反対っぽいんですけど、遼くんがお母さん、僕がお父さんみたいな感じになるようにしていました」と、役者の先輩としての立ち振る舞いを話し合っていたそうだ。
その上で、「対戦相手の共朗(真田弦一郎役の吉田共朗)と拓弥(亜久津 仁役の益永拓弥)が『負けないぞ』という気持ちでいてくれたから、僕らもいろいろ考えることができて、みんなで役作りをした感じでした」と、若手の奮闘を称えていた。
「中学生のキャラを演じるとしたら?」
新テニミュのキャストの中には、テニミュ出演経験を持つキャストもおり、徳川カズヤ役の小野はその一人。1stシーズン立海の柳 蓮二役を演じていた小野は、新テニミュでも一瞬柳 蓮二の姿にイリュージョンして登場している。その時にいろいろ思い出したそうで、「またやりたいなって思いました。テニミュ4thシーズンは今氷帝公演をやっているから、この後立海公演があるでしょ。・・・ワンチャン、あるかもしんない」と呟くと、一斉に「ないよ(笑)!」とツッコミを受けていた。
井澤が名前を挙げたのは、立海の真田弦一郎役。「あの無骨な感じ、やってみたい」とのこと。秋沢は、氷帝の跡部景吾と不動峰の石田 銀の名前を挙げた。跡部については「これは誰もが憧れる役だと思う」と理由を挙げ、井澤と鎌苅に求められ、「俺様の美技に酔いな」の台詞を披露。
石田 銀については、自分の毛量の多さから、スキンヘッドの頭への憧れがあると言い、すでに新テニミュの公演中に楽屋でよく台詞の言い方を本気で練習していたことを明かした。(小野曰く「自分の役の台詞より練習が多かったかもしれない(笑)」)
「井澤さんへ。演じているキャラクターの好きなところはどこですか?」
この質問に、井澤は「リョーガは飄々としていて、まだまだ未知の部分がたくさんありますよね。そこかな。あと、チビ助が大好きなところです!」と即答。ここで、鎌苅が前日のテニミュトークステージで、今牧が尊敬する人に井澤の名前を挙げたことを伝えると、「おいおいおい・・・輝琉くん、好きなもの買ってやるよ!」と、メロメロに。その上で「僕も(今牧を)尊敬してるんですよ。たぶん、高校生チームは、中学生役の子たちのことをみんな尊敬してると思います。彼らは稽古中から毎回120%なんですよ。役者人生が長くなってくると、力の入れどころってある程度分かってくるんですよね。でも、彼らはそんなペース配分しない。常に全力。それを目の当たりにしていると、このままじゃダメだって思う。多分、僕だけじゃなくて高校生チームはみんな、感化されてると思います」と語った。
「テニミュキャストになって嬉しかったこと、もしくはよかったことは?」
新テニミュへの出演が決まる前から、テニミュへの憧れを度々口にしていた井澤は、「本当に幸せ。一番はやっぱり、原作者である許斐 剛先生に会えたことです」と語った。SNSなどでも明かしているが、新テニミュに出てから井澤は許斐先生と度々交流しているようで、「当然すごい人なんですよ。誰もが知る漫画を生み出した先生ですから。そんなすごい人なのに、本当に心が優しくて、愛情深い。こういう人になりたいなと思いました」と尊敬の念を口にした。
すると、秋沢も「レボライの時、『これから先も新テニミュが続いていったら、君たちが初代だから』と言ってくださって。その言葉がぐっと刺さって。0から1にする段階を一緒にできることって、こんなにありがたいことなんだって感動しました」とエピソードを明かした。
関わる者が“神”とあがめてやまない許斐先生だが、小野が「さっき先生から『ジャンプフェスタがんばってね、よろしく』ってメッセージがきた」と言うように、フランクにキャストたちと交流している一面も。このメッセージに3人は「先生!我々楽しんでいます!新テニミュに出られて最高です!!」、鎌苅も「僕もテニミュ初代宍戸として出られて幸せです!」と応えていた。
「小野さんへ。ここだけは譲れない、新テニミュのイチ押しポイントは?」
これについて、小野は「やっぱり歌かな。新テニミュが始まって、すごくレベルが上がっているのを感じました。経験値のある人が多いから」とコメントし、鎌苅も大きく頷いた。
「小野さんへ。徳川を演じる際、柳を演じていた当時と一番大きく変わったと思うことは?」
この質問にも、小野はしみじみと語った。「テニミュ1stシーズンの時は、初めての舞台で何もできなかったんです。悔しい思い出しかなくて。そこから年月が経ち、新テニミュでは先輩として背中を見せなければいけない立場になった、という部分が一番大きな変化ですね。その仕事に対する姿勢で、みんなにいい影響を与えられたらと思いながらやってました」。
ちなみに、同じ1stシーズンに出演していた小野と鎌苅は、Dream Liveで同じステージに立った。当時について、小野が「当時は怖かったですよ。ケンケン(鎌苅)が、というわけではなく、先輩は怖いっていうイメージだった。特に氷帝はオーラがすごくて」と言うと、「正直、僕らの時代はとんがってました(笑)。でも、仲は良かったよね」と鎌苅。これもまた、時の流れを感じる話だった。
貴重な話が飛び交ったところで、最後は「『ディスタンス』振付講座」へ。新テニミュのアンコールソングである『ディスタンス』の振付をみんなでやってみよう!ということで、井澤の「『ディスタンス』、教えてやるぜ!」のコールに続き、秋沢の「まずは指を一本立て、指で距離を取ってくださいね。そして、前も~横も~見ちゃダメ~、こっちは見ていいよ~(中略)最後は一緒にレボリューション!」という独特の振付解説のもと、公演のアンコールさながらにファンと一体となって踊り、トークステージを締めくくった。
テニミュは、3月5日(日)までミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝の公演を行っている。井澤は「連載当時から、手塚と跡部の試合にすごく胸を熱くしていたんですよ。それを、新テニミュでも共演した2人が演じているっていうのは、なんか自分のことのように嬉しいです」とコメント。
秋沢も「新テニミュに出ていた時から、負けられないという思いを僕らに話してくれる時があるんですよね。同じ役者なので、偉そうなことを言うつもりはないんですが、なんか親のような気持ちです」、小野も「何人かとたまに『がんばってるか?』なんて連絡を取るんですけど、みんな必死に食らいついてがんばってますよね」と、それぞれ健闘を称えていた。
鎌苅は、テニミュ4thシーズンで宍戸 亮役を演じる広井雄士と連絡を取っているそうで、「お互いに動画を送り合うことも。それに対して、井上 守を演じている北代高士が『なんで俺には送ってくれないんですか!』って連絡してくるんですよ(笑)」と、世代を超えたテニミュキャストたちの交流を教えてくれた。
新テニミュを経ての、テニミュ4thシーズンという新しい展開が、今後どんな変化をもたらすのか注目だ。最後に、井澤は「中学生の子たちを見ていると、この子たちに育っていってほしいと非常に強く思うんです。それには皆様の応援がないと叶いません。皆様、ぜひ彼らのサポート、応援をよろしくお願いします。そして、新テニミュは絶対最後までやりますので!リョーガは任せてください」と力強く宣言。
今後もテニミュ・新テニミュから目が離せない。
なお、新テニミュ初のライブ公演、ミュージカル『新テニスの王子様』Revolution Live 2022のBlu-ray・DVDが2月24日(金)に発売開始予定。こちらもぜひチェックを。
【アニメイトで購入】
【Blu-ray】ミュージカル『新テニスの王子様』Revolution Live 2022 初回数量限定5枚組SP版(Blu-ray3枚+CD2枚/三方背ケース・デジパック仕様)
【Blu-ray】ミュージカル『新テニスの王子様』Revolution Live 2022 通常版
【DVD】ミュージカル『新テニスの王子様』Revolution Live 2022 通常版
ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝 公演情報
上演スケジュール・チケット
【東京公演】2023年1月7日(土)~1月15日(日) TACHIKAWA STAGE GARDEN
【大阪公演】2023年1月20日(金)~1月29日(日) メルパルクホール大阪
【福岡公演】2023年2月3日(金)~2月5日(日) キャナルシティ劇場
【岐阜公演】2023年2月17日(金)~2月19日(日) 土岐市文化プラザ サンホール
【東京凱旋公演】2023年2月25日(土)~3月5日(日) TOKYO DOME CITY HALL
スタッフ・キャスト
【原作】許斐 剛「テニスの王子様」(集英社 ジャンプ コミックス刊)
【脚本・作詞・演出】三浦 香
【音楽】坂部 剛/Yu(vague)
【振付】遠山晶司(梅棒)/YOU
【出演】
<青学(せいがく)>
越前リョーマ役:今牧輝琉 手塚国光役:山田健登 大石秀一郎役:原 貴和
不二周助役:持田悠生 乾 貞治役:塩田一期 菊丸英二役:富本惣昭
河村 隆役:大友 海 桃城 武役:寶珠山 駿 海堂 薫役:岩崎悠雅
堀尾聡史役:りょうた 加藤勝郎役:戸塚世那 水野カツオ役:市川愛大 池田雅也役:大野紘幸
<氷帝>
跡部景吾役:高橋怜也 忍足侑士役:草地稜之 宍戸 亮役:広井雄士
向日岳人役:小辻 庵 芥川慈郎役:横山賀三 滝 萩之介役:中田凌多
樺地崇弘役:栗原 樹 鳳 長太郎役:明石 陸 日吉 若役:酒寄楓太
<聖ルドルフ>
観月はじめ役:三井淳平 不二裕太役:石原月斗
<山吹>
南 健太郎役:桑原 勝、千石清純役:TAISEI
井上 守役:北代高士
<テニミュボーイズ>
赤峰 優 西岡諒佑 益川和久
ライブ配信・アーカイブ配信
【配信プラットフォーム】U-NEXT
【特設ページ】https://t.unext.jp/r/4thseason_2023hyotei
配信期間
①1月7日(土)17:30公演
<初日:スイッチング映像>
ライブ配信:1月7日(土)17:30~公演終了まで
見逃し配信:準備が整い次第~1月14日(土)23:59
②2月25日(土)12:30公演
<青学(せいがく)スイッチング映像>
ライブ配信:2月25日(土)12:30~公演終了まで
見逃し配信:準備が整い次第~3月4日(土)23:59
③2月25日(土)17:30公演
<氷帝スイッチング映像>
ライブ配信:2月25日(土)17:30~公演終了まで
見逃し配信:準備が整い次第~3月4日(土)23:59
④3月5日(日)17:30公演
<大千秋楽:スイッチング映像>
ライブ配信:3月5日(日)17:30~公演終了まで
見逃し配信:準備が整い次第~3月12日(日)23:59
視聴料
ライブ配信+見逃し配信付き:各3,700円(税込)
販売期間
①1月7日(土)17:30公演
<初日:スイッチング映像>
2022年12月31日(土)12:00~2023年1月14日(土)12:00
②2月25日(土)12:30公演
<青学(せいがく)スイッチング映像>
2月18日(土)12:00~3月4日(土)12:00
③2月25日(土)17:30公演
<氷帝スイッチング映像>
2月18日(土)12:00~3月4日(土)12:00
④3月5日(日)17:30公演
<大千秋楽:スイッチング映像>
2月26日(日)12:00~3月12日(日)12:00
アーカイブ配信
①1月7日(土)17:30公演
<初日:スイッチング映像>
1月19日(木)12:00~3月23日(木)23:59
②1月7日(土)17:30公演
<初日:全景映像>
1月19日(木)12:00~3月23日(木)23:59
③2月25日(土)12:30公演
<青学(せいがく)スイッチング映像>
3月9日(木)12:00~3月23日(木)23:59
④2月25日(土)17:30公演
<氷帝スイッチング映像>
3月9日(木)12:00~3月23日(木)23:59
⑤3月5日(日)17:30公演
<大千秋楽:スイッチング映像>
3月17日(金)12:00~3月23日(木)23:59
アーカイブ視聴料
①③④⑤:各3,700円(税込)/②:2,800円(税込)
視聴期限:購入から7日間
公式サイト
【公式サイト】https://www.tennimu.com/
【テニミュ・モバイル】https://sp.tennimu.jp/
(C) 許斐 剛/集英社・新テニミュ製作委員会