浦井健治、成河、濱田めぐみ、柚希礼音が模索する新作ミュージカル『COLOR』稽古場レポート


2022年9月5日(月)開幕するミュージカル『COLOR』の稽古場取材会が行われた。本作は、草木染作家・坪倉優介が自身の体験を綴ったノンフィクション「記憶喪失になったぼくが見た世界」(朝日新聞出版)をベースにした新作オリジナルミュージカル。浦井健治、成河、濱田めぐみ、柚希礼音が出演し、シンガーソングライターの植村花菜が初のミュージカル作品の楽曲を手掛けている。

ゼロからの新作ミュージカルの創作の過程は、試行錯誤の連続。初めて歌唱シーンが披露されたこの取材会でも、各シーンのの合間ではシーンが終わるごとにさらに各シーンをブラッシュアップしていく作業が行われていた。

出演者は4名だが、各回の出演者は“ぼく”と“母”と“大切な人たち”の3名のみ。2組の固定チームでの上演となる。1組は“ぼく”=草太に浦井、母=葉子に柚希、“大切な人たち”に成河。もう1組は、ぼく=草太に成河、母=葉子に濱田、大切なひとたちを浦井が演じる。この日は、2組を入れ替えながら3シーンが披露された。

1シーン目は、“ぼく”草太がある日交通事故で全ての記憶を失くしてしまう場面。過去の経験の記憶だけでなく、食べること、眠ること、熱い、冷たいなどの記憶までも無くしてしまう。母・葉子は草太の記憶を取り戻してあげたいと、過去の写真を見せたりしながら必死になって色々と教える毎日だが・・・。「草太=成河/葉子=濱田/大切な人たち=浦井」で、成河の歌う「♪どうして」と、濱田が歌う「♪夢おいかけて」の2曲が歌われた。

2シーン目は、事故後3ヶ月の場面。母・葉子は、なかなか記憶が元のようには戻らない草太を、同じような歳の子と過ごせば過去を思い出すきっかけになるのではないか・・・と思い大学に復学させる。きっと何かを思い出せるのではないか、という期待を込めて。

ある日、自宅に帰った草太が大学で友人ヒカルと話したことを葉子に話している。しかし、草太は過去のことを話されても記憶の断片がたまに出てはくるが、元のようにはならない。何とか思い出そうと過去の手紙や写真などを見ながらもがき続けている。

このシーンは「草太=浦井/葉子=柚希/大切な人たち=成河」「草太=成河/葉子=濱田/大切な人たち=浦井」とそれぞれの組み合わせで「♪ぼくの万華鏡」という楽曲を通じてもどかしい状況を歌い上げた。

3シーン目は、草太が“色”というものに興味を抱き、大学の授業で出会った染色に夢中になっていく場面。しかし、まだ自分だけ皆と同じになれないと感じている草太。そんな草太に葉子が言葉を投げかける。

ここでは「草太=浦井/葉子=柚希/大切な人たち=成河」のチームで「♪ぼくの行き先」、そして母が想いを込めて歌い上げる「♪COLOR~いのちの色」の2曲がお披露目となった。

歌唱披露終了後、ぼく/大切な人たち役の浦井は「このメンバーだからこそできる二つのチームになっていってると思います。ただ、その二つのチームどちらも同じ坪倉さんの人生を尊重しながら紡いでいき、色づいていっているという感じがします。舞台上には3人しか乗っていないけれど、プロデューサーさんや、作曲家さんや脚本家さん、演出家さん、カンパニー全員の思いが乗っているので、みんなで作ったという空間が必ず板の上には密度として乗るという空気感がこの作品はあると思います」と語る。

そして「稽古は大変ですが、それが心地よく『よしやるぞ』という気持ちがおのずと出てきます。それはきっと、今、伝えたいメッセージがこの作品にはあるからかなと思っているので、ぜひ皆さんのタイミングで良いので、劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」と呼びかけた。

ぼく/大切な人たち役の成河も「決して過剰な派手さはないんです。しかし、派手さ華やかさではなくて、言葉で伝えきれない、すごく小さなものを大切に大切にみんなで日々日々考えて作っているような気がしています」と挨拶。

また「2チーム制というか、2バージョンで、その言葉にできない何かを二つの方向から見てみる、という作業を本当に全員でやっています。(浦井)健ちゃんも言っているように、その密度が舞台上には絶対乗ると思います。よく『皆で作ってます』と言うんですが、みんなで作るということはすごく時間がかかり、全然簡単なことじゃないんです。今回のこの“みんなで作る感”がここまで極まったカンパニーというのは、本当にそうそうないと思います」と手探りの現状を赤裸々に明かす。

「多分ゲネプロあたりでもう1曲増えるんじゃないですか(笑)。それぐらいの感じで日々日々、模索し続けています。実は台本の中にもあるのですが、ゴールがないので探し続ける。その探し続ける何かっていうものをお客さんとどう共有できるのか、ということを楽しみにしてます」と笑った。

そして、母役の濱田は「この作品は、常に現在進行形だな、と感じています。開幕してからもみんなの思いが繋がっていき、きっと千秋楽を迎えた後も、我々演じた者たち、スタッフさんたち、そしてご覧になった方たちも終わりじゃなくて、この作品に関わった人、観終わった人、全ての人の心の中に、ものすごく大切なものを受け取れる作品だと思うんです。それが何か、というのは、関わった人、そして観た方が各々1人1人全然違う色を持ってると思います。だから、そのご自身の色を見つけに来ていただきたいですし、見つけた色を大切に大切に育てて、あなたの育てた色を人生に入れていただきたいなと思っております」とコメント。

同じく母役の柚希も「本当にすごい稽古場で、あと2週間で初日ですが、また昨日も作品を良くするために曲を変えようとか、ずっと挑み続けています。本来ならば、初日に向かっていく時期で、時間がないから避けて通るところなのに、そこを最後まで粘るという、すごく良い時間を過ごしてるなと思っています。稽古場では、もう片方のチームの時に観られるので、もうそれが楽しすぎて。勉強のために観てますということではなく、観ててワクワクする。こんな稽古場ってあるんだなって思っています。カンパニー全員で作ってきたものを観ていただけるということ、そしてお客様が入ったらさらにどう変化していくか、とても楽しみです。東京公演そして、大阪、愛知にも行きますので、どうぞ皆さま観にいらしてください」と呼びかけた。

ミュージカル『COLOR』は、9月5日(月)から9月25日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場、9月28日(水)から10月2日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、10月9日(日)・10月10日(月・祝)に愛知・ウインクあいちにて上演される。

また、9月11日(日)の20:00公演では、一夜限りのスペシャルライブ&トーク開催の開催も決定。浦井、成河、浜田、柚希に加え、音楽を担当する植村花菜が参加するとのこと。

ライブ&トークのチケットは、ホリプロステージのみでの取り扱い。ホリプロステージプレミアム会員を対象に8月23日(火)12:00より先着販売が行われる。一般発売は8月23日(火)17:00よりスタート。

【詳細】https://horipro-stage.jp/pickup/color20220815/

(撮影/田中亜紀、ピアノ演奏/木原健太郎)

新作オリジナルミュージカル『COLOR』公演情報

上演スケジュール・チケット

【東京公演】2022年9月5日(月)~9月25日(日) 新国立劇場 小劇場
【大阪公演】2022年9月28日(水)~10月2日(日) サンケイホールブリーゼ
【愛知公演】2022年10月9日(日)・10月10日(月・祝) ウインクあいち

スタッフ・キャスト

【出演(50音順)】
浦井健治 成河 濱田めぐみ 柚希礼音

【原作】坪倉優介「記憶喪失になったぼくが見た世界」
【音楽・歌詞】植村花菜
【歌詞・脚本】高橋知伽江
【演出】小山ゆうな
【編曲・音楽監督】木原健太郎
【振付】川崎悦子

【公式サイト】https://horipro-stage.jp/stage/color2022/
【公式Twitter】@NewMusicalCOLOR






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