鴻上尚史の新作『アカシアの雨が降る時』は久野綾希子、前田隆太朗、松村武と綴る“時と記憶”を巡る家族の物語

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2021年5月から6月にかけて、鴻上尚史による新作『アカシアの雨が降る時』の上演が決定した。本作は、六本木に2018年に完成した劇場「六本木トリコロールシアター」と、作家・演出家の鴻上尚史の演劇制作会社サードステージが、2021年春、暖かみのある劇場で、3人芝居という少人数かつ上質な作品を届けたいと共同で企画した作品。

出演は、鴻上とは2回目のタッグとなる久野綾希子と、2.5次元作品からストレートプレイへと幅を広げてる前田隆太朗、劇団「カムカムミニキーナ」主宰であり、劇作家・演出家でもある松村武の3名。自分の孫を大学時代の恋人だと信じる女性、その孫、その息子と、3世代にわたる家族のリアルを、ファンタジックな物語に仕上げる。

『アカシアの雨が降る時』は、5月15日(土)から6日13日(日)まで東京・六本木トリコロールシアターにて上演される。チケットは、4月3日(土)10:00より一般発売開始。

目次

あらすじ

母が倒れた。病院に駆けつけると、母は自分のことを20歳の大学生だと思い込んでいた。そして、私の息子を、つまり、母の孫を自分の恋人だと信じて呼びかけた。母の恋人、つまり私の父と息子は、顔がよく似ていた。母と父は大学生の時に出会ったのだ。
医者は、母は病気であり、母の妄想を否定してはいけないと告げた。息子は母の恋人として話し、私は恋人の父、つまりは私の祖父だと振る舞った。こんがらがった関係の中、母は大学に戻ると言い出した。
70年代初頭、恋と革命が途方に暮れ始めるキャンパスへと。

コメント紹介

『ローリング・ソング』を2018年に上演した時に、久野綾希子さんに感動しました。演技も人柄も歴史も、すべてひっくるめて感動して、ぜひ、もう一度、久野さんとご一緒したいと熱望しました。それがやっとかないました。久野さんは笑いを取る芝居をそんなにやってきてないとおっしゃるのですが、信じられないぐらい の抜群のコメディエンヌで、それもまた、久野さんと一緒に芝居を創りたいと思った理由です。
久野さんが演じるのは、自分のことを20歳の大学生だと思い込み、自分の孫を大学時代の恋人だと信じる女性です。その孫役には、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンをはじめとして多くの舞台を経験している期待の若手、前田隆太朗さん。演技に対する真剣さとエネルギーの強さが素敵です。そして、彼の父親、久野さんの息子を演じるのは、カムカムミニキーナの主宰者であり、劇作家・演出家の松村武さん。カムカムミニキーナのお芝居で自由奔放に演じている姿を見るたびに、いつか僕の作品に出ていただきたいと思っていました。
ということで、素敵な三人に集まっていただきました。自分のことを20歳の大学生だと信じた母は、恋人と信じる孫と共に70年代初頭のキャンパスに帰ろうとします。医者は、決して患者の妄想を否定してはいけないと言います。じつは、息子である父は離婚していて、孫である息子は離婚の原因をめぐって父とずっと対立して たのです。けれど、息子と孫は大慌てで、その幻想が壊れないように母を守ろうとします。おかしくて、かなしくて、切なくて、わくわくする家族の物語の始まりです。ご期待ください。

公演情報

『アカシアの雨が降る時』

2021年5月15日(土)~6日13日(日) 六本木トリコロールシアター

【作・演出】鴻上尚史

【出演】久野綾希子、前田隆太朗、松村武

【公式サイト】http://www.thirdstage.com/tricolore-theater/acacia2021/

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