ミュージカル『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』明日海りお×戸田恵子インタビュー「組み合わせも面白い」


化粧業界に革命を起こした二人の女性創業者、エリザベス・アーデンとヘレナ・ルビンスタイン。その情熱と波乱の人生を描いたミュージカル『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』が、明日海りおと戸田恵子の共演で、2023年5月7日(日)に東京・日生劇場にて日本初演を迎える。開幕間近に迫る中、エリザベス・アーデン役を演じる明日海と、ヘレナ・ルビンスタイン役を演じる戸田のインタビューが到着した。

なお、東京公演ではブロードウェイ版のクリエイティヴ陣が来日し、カーテンコール内にて日本公演主演2名と共に作品について語るスペシャル・トークバックが開催(日時限定)されるほか、S席追加&注釈付S席販売も決定した。

5月8日(月)18:00回登壇: スコット・フランケル(音楽)
★ 5月9日(火)13:00回登壇: マイケル・コリー(歌詞)
★ 5月9日(火)18:00回登壇: ダグ・ライト(脚本)

――出演が決まった時の心境と、本作で楽しみにしていることを教えてください。

明日海:最初にブロードウェイの公演のダイジェスト映像を観させていただいたのですが、美術と衣裳を始め、すべてがおしゃれなミュージカルだなという印象でした。 台本を読ませていただいたら、これまでになかった物語でとても面白かったので、それを今回、G2さんがどのように演出されるのか、すごく楽しみです。楽曲が難しいので、楽しみと同時に不安もありますが、戸田さんと歌わせていただけるのも楽しみにしております。

戸田:私は出演が決まって、嬉しい気持ちよりも、驚きの方が大きかったです。ブロードウェイでヘレナを演じていたのが、私の憧れのパティ・ルポーンさんという俳優さんでしたので、そのパティさんが演じた役柄を私が務めるということに本当にびっくりでした。 ただ、こうしたチャンスは二度とないことだと思うので、大きなチャレンジだと思い、出演させていただくことになりました。ブロードウェイでパティさんが出演されたこの作品を観劇しましたが、とても美しいミュージカルだと思いました。化粧品を扱っている二人の物語なので、華やかできれい。ただ、観劇している時は難しそうとは感じなかった楽曲がとても難しくて、それにも驚いています。

――役作りをする上で、それぞれの人物についても調べていると思いますが、そうしたリサーチの中で、エリザベスとヘレナはどんな人物だと感じていますか?

戸田:ヘレナ・ルビンスタインはとにかくお金持ち。化粧品会社の投資者として、かなりの財をなした人というイメージです。脚本を読んでも“成り上がった人”という印象は強く持ちました。ただ、そうした成功がありながらも、人生としては不遇だったという描かれ方をしています。旦那さんや息子さんとうまくいかず、全てが成功した人生だったわけではないのかなと思います。

明日海:エリザベス・アーデンは、田舎から出てきて、たくさんの苦労をしたのですが、物語がスタートする時点では事業が成功して、華やかな生活を送っています。今よりもずっと男女格差があった時代だと思うので、事業の立ち上げは本当に大変なことだったと思いますし、強い信念やプライドを持っている人なんだろうと思いました。 ただ、この作品に限らずですが、私は実在の人物を演じる時には、実際に起きたことにとらわれすぎず、台本を読み込むことの方が大事だと思っています。 あまりに演じる人物をリスペクトしすぎてしまうと、この作品で描かれている彼女のウィークポイントやチャームポイントを表現できなくなってしまう気がするんです。 なので、この作品やこのキャストならでのバランスを考えながら演じていきたいと思っています。

――エリザベスとヘレナの生き方については、どう感じましたか?

戸田:芯の強い二人なので、私が女優という仕事をしていくにあたっては共感するところはありますが、同調はしたくないですね。 とはいえ、二人が生きていた20世紀前半は、女性が活躍するのは本当に大変なことだったと思いますので、彼女たちの持つ意志の強さには憧れるものもあります。 強い女性だなと思います。 最後はすごく切ないですが。

明日海:二人の女性が意地を張り合って、ライバル心を剥き出しにする姿は、ある種、気持ちがいいなと思います。 私たちは今、あからさまに対抗心を出して挑むことってないじゃないですか。 そうした気持ちがあっても、オブラートに包んであまり人に見せないことが多いと思います。 なので、二人のやりとりは観ていて気持ちいいと思いました。 私もこうした仕事をしているので、彼女の持つ負けたくないと思う気持ちや、情熱を捧げる姿、最後まであがき続けようとする姿は羨ましくもあります。 エリザベスはきっと、「生きた甲斐があったな」と思って死んでいくんじゃないかなと感じました。

――初共演となるお二人ですが、お互いの印象を教えてください。

戸田:今回、ご一緒することが決まる前に、ドラマで(明日海を)観て名前を覚えていたんですよ。 すごく印象に残る演技をされていて、お名前を調べたら明日海さんで。 なので、ご一緒できるのがすごく楽しみです。 初めてお会いした時には、映像で拝見するよりも細くて華奢な方という印象でした。 ナイーブで柔らかい方だったので、宝塚歌劇団で男役をしていた当時のカチッとした姿とのギャップが素敵だと思いました。

明日海:私は幼い頃から、戸田さんの出演されていたドラマも映画もたくさん観させていただいています。 ですので、今回、共演させていただけるのが本当に嬉しく、信じられませんでした。 お会いしたらすごく柔らかな方という印象を受けました。 ブログなどを読ませていただくと、すごくフットワークが軽くていらっしゃるし、エネルギーに溢れている方だと思います。 観劇もたくさんされているそうなので、今回の共演で、色々とお勉強させていただければと思います。

――本作の見どころは?

戸田:この作品は、あまりない珍しいミュージカルだと思いますので、たくさんの方に喜んでいただけたら嬉しいです。 明日海さんはきっとこれからもたくさんの舞台にご出演されていくんだと思いますが、私はもうそれほどたくさんは出られないかもしれない。 なので、この組み合わせも面白いと思います。 たくさんの女優さんがいらっしゃる中で、私を選んでいただいて、こうした作品に出演させていただけるのは奇跡だと思います。 ぜひ多くの方に楽しんでいただき、たくさん笑っていただける作品にしたいと思っています。

明日海:エリザベスとヘレナは、違う場所にいながらも運命がリンクしていくという、素晴らしい脚本の作品。 笑っていただけるシーンもありますし、女性たちに翻弄されていく男性たちもすごく面白い。 おしゃれな世界観が広がるミュージカルですので、きっとたくさんの方に楽しんでいただけると思います。 戸田さんに負けないようにがんばます。

『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2023年5月7日(日)~5月17日(水) 日生劇場
【大阪公演】2023年5月27日(土)~5月29日(月) 森ノ宮ピロティホール
【名古屋公演】2023年6月2日(金)~6月4日(日) 御園座
【京都公演】2023年6月8日(木)~6月13日(火) 京都劇場

※東京公演 S席追加販売&注釈付S席販売!
美術プラン確定につき、S席追加販売&注釈付S席を販売中。詳細はTBSチケットにて。

スタッフ・キャスト

【脚本】ダグ・ライト
【音楽】スコット・フランケル
【歌詞】マイケル・コリー

【翻訳・訳詞・演出】G2

【出演】
エリザベス・アーデン: 明日海りお
ヘレナ・ルビンスタイン:戸田恵子

トミー・ルイス:上原理生
ハリー・フレミング:吉野圭吾

朝隈濯朗 後藤晋彦 俵和也
井上珠美 河合篤子 罍陽子 小林由佳 原広実 彩花まり 美麗 吉井乃歌

あらすじ

20世紀前半の化粧品業界に革命を起こしたエリザベス・アーデンとヘレナ・ルビンスタイン。
二人の創業者は共に貧しい家に生まれるも、独自の発想と行動力でそれぞれのブランドを全米屈指の地位へと押し上げた。
アーデンは可愛らしいピンクのパッケージでヒットを連発、ルビンスタインは科学的アプローチを売りにした商品が絶大な支持を得る。
順調に売り上げを伸ばす二人だったが、互いをライバル視するあまり、相手の会社を貶めるべく卑劣な罠を仕掛ける。
しかし、そのことが却ってお互いを窮地に追い込むこととなる。
さらに第二次世界大戦、新興ブランドの台頭、女性の価値観の変容…、抗い難い時代の流れが彼女たちの事業と誇りの前に立ちはだかる・・・。

公式サイト

【公式サイト】https://warpaint.jp/
【公式Twitter】@warpaint2023







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