2020年12月12日~2021年1月24日
目次
脚本 田渕久美子×演出 山田和也による珠玉の三人芝居
物語はある画家のアトリエから始まる――。
キャンバスに絵筆を走らせているのはその主、禅定寺恭一郎(山口)。
「先生、お茶が入りました」
その声がけに絵筆を止め、家政婦の中村なかむら好子(保坂)が運んできた薔薇のお茶を口にする。
「ところで先生、こちらの作品にはいつおかかりになるんですか?」
好子の目線の先にはまっ白のキャンバスが置かれている。
「愛、ねぇ・・・」
女性には不自由しない恭一郎だが、“愛”をテーマに、と引き受けたこの作品にはなぜか取り掛かることができなかった。
そこには誰にも言えない、言ったところで信じてはもらえないだろうある理由があったのだ。
と、ドタバタとうるさい足音が彼の思考を遮る
「禅定寺恭一郎さんですか?」
息を荒げながら一人の若者がアトリエに踏み込んでくる。
「須藤冬馬(浦井)と言います。僕は・・・母を探しに来たんです。母を出せ、今すぐに!」
訳が分からない恭一郎と好子、しかし冬馬と名乗る青年は怒りの表情を携えたまま、恭一郎をまっすぐ睨みつけるのだった――。
詳細情報
公演期間 | 東京:2020年12月12日~12月30日 大阪:2021年1月15日~1月17日 愛知:2021年1月23日~1月24日 |
劇場 | 東京:シアタークリエ 大阪:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 愛知:刈谷市総合文化センターアイリス |
キャスト | 山口祐一郎 浦井健治 保坂知寿 |
スタッフ | 脚本:田渕久美子 演出:山田和也 ほか |
主催 | 大阪公演:梅田芸術劇場 愛知公演:キョードー東海 |
公式サイト | https://www.tohostage.com/otokofutari/index.html |