2020年10月4日~10月17日
目次
太宰治の「お伽草子」を原案に、いのうえひでのりが挑む大きな挑戦
『浦島さん』あらすじ
名家の長男として、品行方正に暮らす浦島太郎(福士)。
世に溢れる批評に辟易した彼は、なるべくそこには近づかず、風流に生きようと努めている。弟妹はそんな彼をつまらないと言うが、風流人はなにごとにもムキにならないのだと、その心がわからぬ人々を憐れみながら生きていた。
そんなある日のこと、助けてもらった恩返しに現れた亀(粟根)から、竜宮城には他人をどうこう言う者はおりません、と聞き、そんな素晴らしい場所があるならばと、おっかなびっくり海の中へ。なにを聞いてもまともに答えず斜め上。されどもっともな亀の言葉に翻弄されつつ、竜宮城にたどり着く。
そこにはドライな態度の乙姫(羽野)、そしてすべてが無限に許される空間があった。
『カチカチ山』あらすじ
自称・作家の男(宮野)。
俺は見た目もいいし女にもモテるし、だから師匠の太宰からもかわいがられる、と自分で言っちゃう自己肯定感高めの男だ。のらりくらりと生きてきたものの、30代後半を迎えても空っぽな自分に危機感を覚えたか、「自分の小説を書くぞ!」と決心。戦時下の山奥に篭もる。
しかし、美しい少女(井上)と出会った瞬間、殊勝な決心は雲散霧消。俺のことを愛してくれないか? と少女ににじり寄る。だが、潔癖な少女は軽佻浮薄な輩が大嫌い。自分に気があるのをいいことに男を誘い、破滅させようと策略をめぐらす。
いい格好しいなのか、それとも単なるバカか。気づかず少女のいいなりになる男。
そしていつしか男の姿は狸、少女の姿は兎になっていた。
詳細情報
公演期間 | 2020年10月4日~10月17日 |
劇場 | 東京建物 Brillia HALL |
キャスト | 福士蒼汰 宮野真守 羽野晶紀 粟根まこと 井上小百合 |
スタッフ | 原作:太宰治「お伽草紙」新潮文庫版より 演出:いのうえひでのり 脚色:倉持裕、青木豪 ほか |
公式サイト | http://www.vi-shinkansen.co.jp/ura-kachi/ |