2020年6月14日~7月5日
花嫁をかけた歌合戦の栄冠は誰の手に? ワーグナーの芸術賛歌
【第1幕】16世紀半ばのニュルンベルク。聖カタリーナ教会で騎士ヴァルターはエーファに一目惚れする。ヴァルターは翌日マイスタージンガーの歌合戦の勝利者がエーファを花嫁にできるとマグダレーネから聞き、自分も歌合戦に参加しようと徒弟のダーヴィットから歌の心構えを聞く。書記ベックメッサーとエーファの父ポーグナーが現れるのでヴァルターは試験を受けたいと頼みこむ。明日の合戦について協議する親方達の前で、ヴァルターは自作の歌を披露する。歌の途中でやはりエーファとの結婚を目論むベックメッサーが非難を口にし始め、靴屋のハンス・ザックスのみが、認めるべき箇所が多いと擁護する。失格となったヴァルターは意気消沈する。
【第2幕】エーファは、騎士の模様を父親に訊ねるが、彼は言葉を濁す。ザックスがエーファを愛する心を歌っていると、当の彼女が現れてヴァルターの出来について聞きだそうとする。エーファのヴァルターへの愛が本物だと知ったザックスは、彼女のために動こうと決心。エーファを訪ねて来たヴァルターはことの次第を悔しげに語り、駆け落ちを迫る。ベックメッサーがエーファの部屋の下でセレナーデを歌おうとすると、ザックスが金槌の音を立てて邪魔をし、エーファの身代わりで窓辺に立つマグダレーネの姿に、彼女と恋仲のダーヴィットが気付いて大騒動に。騒ぎに乗じて家を出ようとしたエーファとヴァルターの前にザックスが飛び出して、騎士を家に引っ張り込み、娘は父親に引き渡す。
【第3幕】翌朝。ザックスは自分の迷いから逃れられない。ヴァルターが夢に見た話を語るので、ザックスはそれを歌にせよと励ます。ベックメッサーが訪ねて来て、ザックスが書き留めたザックスの歌を自分のものにしてしまう。エーファはヴァルターとともに、ザックスに感謝の気持ちを表す。歌合戦でベックメッサーが歌いだすが上手く行かず、責任をザックスに被せる。ザックスは同じ歌をヴァルターに歌わせ、皆は彼の歌いぶりに感動する。勝利が決まったヴァルターにザックスが伝統の重みを説き、一同がザックスを讃える。
詳細情報
公演期間 | 東京:2020年6月14日~6月30日 兵庫:2020年7月5日 |
劇場 | 東京:東京文化会館 大ホール、新国立劇場 オペラパレス 兵庫:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール |
キャスト | トーマス・ヨハネス・マイヤー ビャーニ・トール・クリスティンソン 村上公太 与那城敬 アドリアン・エレート 青山貴 菅野敦 小原啓楼 伊藤達人 大沼徹 長谷川 顯 妻屋秀和 トミスラフ・ムツェック 望月哲也 林正子 山下牧子 志村文彦 |
スタッフ | 指揮:大野和士 演出:イェンス=ダニエル・ヘルツォーク 美術:マティス・ナイトハルト 衣裳:シビル・ゲデケ 照明:ファビオ・アントーチ 振付:ラムセス・ジグル ほか |
主催 | [東京文化会館公演] 東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館 [新国立劇場公演] 新国立劇場(公益財団法人新国立劇場運営財団) [兵庫県立芸術文化センター公演] 兵庫県・兵庫県立芸術文化センター |
公式サイト | https://opera-festival.com/2020die-meistersinger-von-nurnberg |