日本時間2021年9月27日(月)に、アメリカ演劇界で最も権威のある「第74回トニー賞授賞式」が開催され、WOWOWでは華やかな授賞式の模様がニューヨークのウィンター・ガーデン劇場から生中継された。
約2年ぶりの開催となった「トニー賞授賞式」は2部構成となり、2部は「ブロードウェイが帰ってくる!」と銘打ち、主要3部門(ミュージカル作品賞、演劇作品賞、演劇リバイバル作品賞)の発表と、ミュージカル作品賞にノミネートされている3作品からのパフォーマンスなどが披露されるライブ・コンサート形式のスペシャルな授賞式となった。
恒例のオープニング・パフォーマンスは司会のレスリー・オドム・ジュニアが華麗に飾り、現在日本でも映画が大ヒット公開中の『アメリカン・ユートピア』もデヴィッド・バーンが登場し会場を一気に盛り上げた。
ミュージカル作品賞のノミネート3作品が圧巻のパフォーマンスでミュージカルの醍醐味を見せつけた中、『ムーラン・ルージュ』がミュージカル作品賞、主演男優賞他10部門受賞の快挙。演劇部門では演劇リバイバル作品賞を『ソルジャーズ・プレイ』、演劇作品賞は演劇部門最多ノミネートの『スレイヴ・プレイ』を抑えて『インヘリタンス』が受賞した。
WOWOWの番組は、井上芳雄が今年のミュージカル作品賞にノミネートされている3作品のメドレーを披露しスタート。井上は、今年はミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』大阪公演で滞在中の大阪サテライトスタジオから出演し、東京のスタジオにはナビゲーターの宮澤エマと、「WOWOWミュージカルラウンジ」アンバサダーの海宝直人が出演。元より親交のある2人による息のあった掛け合いが東京スタジオを盛り上げた。
そして、井上と共に大阪サテライトスタジオから出演したのは、スペシャル・プレゼンターの堂本光一。堂本はブロードウェイで活躍する女優・高橋リーザが、ブロードウェイ閉鎖中に立ち上げたプロジェクトに密着したドキュメンタリーを紹介。現地の高橋とSkypeで繋ぎ、井上と共に、長い閉鎖を経て、復活を遂げたブロードウェイの生の情報を伝えた。
『第74回トニー賞授賞式』(字幕版)は、10月2日(土)17:30よりWOWOWライブ/WOWOWオンデマンドにて再放送される。
公式サイト:http://www.wowow.co.jp/stage/tony/
主な部門の受賞結果は、以下のとおり。
【ミュージカル作品賞】
『ムーラン・ルージュ』
【演劇作品賞】
『インヘリタンス』
【演劇リバイバル作品賞】
『ソルジャーズ・プレイ』
【演劇主演男優賞】
アンドリュー・バーナップ『インヘリタンス』※初受賞
【演劇主演女優賞】
メアリー=ルイーズ・パーカー『サウンド・インサイド』
【演劇助演男優賞】
デヴィッド・アラン・グリア「ソルジャーズ・プレイ」※初受賞
【演劇助演女優賞】
ロイス・スミス『インヘリタンス』※初受賞
【ミュージカル主演男優賞】
アーロン・トヴェイト『ムーラン・ルージュ』※初受賞
【ミュージカル主演女優賞】
エイドリアン・ウォーレン『ティナ/ザ・ティナ・ターナー・ミュージカル』※初受賞
【ミュージカル助演男優賞】
ダニー・バースタイン『ムーラン・ルージュ』※初受賞
【ミュージカル助演女優賞】
ローレン・パッテン『ジャグド・リトル・ピル」』※初受賞
【特別賞】
ブロードウェイ支持連合
『アメリカン・ユートピア』
『フリースタイル・ラヴ・シュープリーム』
※「ムーラン・ルージュ」が最多10部門受賞(ミュージカル作品賞、ミュージカル主演男優賞、ミュージカル演出賞、ミュージカル助演男優賞、ミュージカル装置デザイン賞、ミュージカル衣装デザイン賞、ミュージカル衣装デザイン賞、ミュージカル音響デザイン賞、オーケストラ編曲賞、振付賞)
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