桐谷健太、高橋克典らの『醉いどれ天使』黒澤映画の1シーンのようなビジュアル公開

2021年6月14日2024年7月26日

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2021年9月から10月にかけて上演される舞台『醉いどれ天使』よりビジュアルが公開された。本作は、映画監督の黒澤明と、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎が初めてタッグを組み、1948年に公開された映画を、三池崇史の演出、蓬莱竜太の脚本で舞台化するもの。出演は、桐谷健太、高橋克典、佐々木希、田畑智子、篠田麻里子、髙嶋政宏、など。

公開されたビジュアルには、まるで映画の1シーンのように1人1人の表情がドラマチックに切り取られている。今回の舞台化では、原作を尊重しつつ、さらに登場人物を掘り下げ、それぞれの内面を浮き彫りに。現代にも訴える普遍性を持ったメッセージを、戦後の混乱にありながらも強く生きる人々の姿を圧倒的な熱量で描き出す。

不器用ながらも明日に向かって歩みを進めようとする登場人物たちが、何を届けてくれるのか。

『醉いどれ天使』は、9月3日（金）から9月20日（月・祝）まで東京・明治座、10月1日（金）から10月11日（月）まで大阪・新歌舞伎座にて上演される。

あらすじ

ある夜、銃創の手当てを受けに、闇市の顔役の松永（桐谷健太）が真田（高橋克典）の元へやってくる。
真田は闇市の界隈に住む人々を診る町医者で、酒が好きで口は悪いが、心根は優しく一流の腕の持ち主。顔色が悪く咳込む松永を、診療所で住み込みで働く美代（田畑智子）も心配する。一目見て肺病に侵されていると判断し真田は治療を勧めるが、松永は言うことを聞かずに診療所を飛び出し、居酒屋で働く同郷の幼馴染ぎん（佐々木希）を訪れ、闇市の様子を見回るのだった。
しかし、着々と病魔が松永を蝕み、ダンサーの奈々江（篠田麻里子）は彼から離れていく。一方、松永の身を案じるぎんは、心の内で松永への想いが膨らんでいく。
戦後の混乱の中、松永の采配によって落ち着きを保っていた闇市だったが、松永の兄貴分の岡田（髙嶋政宏）が出所し、闇の世界の力関係に変化が起きていくのであった･･･。