岡田将生&峯田和伸が現実と真逆の男たちを演じる『物語なき、この世界。』ビジュアル公開

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岡田将生&峯田和伸が現実と真逆の男たちを演じる『物語なき、この世界。』ビジュアル公開

2021年7月から8月にかけて東京・Bunkamuraシアターコクーン、京都・京都劇場にて上演される『物語なき、この世界。』よりビジュアルが公開された。本作は、三浦大輔が作・演出を手掛ける新作で、岡田将生が演じる“売れない俳優”と、ロックバンド銀杏BOYZの峯田和伸が演じる“売れないミュージシャン”――二人の人生に「ドラマ」なんて起こるはずのない、あまりにも大きすぎる「事件」を描く。

ビジュアルでは、「物語なき」歌舞伎町の一夜で邂逅する8人の人物たちが、印象的な空虚な眼差しを見せている。

作・演出の三浦は、2015年にブラジル演劇の巨匠ネルソン・ロドリゲス『禁断の裸体』の演出でシアターコクーンに初登場。映画監督としてのキャリアも積み上げ、3年ぶりの書き下ろしを上演する。

岡田が演じるのは、売れない俳優・菅原裕一役。峯田が演じるのは、売れないミュージシャン・今井伸二役。役柄が現実とは真逆ともいえるこの二人の男は、新宿歌舞伎町で10年振りに再会。お互いに自分たちの身の上に“ドラマ”など起こり得ないと共通した諦念を持っていたが、ある事件により二人が主人公のドラマがいよいよ幕を開けた!かのように見えるが・・・。

このほか、今井の後輩役は柄本時生、菅原の恋人役には内田理央、事件のキーマンとなる橋本浩二役には星田英利、物語の核を担う歌舞伎町のスナックのママ・橋本智子役を寺島しのぶが演じる。

COCOON PRODUCTION 2021『物語なき、この世界。』は、7月11日(日)から8月3日(火)まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、8月7日(土)から8月11日(水)まで京都・京都劇場似て上演される。

チケットは、東京公演が6月5日(土)、京都公演が7月4日(日)より一般発売開始。

目次

コメント紹介

◆岡田将生
僕が今回演じる「売れない役者・菅原裕一」は、中身が空洞のような、虚無感を感じさせる男です。この物語、この世界に自分は果たして存在しているのか、自分はなぜここにいて、一体何をしているのか・・・お客様もそういったことを、一緒に深く考えてしまうような芝居になる気がしています。不安なことも多い世の中ですが、舞台に立てる幸せをしっかり噛み締め、皆様が舞台の世界にどっぷり浸かっていただけるような作品に仕上げたいと思っています。

◆峯田和伸
三浦さんとはこれまで3本の作品でご一緒しています。ずいぶん前から「また舞台に出てよ」と言われてましたし、またその機会が来るんだろう、という覚悟はしてました。『裏切りの街』と『母に欲す』の現場では、一つの舞台が段々と立ち上がっていく様がとにかく新鮮でした。あの体験にすごく刺激を受けましたし、特別な感動があったんです。自分の中には、「この人の作るものは絶対に面白い」という確信めいたものがあるクリエイターです。

◆柄本時生
三浦さんとは、映画『愛の渦』以来。現場では三浦さん自身が、自分の皮をどんどんめくるように演出されていた印象があります。そうして身を削るように出来上がる三浦作品は、実はすごく優しいような気がしています。今回の戯曲を最初に読んだ感想は「本当に『物語なき、この世界。』だな、偽りないな〜!」(笑)。役者としては、余計なことをしたら意味がない、何もしなくても意味がない・・・と、難易度の高いことが求められる予感がしています。

◆内田理央
『愛の渦』は映画館で拝見し、人間の内面をえぐるような、ぐさっと刺さるような印象が残っています。最初にお話をいただいた時は、嬉しい気持ち半分、怖い気持ち半分というのが正直なところでした。稽古開始前からすでに「台詞が出てこない」みたいな悪夢も見てますが(笑)、「この山を登るぞ!」と覚悟を決めました。去年、デビュー10周年を迎え、今年は30歳という節目、成長するという強い思いで精いっぱい演じたいと思っております。

◆宮崎吐夢
一番初めに三浦さんの作品に出演したのは2002年、下北沢・駅前劇場での『男の夢』でした。次がその3年後、『S高原から』(作:平田オリザ)を三浦さんが演出した時ですから、一緒にお仕事するのは16年ぶり。クリエイションを重ねるごとに角度を変えて挑戦する逞しさは螺旋階段を上がるようで、ますますスケールアップしています。作品に参加する役者として、そして一人の観客としても、三浦演劇の最新形を楽しみにしています。

◆米村亮太朗
三浦さんの舞台には初期作品から参加していますが、最大の魅力の一つは着眼点のオリジナリティにあると思います。今回の舞台の主役は、人間が欲望をむき出しにできる歌舞伎町という街そのものじゃないかな?と感じました。誰も見たことのないようなアングルから、あの街を捉えてくれるんじゃないかと期待しています。厳しい状況が続いていますが、こんな時だからこそ突き刺さるような作品になる予感がしてなりません。

◆星田英利
三浦さんとご一緒するのは初めてです。
この本には「人生って輝かしいものだ」なんてウソくさいことが一切、書かれていないと思います。
舞台は刹那なもので、その瞬間、瞬間で毎回変化しますし、「もう一回」がない。人生と一緒でやり直しがきかないところが好きです。そして、お客様が舞台のために時間を作って来て下さっているわけで、ウソのつけない真剣勝負です。お客様と演者のせめぎ合いの連続。楽しみにしています。

◆寺島しのぶ
三浦さんとお仕事させていただくのはこれで3回目になります。彼の世界観、思考、音のセンス・・・私が好きなところをグッと突いてくるクリエイターであり、求めることは過酷でも不思議と演じていて爽快感があって、台本も「うん、これ言いたい。わかる」という台詞がたくさん散りばめられているんです。三浦さんの世界を炸裂できるような素敵な顔ぶれが集まりましたし、「これなら心中できる」という覚悟ができる座組みだと思っています。

あらすじ

舞台は新宿歌舞伎町。人々は皆、猥雑なネオン看板が軒を連ねる通りを抜け、突き当たりにある映画館に向かって歩いていく・・・。空虚な街並みに抗うように、何かしらの「物語」を求め、歩いていく・・・。そこで、「ドラマ」の主人公に憧れる売れない俳優と、人生に「ドラマ」を求める売れないミュージシャンが、うらぶれた風俗店で10年ぶりに邂逅する。その出会いは「運命」というには間抜けすぎ、二人のお互いへの想いは「友情」という言葉で言い表すには、あまりにも軽薄で浅はかだった・・・。
「自分達の身の上には、『ドラマ』など起こり得ない」
唯一、二人を結びつけたものは、それぞれの人生に対する、共通した「諦念」しかなかった・・・。
そんな時・・・二人の身に、分かりやすすぎるくらい、大きな「事件」が降り掛かる。二人は、たまたま出くわした、とある中年男と争いになり、男を突き飛ばしてしまう。男の頭からは大量の血が流れ――!!
その場に訪れた俳優の彼女、ミュージシャンの友人、そして彼らを助けるスナックのママを巻き込んで、脇役も出揃ったかのように、二人が主人公の「ドラマ」は、いよいよ幕を開けた!かのように見えたが・・・
二人は、歌舞伎町の街並みを眺め、呟く・・・。
「そもそも、この世の中に『物語』など存在するのだろうか・・・」

COCOON PRODUCTION 2021『物語なき、この世界。』

上演スケジュール

【東京公演】2021年7月11日(日)~8月3日(火) Bunkamuraシアターコクーン
【京都公演】2021年8月7日(土)~8月11日(水) 京都劇場

キャスト・出演

【作・演出】三浦大輔
【出演】
岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶ
増澤璃凜子、仁科咲姫、日高ボブ美、有希

【公式サイト】https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/21_monogatarinaki.html



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