越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)が主演する舞台『ッぱち!』のゲネプロ&囲み取材が2021年5月13日(木)に、東京・博品館劇場にて行われ、脚本・演出の霧島ロックと越岡、室龍太(関西ジャニーズJr.)が公演に向けた意気込みを語った。
本作は、大阪の街の片隅を舞台に、世間からちょっとはみ出した人たちが、ほんの少し、前に歩き出す姿を描いた、笑えて泣ける物語。本来、5月13日(木)からの東京公演のほか、大阪公演、東京凱旋公演を予定していたが、大阪府から発出された緊急事態措置に基づく要請を受けて、5月21日(金)から5月25日(火)の大阪公演は全公演中止となっている。
囲み会見で越岡は「残念ながら大阪公演は中止になってしまいましたが、東京公演だけでも幕が開くことにすごく幸せを感じているので、ポジティブに捉えていこうと思います。幕が開いて、お客さまに観てもらえる嬉しさでいっぱいです」と語り、室も「キャストとスタッフさんが力を合わせて作った作品をこうして世に出せることが幸せです」と思いを寄せた。
また、霧島は「(この日、登壇した)3人とも地元が関西なので、それだけに大阪公演が中止という残念さは倍増ですが、奔走してくださったスタッフや制作さんは見えないところでいっぱい苦労されていたと思うので、舞台でお芝居がお客さまを入れてできることに感謝しています」と礼を述べ「とにかく稽古が楽しかったのですが、お客さまにも一緒に楽しんでいただける作品にしましょう」と越岡と室に呼びかけた。
今回、主人公の吉岡雅人を越岡が、吉岡の小学校時代の友人・河野裕之を室が演じる。彼らの印象を聞かれた霧島は「メインのお二人がキラキラ輝いていて、稽古場に現れた時から、太陽のようだった。空気が変わる。牽引していく力がある。俺についてこいというタイプではないけれど、自然と一緒にお芝居したい、着いていきたい気持ちになるんです。それがやっぱりすごいと思いました」と絶賛。それを聞いた越岡は「褒められても何も出ないですよ」と照れ笑いを浮かべた。
さらに越岡は、「今回、僕が一番最後に稽古に参加させてもらったので、入った時にはすでに、皆さんが出来上がった状態でした。そこに不安はあったんですけど、カンパニーの皆さんがいい人ばっかりで迎え入れてくれて・・・。そこに飛び込んでいくだけだったので、稽古場から楽しかったです」とにっこり。室との共演について聞かれると、「一緒に芝居したくなかったんですが(笑)」と冗談を交えながらも「めちゃくちゃいい役者です。色々な経験を積んでいるので、刺激を受けています」とコメントした。
一方、室は、越岡に対し、「こっしゃんは、本当に自然体で全然飾っていない人。ほんまに吉岡の役がぴったりに感じます。これまではシュッとした役のイメージが多かったので、今回、真逆のイメージを見てすごいと思いました」とベタ褒めだった。
最後に室は、「大阪公演は中止になってしまいましたが、東京公演は初日を無事に迎えられますので、今後も引き続き、対策をしながら、キャスト、スタッフさんともに力を合わせていい作品になるように突っ走っていきたいと思います」と意気込み、越岡は「大阪の話を大阪でできない残念さはありますが、東京公演は博品館劇場、そしてニッショーホールとあるので、最後まで誰一人かけることなく千秋楽まで突っ走っていきたいと思います」と力を込めた。
あらすじ
・・・パチもんにすがって生きている人間もおるんやから、本物とかニセモノとかどうでもええやん・・・。
小学校の卒業以来、20年ぶりに足を踏み入れたこの街。
桜並木の坂の上にある学校。暗くなるまで野球をした公園。 みんなと蝉取りした神社。
あの頃のままのモノとそうでないモノと。
アイツは変わらんままでいてくれてるやろか。
それとも・・・30代になった小学校の同級生の男ふたり。
ひとりは、大阪の街の片隅で、優しく不器用な人たちに囲まれ古道具屋を営み、
ひとりは、家具のデザイナーとして戻ってくる。
20年ぶりの再会、そこで・・・。
舞台『ッぱち!』公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2021年5月13日(木)~5月19日(水) 銀座 博品館劇場
【東京凱旋公演】2021年5月28日(金)~6月6日(日) ニッショーホール
スタッフ・キャスト
【作・演出】霧島ロック
【出演】
越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)/室龍太(関西ジャニーズJr.)/三谷健秀/天野弘愛/香月健志/
斉藤太一/斉藤ゆき/後藤英樹
【公式サイト】https://pachi-stage.com
【公式Twitter】@pachi_stage
(取材・文・撮影/嶋田真己)