三田麻央、マンガやアニメをこよなく愛する女子が演劇で目指す「その人の“心臓に傷をつけたい”」『脳漿炸裂ガール2』独占インタビュー

2021年4月30日2024年8月2日

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2021年6月に上演される『脳漿炸裂ガール2』。「猪突猛進ガール」を演じる三田麻央は、前作に続いての出演。マンガやアニメをこよなく愛する女子として有名な彼女は、前回の『脳漿炸裂ガール』にて女優デビュー。自身の性格にも共通する、突っ走る女の子「猪突猛進ガール」演じ上げた。そんな彼女が今回の舞台への情熱に迫る。

2021年6月2日（水）から6月6日（日）まで、東京・六行会ホールにて上演される『脳漿炸裂ガール2～俗物奇行～Anarchy in the Journey』。2012年、ボカロ曲としてニコニコ動画に投稿された動画「脳漿炸裂ガール」は、瞬く間に注目を浴び、短期間で再生数150万回を突破。アレンジ動画が相次いで投稿され、小説・映画・漫画にも波及するなど、ひとつの社会現象となった。この作品を今回、ベニバラ兎団が舞台化2作目として描く。

今作品には、八坂沙織（乱躁滅裂ガール）、玉川来夢（文明開花ガール）、三田麻央（猪突猛進ガール）、西谷麻糸呂（電脳狂愛ガール）などが出演。彼女たちに、作品への印象などを独占取材で語ってもらった。

◆VOL.2 三田麻央（猪突猛進ガール）インタビュー◆

後先考えず突っ走っても、最後は自分の身になる

――今回の『脳漿炸裂ガール2～俗物奇行～Anarchy in the Journey』では、前作に続いて「猪突猛進ガール」を演じます。ご自身でもハマり役だと思いますか？

猪突猛進ガールは、言葉の通り“突き進む女の子”なんですけど、1作目の時も素の自分と一緒で、何事にも突き進む性格に共感しました。

まさに私も、後先考えず突っ走って、「ああしておけばよかったなぁ」ってことも結構あるのですが、回りまわって自分の身になっていることが多い。2年前の舞台より絶対面白いものになるので、すごく楽しみですし、新たな気持ちで臨みつつ、前作を思い出しながらやっていけたらと思っています。

舞台が楽しいと思えたのは、前作の1回目が充実していたから

――前回の作品が初めての舞台でしたが、どんな記憶が残っていますか？

前作の『脳漿炸裂ガール』が私にとって人生初のお芝居の舞台だったのですが、最初から女の子だらけの作品ということで、どう迎え入れられるのか不安もありました。その中でも演出のIZAMさんが優しかったのを覚えています。

私、もっと怖い人だと思っていたんです、IZAMさん。でも、手取り足取り教えていただいて、初舞台がすごく素敵な思い出になった。私が舞台が楽しいと思えるようになったのは、1回目がすごく充実して楽しかったから。それこそ、自分の身になった舞台だと思っています。

あと、IZAMさんには、すごくこだわりがあって、そこにこだわったらこうなるというのが納得できる。技術でうなずかせるって、表現者にとって大事だと思っているので、またIZAMさんの世界観に入れるのが嬉しいです。

良い意味でその人の“心臓に傷をつけたい”

――舞台に立つうえで、どんなことを信条にしていますか？

私の個人的な意見になりますが、表現者って全員“自己満の塊”だと思っているんです。表に立つ表現者って、自己満足で相手をうなずかせる力、影響力がある。「私はこれがいい」「こういうのが好き」というのを、他人に理解させられる人が、どんどん上に行くと思っています。

私も結構“自己チュー”なので向いてるなと思いますし、それが好きでこの世界に入っているので、演技を見てもらって、良い意味でその人の“心臓に傷をつけたい”。私、「胸を打たれた」というのを「心臓を傷つける」と言ってるんですが、今回も脳漿炸裂ガールのキャストみんなで、心の中に刃物を持つぐらいの意気込みでやっていきたいですね。短い限られた時間の中ですが、全力で食って掛かって行けたらいいなと思っています。

――お客様にどんな風に作品を見てもらいたいですか？

前作を見て、今作に来て頂ける方も多いと思いますが、「前作も良かったけど、今作めっちゃっいいよね」って言って欲しいですね。逆に前作を見てない方も楽める、万人に楽しんでもらえる作品が作れると確証しています。

それを、手に釘バット持ってじゃないですけど、見て受け止めてくださった皆さんが、これなら受けとめられるみたいなものを皆で作りたいと思っております。きっと損はさせません。ぜひ遊びに来てください！