SHY BOYプロデュース『ラン・フォー・ユア・ワイフ』が、2021年4月7日(水)に有楽町・オルタナティブシアターにて開幕した。初日前にはゲネプロとフォトセッションが行われ、主演・今江大地(関西ジャニーズJr.)を筆頭に、河下楽(関西ジャニーズJr.)、ちゅうえい(流れ星☆)、新垣里沙、緒月遠麻、我善導(WAHAHA本舗)、津山直樹、清水順二(30-DELUX)が登壇した。
物語の舞台はロンドン。今江演じるジョンは、スケジュールをうまく使い分けながらメアリー(新垣)とバーバラ(緒月)というふたりの女性の家庭を行き来しながら“重婚ライフ”を行なっていたが、ある事件が起きたことをきっかけに歯車が狂い出す・・・といったワンシチュエーションコメディだ。
世界中で愛され続ける海外戯曲を上演しているSHY BOYが今回手がけたのは、レイ・クーニーの傑作コメディ。上演前から笑いに力をいれた工夫がなされており、マスクをつけた状態でも観客が思いっきり笑えるよう、会場を温める演出もあった。
今江は間をとったり、表情で見せたりしながら、嘘が膨らみ、取り返しが付かなくなるなかでも収集していこうと奮闘していく姿をコミカルに演じてみせた。
また、ジョンの一人目の妻であるメアリーのアパートの住人・スタンリー演じる河下は、ジョンにもっとも巻き込まれる存在でありながら、笑顔で交わし続ける難しい役どころを演じた。ジョンとスタンリーの息がぴったりとあった芝居に、今江・河下の友情も感じられた。
メアリー(新垣)とバーバラ(緒月)の家を同時に見られるような舞台セットもワンシチュエーションコメディの醍醐味だ。関係性が交錯していく様子を丁寧に描き出す演出も印象的だった。
フォトセッションと質疑応答では、初日を直前に迎えた今江、河下、ちゅうえい、新垣、緒月らが登場。
ゲネプロを終えた感想を聞かれた今江は「不安で緊張していましたが、楽しかったです」と、外部舞台は初めてだという河下が「心から楽しめました」とコメント。
今江の印象を聞かれた新垣は「ジョンとは違って、普段から真面目で、懸命に稽古に挑んでいる姿を見て刺激を受けました」と話し、緒月は「可愛らしさを惜しげもなく出してくれてね。ねっ?」と冗談めかして今江に聞き、今江が照れる場面もあった。
舞台に初挑戦の河下は、出演が決まった際に驚いたそう。「こんなに大きな仕事をもらえるなんて」と喜びをあらわにした。同じく舞台に初挑戦のちゅうえいは「胸いっぱい、頭いっぱいいっぱいです。何をやったかひとつも覚えていません」と笑いを交えながら回答。しかし、清水に「アドリブは厳禁」と演出家に言われたエピソードを明かされた際には真面目な一面を垣間見せ、「自由にやっていいんじゃないか」という清水からのアドバイスに力強く頷いた。
最後に、今江は「皆さんに笑ってもらえるように精一杯がんばります!」と意気込んだ。質疑応答では今江が質問とは異なる回答をし、天然っぷりに和やかな空気に包まれる場面もあり、座組みの仲の良さを感じられた会見となった。
SHY BOYプロデュース『ラン・フォー・ユア・ワイフ』は、4月7日(水)から4月14日(水)まで東京・有楽町オルタナティブシアター、4月23日(金)から25日(日)まで名古屋・ウィンクあいち、4月27日(火)・4月28日(水)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。
SHY BOYプロデュース『ラン・フォー・ユア・ワイフ』公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2021年4月7日(水)~4月14日(水) オルタナティブシアター
【名古屋公演】2021年4月23日(金)~4月25日(日 ウインクあいち
【大阪公演】2021年4月27日(火)・4月28日(水) サンケイホールブリーゼ
スタッフ・キャスト
【脚本】レイ・クーニー
【翻訳】小田島雄志・小田島恒志
【演出】野坂実
【出演】
ジョン・スミス役:今江大地(関西ジャニーズJr.)
スタンリー・ガードナー役:河下楽(関西ジャニーズJr.)
ボビー・フランクリン役:ちゅうえい(流れ星)
メアリー・スミス役:新垣里沙
バーバラ・スミス役:緒月遠麻
ポーターハウス警部役:我善導(WAHAHA本舗)
新聞記者役:津山直紀
トラウトン警部役:清水順二(30-DELUX)
チケット取扱:チケットぴあ、中京テレビ事業(名古屋公演のみ)
【公式サイト】https://shyboy.jp/runfor/
(取材・文・撮影/高城つかさ)