東京公演を終えた『DISTANCE-TOUR-』が、2020年8月15日(土)からいよいよ地方公演がスタートさせる。ツアーの開幕を飾るのは、北九州芸術劇場で上演する北九州公演。北九州では、小沢道成の作・演出による二人芝居「みんなの宅配便2020 –distance ver.-」を上演する。
寺田は、地元・北九州で活躍しており、「各地方での劇場」そして「演劇の再開」をテーマにしている今企画の主旨にのっとって出演。稽古はZoomを使用したリモート稽古で読み合わせを進め、8月11日(火)に小沢が福岡入りをし、最終稽古を行った。コロナ禍において、どのように演劇を創作できるか、『DISTANCE-TOUR-』では様々な観点から挑戦を続けている。
川尻恵太・御笠ノ忠次の呼びかけで始まった本企画『DISTANCE』では、全国公立文化施設協会の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインを基に開催。第2弾となる今回は、全キャスト&スタッフへのPCR検査実施、客席は前後左右を一席ずつ空けてご案内するなど、感染拡大予防対策を一層強化し、「劇場公演」と、「配信公演」の両形態を全公演を行う。
安全対策向上を目的に、東京公演では8月7日(金)に本多劇場での運営対策に対して、吉田正樹教授(東京慈恵会医科大学、日本環境感染学会理事長)による確認及び現場視察を実施。専門家による確認を行った。今後も、社会情勢も踏まえながら安全を最優先にし、公演の形態を作っていくとしている。
吉田教授の現場視察詳細:https://note.com/distance_stage/n/nd1fd053300dc
『DISTANCE-TOUR-』北九州公演は、8月15日(土)15:00と18:00の2回公演。配信はオンタイムのライブ配信のみ(アーカイブ・ディレイ配信はなし)。
配信チケット:イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3299700001?P6=001&P1=0402&P59=1
コメント紹介
◆小沢道成
劇場でもお家でも楽しめる演劇ってなんだろうと、最近ずっと考えています。
例えば、家でサッカーを観ていて、選手がゴールを決めた瞬間に立ち上がってしまいます。
叫びたくなるほどの感情です。
あの瞬間は、隣に誰かがいなくても、目の前で実際に体験していなくても、
自分の中に湧き上がったあの感情は、確かに本物です。家に居るのにです。
演劇でもそれが出来るんじゃないかと思ってきました。
家で観ていても、立ち上がってしまうようなものを目指そうと創作中です。
だけど、僕はいつもサッカーを観ていて立ち上がった次の瞬間には、
誰かに会いたくなります。誰かと共有したくなります。
劇場には、一緒の時間を共有している誰かがいます。一緒に笑う声が聞こえます。
そういう家では体験できない感情が不思議と沸き起こる場所です。
その場所に安心して来れるように、全スタッフチーム、
そして劇場スタッフチームが万全の体制でお客さまをお迎えします。
お好きな楽しみ方ができますように。
◆寺田剛史
配信公演、または、劇場公演にお越しいただけるお客様に感謝します。
全国至る所で少しづつ演劇の公演が行われようとしています。
今後まだまだ今までのように当たり前に演劇公演ができるという環境には、なかなかならないかも知れません。
それでも、諦めてコロナが落ち着いたらやろう。とはどうしてもならない者の手で、これからの演劇を繋いでいければなとか、思ったりしています。
今、その一員になれていることに感謝します。
お待ちしております。
公演スケジュール
【北九州公演】
8月15日(土)15:00・18:00 小沢道成 寺田剛史/川尻恵太 御笠ノ忠次
【豊橋公演】
8月20日(木)17:00・20:00 古畑奈和 鎌田菜月(SKE48) 伊礼彼方/永島敬三 川尻恵太
【札幌公演】
8月26日(水)17:00・20:00 小山百代 氏次啓 江田由紀浩 小林エレキ/川尻恵太 御笠ノ忠次