濱田めぐみ、海宝直人らで、2021年3月に上演予定のミュージカル『アリージャンス~忠誠~』東京公演の日程が3月12日(金)から3月28日(日)に決定。合わせて、作品のイメージビジュアルが公開された。
本作は、真珠湾攻撃が勃発した第二次世界大戦下のアメリカで「日系人である」というだけで強制収容所に入れられた日系家族、キムラ一家の物語。「スター・トレック」シリーズなどで知られる日系米国人俳優ジョージ・タケイと家族の実体験をもとに、忠誠やアイデンティティというテーマと“家族愛”を描く。
タケイはレア・サロンガ(『ミス・サイゴン』初代キム役)、テリー・リアン(『アラジン』アラジン役)が姉弟役を演じた2015年『アリージャンス』のオリジナルキャストで出演もし、ブロードウェイでアジア系ミュージカルの革新的な作品の一つとして高く評価された。
真珠湾攻撃が勃発し反日感情が高まる中、強制収容所に入れられた日系人たちは、米政府による忠誠登録質問票の提出を求められた。忠誠登録の質問の中には「アメリカ軍に志願しいかなる戦闘地でも戦う意志があるか」「米国に忠誠を誓い、日本国天皇への忠誠を破棄するか」という項目があった。この二つの質問に“Yes”と答えるか、“No”と答えるか――日系人としてのアイデンティティが揺らぎ、価値観の相異で分裂していく同胞や家族。
本作の中でも、自由を奪ったアメリカへの“忠誠”は受け入れなかった者、“忠誠”を示し日系人の社会的地位を認めさせるために軍に入隊した者など、それぞれの信念や苦悩が描かれている。
日本キャストで初の上演となる今回、濱田と海宝が日系人の姉弟を演じるほか、渡辺徹、上條恒彦、今井朋彦、中河内雅貴、小南満佑子らが出演。
ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』東京公演は、202年3月12日(金)から3月28日(日)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて上演される。4月に名古屋・大阪公演の予定あり。
あらすじ
日系キムラ一家のカイト“おじいちゃん”(上條)、タツオ(渡辺)、ケイ(濱田)、サミー(海宝)はカリフォルニア州サリナスで暮らしていた。
真珠湾攻撃が勃発後、日本人を祖先に持つというだけで、キムラ家や日系人たちは自宅から強制的に追い出され、収容所へ移送されてしまう。
収容所での厳しい環境の中でも希望を失わず暮らしていた彼らにある日、アメリカへの忠誠を問う忠誠登録質問票(Loyalty Questionnaire)が配布された。
父タツオは不当な強制収容に抵抗し、アメリカへの忠誠を問う質問にNoを貫く。
姉のケイは収容所で出会ったフランキー・スズキ(中河内)とともに、強制収容と徴兵の不当性を訴え、日系人の人権を求める運動に参加する。
一方、弟のサミーは、ほかのアメリカ人と同じであること=国家への忠誠を示すことで父をはじめとする日系人を自由にしようと、家族の反対を跳ね除けて戦場へ赴く――。
【公式サイト】https://horipro-stage.jp/stage/allegiance2021/
【公式Twitter】@AllegianceJapan
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