2020年6月17日(水)に、リーディングシアター『緋色の研究』のLIVE配信が行われた。本作は、文化放送・東映がプロデュースするインターネットラジオ「超!A&G+」で放送中の朝のワイド番組「あさステ!」とのコラボ企画として、各曜日のパーソナリティ5名とそれぞれ異なるゲストによって、5日間連続で配信される朗読劇。初日は「あさステ!」火曜パーソナリティの松村龍之介と鈴木勝吾のペアが登場した。
アーサー・コナン・ドイルによる有名小説「シャーロック・ホームズシリーズ」の長編の一つ、探偵のホームズとワトソンが初めて出会い、解決した事件を描いた『緋色の研究』が、毛利亘宏(少年社中)の脚本・演出により上質な朗読劇として開幕。2012年秋に初演。今回は、鈴木が名探偵シャーロック・ホームズ、松村が相棒ワトソンを演じ、元・軍医のワトソンがホームズと共同生活をすることになった経緯から、とある殺人事件が起こり、その全てが解き明かされるに至るまでを心地良いテンポで舞台に映し出していく。
ステージには一人掛け用のソファが向き合う形で二脚置かれており、ふたりの俳優がそれぞれ腰掛けて手にした台本を朗読。二人は、メインである探偵とその相棒以外にも、警部や犯人など様々な登場人物を演じ分ける。
ワトソンによる説明台詞やホームズが推理を語る場面で流れる軽快な音楽、殺人現場へ赴き遺体や室内の血なまぐさい描写になると暗く落とされ重々しい雰囲気へと変わる照明。俳優の演技、音楽、照明はもちろん、衣裳、ヘアメイク、舞台装置・・・“劇場”で各セクションの力が融合することで現れる“演劇”のエネルギーが感じられた。
昨今の状況に配慮し、無観客にてインターネットでの生配信。キャスト・スタッフを最小人数におさえての上演だが、画面越しにもその熱量はしっかり伝わってくる。
鈴木勝吾が演じるシャーロック・ホームズはクレバーで芸術家肌。松村龍之介は明瞭な台詞回しの中にも遊び心がたっぷり。終演後に行われたアフタートークは、近年共演が続くふたりならではの信頼関係もうかがえ、充実した内容となった。
続く有澤樟太郎×鈴木拡樹(18日)、染谷俊之×佐藤流司(19日)、東啓介×橋本祥平(20日)、矢崎広×相葉裕樹(21日)の組み合わせも見たくなると同時に、あらためて“劇場”での演劇の良さを感じる作品に仕上がった。
文化放送 超!A&G+『あさステ!』スペシャルリーディングシアター『緋色の研究』は、6月21日(日)まで。ZAIKOによる電子チケット制(4,500円/税込)、無観客での劇場からのインターネット生配信。
上演時間は休憩を挟み、約1時間50分程度を予定(第一幕:約55分/休憩:10分/第二幕:約25分/アフタートーク:約20分)。
配信チケット:https://study-in-scarlet.zaiko.io/e/online2020
※各日チケットは配信日翌日22:00まで購入可能
※配信終了後、チケット購入者は翌日23:59までアーカイブ視聴可能
また、後日、ニコニコチャンネル「あさステ!チャンネル」にて期間限定の有料配信あり。
あさステ!:https://ch.nicovideo.jp/asast
<「あさステ!チャンネル」放送日時と出演者>
6月29日(月)21:00 有澤樟太郎×鈴木拡樹
6月30日(火)21:00 松村龍之介×鈴木勝吾
7月1日(水)21:00 矢崎広×相葉裕樹
7月2日(木)21:00 東啓介×橋本祥平
7月3日(金)21:00 染谷俊之×佐藤流司
「あさステ!」各曜日毎のレギュラー放送(20:00~)の後、放送(配信)されます。
※ 「あさステ!チャンネル」会員の方は特別価格(3,500円(税込))で視聴できます。
【公演特設サイト】http://www.shachu.com/scarlet/
【あさステ!サイト】http://www.joqr.co.jp/asast/
【あさステ!Twitter】@_asast_
(取材・文/オフィシャル提供、撮影/金丸圭)