2020年8月から9月にかけて東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演を予定していたDISCOVER WORLD THEATRE vol.8『アンナ・カレーニナ』が全公演中止を発表した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の状況、4月7日に発令された緊急事態宣言と東京都からの緊急事態措置要請を受け、公演の実現に向けて演出を務めるフィリップ・ブリーン氏ら英国のクリエイティブチームと協議を重ねていたが、現時点におけるあらゆる可能性を検討した結果、この判断が下されたという。
全公演中止に伴い、チケットの払い戻しを実施。払い戻し方法の詳細は、6月上旬頃を目途に公式サイトにて改めて案内されるという。
本作は、『罪と罰』(2019年)でドストエフスキーの原作を凝縮させた鮮烈な舞台で人間の“業”を描き切った英国人演出家フィリップ・ブリーンが、演出を手がけると共に上演台本を書き下ろした作品。19世紀ロシアに咲いた社交界の華アンナ・カレーニナの許されぬ恋や彼女を取り巻く人間模様から、生きることの意味、真実の愛とは何かを描く。政府高官の夫を持ちながら情熱的な愛に生きる主人公アンナ役の宮沢りえの他、段田安則、宮沢氷魚、白洲迅、吹越満、大空ゆうひ、川島海荷らが出演を予定していた。